熱い夏祭りの思い出*第454回 本牧(横浜)お馬流し
8月初め。
私が住んでいる本牧(ほんもく)の夏祭り、「お馬流し」が斎行された。
なんと今年で、454回目。
「お馬流し」とは?
茅でつくった「お馬さま」に地域の厄災を託して、本牧沖の海に流し去る。1566年(永禄9年)から続く祭り。
こちらが「お馬さま」
神社境内で祓い育てた茅でつくる、首から上は馬、胴体は海亀の「お馬さま」。ちなみに奉製するのは、「やぶ」の屋号を持つ羽鳥家の当主と決まっている。
1日目
羽鳥家から神社に到着した、6体の「お馬さま」。楢板に安置され、頭上から頭上を渡されていく。
渡され、渡され、御社殿まで運ばれる。
この日執り行われていたのは、神社にお馬さまを迎える「お馬迎え式」。この後、本殿では、1年で最も重儀であるという例祭が執り行われた。
ここまで見て、私はお昼ご飯のために自宅へ。
お昼も食べて、昼寝もしてから、再び本牧神社へ。
この日は御社殿に入り、直接お馬さまにお参りすることができる、なかなかない機会。夕方の時間は参拝する人もちらほら。夜は盆踊りなので、その時間がいちばん多いのかもしれない。
境内では、近所の中学校の吹奏楽部演奏や、神楽奉納が。観ているのは、父兄のみなさんや近所のみなさん、小さな子どもたち。もうそれ全体が「町の祭り」って感じで、好き。
2日目
一晩神前でお休みになられた「お馬さま」、次の日は各町内を車で周る。こうして地域の災厄を代わりに引き受けてくれるのだ。そしてみんなの思いと平和の願いものせて、本牧漁港から海へ。
しかし我が家は、日曜日はまったりしているので、まだ見に行ったことがありません。
と言うことで、こちらの動画をどうぞ。
神社から本牧漁港へ着くと、祭礼船をめがけて駆け出し、お馬さまをのせて海へ。
454年続いている、町を守ってくれる大事な祭り。
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「お馬流し」が終わったら、いよいよ神輿の時間。
本牧地域では祭りのとき、海側の「浜(ハマ)方」と山側の「陸(オカ)方」に分かれて神輿を担ぐ。今年は「令和・初」と言うことで、浜と陸の連合神輿渡御。
私は神輿を担がないが、近所を通過するときから合流。友だちの町内についてまわって写真撮ったり、休憩のときに冷たいアイスもらったり。ありがとうございます。
長い距離を渡御した神輿が、続々と、最終目的地である「本牧神社」に集合。
宮司さんたちも、スタンバイ。
17町内(神輿14基)が集まり、最後の宮入り。
厳粛で迫力のある光景に、感動。
毎年祭りの前後になると、近所のどこへ行っても、「お馬流し」の話で持ちきりになる。そういうとき、この町に住んでいて良かったなぁ。と、心から思う。
また来年!
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長文、読んでいただきありがとうございます。機会がありましたらぜひ、本牧に遊びに来てくださいね。