中村慎太郎はいつ社長になるのか?!OWL magazine出版社化、進捗報告、社名初公開など
夜明けは近い!
起業を決意したのは昨年の12月頃であっただろうか。それまではライターとタクシードライバーの両立が一番座りがいいと思っていた。しかし、OWL magazineを大きくしないことには、フクロウの名の下に集いしクリエイター達にお金が出せないのだ。
クリエイターにはお金を出さないといけない。大金ではなくてもいい。生活できて、美味しいものを食べたり、たまに旅行に行ったり、どうしようもない役立たずのガジェットを衝動買いしたり……。そのくらいの余裕は欲しいのだ。
もちろんサッカーを観に行ったり、オーセンティックのユニフォームを躊躇なく買うためにも財力が必要だ。
ぼくはクリエイターとして稼ぐのがあまり得意ではない。良い文章を書く力はあると思うのだが、価格交渉をしたり、営業をしたりするのがうまくないのだ。
というよりもクリエイターというものは、稼ぐことが本能ではないのだ。創造することが仕事なのである。卵を産むのが仕事であって、卵を売るのは別の人の仕事なのだ。
俺たちゃ鶏。色んなところから搾取されて、文句を言われて、時給換算すると100円くらいになっても、黙々と作業をしなければいけない。
でも違うんだ。この世で一番価値のあるものは卵なんだ。卵を産めるのは俺たちだけだ。
この力を誰かが評価してくれれば……。
そう思っていたこともある。しかし、誰も助けてはくれない。特にフリーランスのクリエイターは、外部の業務委託なので扱いが悪いのだ。社内の会議で「今月までにしよう」と決まれば、翌月からは仕事がなくなるのである。
例えばコンサルタントであれば大口の案件を取ることは出来るかもしれない。しかし、クリエイターには、大口の案件というものはあまりないのだ。
本を書いたとしても、印税が払われるのは半年から1年後ということになる。しかし、それでは生きていけない。
これは、本の制作に対して出版社がリスクを負えないことから生じている。出来上がった原稿を受け取り、それを本にして、売る。そして、売れた分から10%だけ払う。
大手の場合は刷った時に印税が決まることがあるが、売れないことには刷らないことから考えても、売れた分だけ払われるで概ね正しい。
ぼくはうまく本が書けなかった。
何故か。本を書いているとき、お金がなさすぎて、心身共に最悪の不調に陥ってしまっていたのだ。家族もいるのに財布の中にはお金がない。銀行口座も当たり前のように300円くらい。妻の収入のおかげで何とか死にはしなかったのだが、産休中などは文字通り死にそうだった。
苦しくてもやれよと言われてしまいそうだが、経済的に安定していないとクリエイターは活躍できないのだ。歴史を見ても、文化が華開くときは、景気が良いときだ。これはちょっと調べないといけないところではあるが、ぼくの記憶と認識ではそうなっている。
だから出版社がリスクを負ってでも、クリエイターの生活をある程度保考えないといけない。そのためにはしっかりとした計画と、本がちゃんと売れるように日々努力をすることだ。
鶏がいなかったら卵は出来ない。従って誰も商売が出来なくなる。
今の出版業界は「卵流通業者」が一番儲かるという不健康な状態が続いている。
鶏→酪農家→流通業者→小売店→消費者
クリエイター→出版社→取次(流通)→書店→読者
最後に生き残るは取次と言われていて、次は出版社だろう。今は書店もクリエイターもバタバタ死んでいる。出版不況という言葉の裏にあるのは、良質な卵が生産されなくなったという事象がある。
だって、お金にならないんだもの。やらないでしょ。
というわけで、必死に頭を絞って起業計画をしてきた。クリエイターの人生を預かり、お金の面でもなるだけ安心してもらう。これぞと思った人だけにはなってしまうが、赤字になったとしても、ぼくの報酬が減ったとしてもしっかり払って良い作品に集中してもらう。
良い作品が作れたら逆転できるのだ。もちろんプロモーションは大変だけど、駄目なものをプロモーションしたって駄目。本はつまらないという認識が広まるだけだ。
そしてそれが今の出版業界だ。有名人が喋った内容を文字起こししただけの薄っぺらい本がベストセラーになることも多いが、あんなものは単なるファングッズでちゃんとした本ではない。ぼくはそう思っている。もちろん、ファングッズとしての価値はあるし、その人が好きなら色々吸収できるのも間違いないのだが。10年後、20年後に残るものではない。
というわけで、これから社長になる中村の所感を書き綴ったわけだが、もっと具体的な話を有料部分に書いていこうと思う。
初公開!会社名!
いつ会社が出来るのか 具体的なスケジュール!
OWL magazine発の書籍企画とは?!
みんな気になる資金調達。起業を考えている人必見!
以上でお送りします!
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