ゆっくり実況はすごい　ハーツオブアイアン

我々の力で、我々の力で、我々の命で、大ゲルマン帝国を破壊するのだ

https://youtu.be/f2jejzJ8k1Y?si=-QUI_9W-_TBYYRXF
【総集編】15億人が犠牲になる史上最悪の第三次世界大戦への道 -人類最終聖戦記-【一気見・ゆっくり実況・HoI4】

シベリアに位置し、ものすげえ田舎であろうオムスクから復習の炎がついに燃え上がる—
歴史改変大型MOD、Hoi（ハーツオブアイアン） 4のゲーム動画を映画のように編集した実況シリーズをYoutubeに投稿している方々がおられ、その一人であるアイザックZさんによる素晴らしいシリーズがあるので、個人的に記録しておきます。見た方がいい動画があるかと聞かれたらジャンルを問わず私はこれです。
このロシアの実況のほか、ナチスドイツの「総統が死んだ日」も大変な名作です。押井守監督も注目されたとか。いやほんと、このレベルで商業作品が出ればいいのに。
https://www.youtube.com/@IsaacZ/about

もちろん、おなじみ「ゆっくり」の霊夢と魔理沙がストーリーを進めていきます。

独ソ戦に敗北した仮想のロシア、その内陸オムスクから、第二次世界大戦に勝利したナチスドイツに復讐を果たすべく、小国が力をつけて進撃していきます。

軍国主義を進めるにあたって起きる内戦、反乱を粛清し、腐敗と平和が似たものになっていくことに一切の寛容さを許さない霊夢。

失われたものを忘れない霊夢に一種の優しさのようなものを感じてしまいます。なくなったものを覚えていることはとても難しく、「死んだ人も執着しないでほしいと望んでいる」などと都合のいい言説もありますが、本当にそうでしょうか。失った国土、人、平和、肉体、プライド、産業、資産、そして過去の私—どれひとつ忘れることをしないこの霊夢がどうしようもなく好きです。私がすでに亡霊のようであるからでしょうか。

貧しく、凍った大地以外の何もないシベリア。そこさえ奪われていく悲しみ。そこらへんはあまり描かれていないのに、伝わってくるんですよねえ・・・すごいです。

復讐心に燃え先鋭化していく自らの国家を直視できなくなっていくヤゾフ閣下、最高指揮官カルビチェブ、情報局に勤め海外の状況に詳しいせいか、自国の方針に異常性を感じ、霊夢に「あなたは騙されているだけ」とむける優しいシティクラくん。でも、彼らは真っ当に見えるけど、それは「西側」のものであって人類共通の—などと言えるものでは本来ないんですよね。復讐はなぜ禁じられてしまうのでしょうか。勝った人が決めたんでしょう？なら復讐の復讐もできないくらいに、自分の命を、肉体をもって焼き尽くしてしまえば良いじゃないですか。

SF風味のある衝撃のラストをほんの少しだけ予測できていたのは疑似キューバ危機を経て接近したケネディ大統領の生存しているアメリカと、日本だけというのもめちゃくちゃ良いです。

ラフマニノフのピアノ曲が苦手なんだけど、こういうロシア的な悲しさが凝縮しまくってるからです。なんなんでしょうね、これ。

私は散歩に出かけてくるよ。戻るのは遅くなるかもしれないが—
ああ涙が・・・