【観劇】シベリア少女鉄道『君がくれたラブストーリー2024』
サムネイルは公式ページより引用させていただいた。
知人に誘われ、何の情報もない状態で観劇にいってきた。正確に言うと劇を撮影したものの見逃し上映を見た次第だ。
演劇の映像は迫力がなくなることが多いように思う。テレビのドラマと違って、アップで撮影したり、カットを変えたりする手間を掛けられないからだ。
というわけで、どれだけ期待していいのかわからない状態で赤坂へ向かった。
映像の件から先に書くと、劇自体が密室を固定カメラで撮影したようなアングルのものであったため、ほとんど違和感がなかった。
ただ、演技もストーリーもひどくて、なんだこれはと混乱し続けることになった。
いやいや、こんなに酷い劇を見たことがあるのかと思うほど、俳優の演技がくどい。それはまるで『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』で語りを入れる宇崎竜童のようであった。
「髪の長い女だって、ここにはたくさんいるからねぇ」
音楽もブルーステイストのものが多く、どういうわけかニューオーリンズのレストランも出てきたので、これは「静かに立ち上がっていくブルージーなミュージカル」なのかと思ったくらいだ。
延々と繰り返されるクサすぎるセリフと、どこかで見たことがあるようなどうでもいいストーリー。
そして、俳優たちはセリフを喋りながら「とある動作」を繰り返す。
なんだこれ。
でも、流石にこんなわけがない。
俳優が下手で、脚本がどうにもならないような演劇をわざわざ上映するとは思えないからだ。
退屈なシーンをみながら推理を進める。
が、結論からいうと、その推理は大外れであった。
ネタバレはしたくないので詳しくは書かないのだが、ああ、なるほど、そういうことね!!それがそれで、こうしたいから、あえてこうなっていて、あーーーー、もーーーーー!!!!やられたよ!!!!やられたーーーー!!!
という感じの観劇体験であった。
知人によるとシベリア少女鉄道はこういった、込みいった構造の劇を作るらしく、毎回裏切られるとのことであった。
へー。また見てみたい!!
本当に面白かった!!
というのはいいのだけど……。
どうも、上映会場でぼそぼそと噛み噛みのトークが放送されていたのだが、その人が代表であり、作家の土屋亮一さんとのことだった。
どこかで聞いたような……。
帰ってから調べてみると……。
!!!!!
愛する『ウレロ』シリーズと『Sicks』の作家さんじゃないか!!!!
まじかーーーー!!!!
百理あるわ。
処女だけどAV女優だわ。
もっともっとウレローーーーー!!!!
うそーーーん。何度も何度も繰り返し見たあの名作コント劇の作家さんであったとは。ということは……。ということで帰ってから頭を整理すると、やはり意表を突いていく、おふざけをするという仕組みを組みながらも、メインプロットが感動的というような、カオスだけど整合性があり、整合性があるけどカオスというような仕組みは似ているところもあるかもしれないなと思った次第。
未確認少女隊UFIですわ。
サブスクで見れることもあるし、見れないこともあってタイミング次第なのだけど、見つけるたびに最初から見返す大好きな作品。
土屋さんみたいな面白いことを思いつく人と比べると、ぼくは発想という意味では凡人だし、頭が硬くて駄目だなと思う。だからこそ、真面目かつ実直に日々を頑張るしかないと思った次第。
これ以上書くとコンプライアンス的にまずいのでこのへんにする。
良い演劇体験でした。
土屋さま、出演者の皆様、スタッフの皆様、知人様、ありがとうございました。
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