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当院で2回目のコロナ・クラスターが発生しました
「先生、ダメだ。出ちゃった。」
2/3(木) 11:00ころ、それは看護師からの一報で始まりました。一病棟で2名の発熱患者が検査の結果 新型コロナ陽性となり、そこから1週間で7名の患者が発熱⇒新型コロナ陽性、コロナ・クラスターでした。当院では、2020年9月以来2度目の出来事です。しかし、今回は前回とはまったく状況が違っていました。前回のクラスターの際は陽性患者全員(36名)を新型コロナ治療病院へ
精神科の病院に1年務めて感じたこと④~精神科病院におけるコロナ対策~
世の中、新型コロナウィルスが猛威を奮っております。幸い今回の変異株は、感染力は強いものの、毒性は以前のものと比べて弱いとのことで、不幸にして感染された方はどうぞご養生ください。幸い感染を逃れている方々は、わたくしもそうですが明日は我が身です。お互い気を付けましょう。
さて、以前「コロナクラスターの原因」の会で、精神科病院における感染対策の難しさについてお話させていただきました。今回はオミクロン株
新型コロナワクチンで困ったお話
今週、職員に対する2回目の新型コロナワクチン接種が終わりました。副反応に苦しんだ方もいましたが、おおむねみなさん命にかかわることもなく無事に終えることができました。まずはひと安心。
接種前の準備はいろいろと大変でした。人数を6の倍数に揃えなくてはならないこと(インフルエンザの時は偶数でありさえすればよいのですが)。アナフィラキシー反応が出たときの対策(多くの職員が接種そのものはできても、副反応に
当院でもワクチン接種が始まりました
川崎市からの通達で当院職員への新型コロナワクチン配給は一番最後となっていたので、GW明けかと思っていたら、なんとGW直前にワクチンが到着。しかも、当初全体量の半分が届くという市からの連絡だったのに、なぜか全員分到着し、何がどうなっているのかまったく分からないまま、職員へのワクチン接種が始まりました。
もうすぐ1回目が終わろうとしておりますが、いまのところアナフィラキシー様の副反応はなく、接種後気
川島屋を再興しました
何のことやら?と思われるでしょうね。
極めてわたくしごとですが、今から50年前、埼玉県の山奥に金物屋の三代目として私はこの世に生を受けました。小さい頃は周囲の人からも「三代目」と呼ばれており、自分自身も何となく当然父の跡を継ぐものだと思っておりました。そのため、店番や電話対応、配達の手伝いなども小学生のころからやっています。その屋号が「有限会社 川島屋金物店」です。自宅兼店舗になっていたので、電
憲法を作ってみました
医療において「原則」とは何でしょうか? 「いきなり何?」と思われるかもしれませんが、コロナ禍で殺伐とした医療現場において、これが最も重要かつ求められるものと思いました。
「原則」について、フランクリン・R・コビー博士はそのご著書『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』の中で、「原則は人間の行動を導く指針」であり、「実りのある人生を支える基本的なもの」と捉えておられます。
わたしの考える「医療におけ
コロナ禍で苦しむ人を救うために~新型コロナ後遺症外来のご案内~
前回の「ソーシャルディスタンスを近づけよう」のお話の続きです。
コロナ禍において、また、社会的分断がささやかれている昨今、残念ながらうつや自殺企図者の数が急増しています。どのような状況であろうが、決して人と人との心の距離を離してはいけません。しかし、当院ではコロナウィルス感染症に対応することは病院機能的に難しいため、今の自分の立場でいかにしてそのような方々への手助けができるのか、考えあぐねていま
ソーシャルディスタンスを近づけ、フィジカルディスタンスは保つ
不勉強だったことを反省し、書きました。
コロナ禍において有名になった言葉のひとつに「ソーシャルディスタンス(英語では Social distancing)」があります。すっかり耳慣れた言葉ですが、ある一定の距離感を保ち、飛沫や接触を避けることで、コロナウィルスに感染するリスクを軽減するという意味合いで使われていますね。
しかし、本来ソーシャルディスタンス(ing)の意味は「社会的距離(心理的な
コロナクラスターの原因
たまたま昨日読んだネット記事です。
当院は、昨年9月にコロナクラスターが起こりました。1病棟入院患者36名中35名がコロナウィルスPCR陽性。職員も14名陽性となり、その他の多くの職員は濃厚接触者で自宅待機。当時、わたしも応援で入らせていただきましたが、残された職員が慣れないながらも協力して対応し、また市の感染担当の方々やDMATチームの献身的な協力もあり、なんとか一病棟に封じ込めることができま