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チョコプロ振替え神とプロレス観戦引退。そして、僕は京王線に乗る。
先日、チョコプロのプロレス観戦を見逃して非常に落ち込んだことについて綴った。
この記事を執筆して、公開する前の段階で、チョコプロの運営さんから連絡をいただいていた。その内容は、観戦する日付を振替えしてくれるというものだった。
なんと……。
これは特別待遇ということではなくて(運営さんもぼくが誰かというのは知らないと思うし)、状況にもよるし毎回必ずというわけではないと思うが、チョコプロではこういう対応をしてくれることがあるらしい。
感動……。感動ですよ。
あしか氏から教わったチョコプロの考え方に「小さいまま大きくなる」という考えがあるのだそうだ。こういった個別対応をしているのは効率が悪いし、場合によっては不公平になる場合がある。だから、大きな組織では一律に同じ対応になることだろう。
だけど、チョコプロは小さいまま大きくなるので、お客さんの心情などを考えて丁寧に対応してくれる。こういった気持ちを感じると、チョコプロに寄り添いたいという思いが強くなる。
本当にいい組織だなぁ……。
そして、夜の市ヶ谷からのぞき見たチョコプロの会場は光り輝いていた。本当に素晴らしい。
だからぼくはもう観客をやめようと思う。
そもそもぼくはプロレスの観客ではなかった。猪木も馬場も見たことがないし興味ももったことがない。蝶野さんといえば山崎邦生さんをビンタするだけの存在だった。
ぼくが見たプロレスの試合は6回。
1回目。
1人で気まぐれにみにいった新日本プロレス。オカダカズチカのとんでもないドロップキックに身悶えた。
試合の感想は初期の頃の西葛西出版ラジオで話した。
2回目
DDT。1回目の観戦から1年が経過していた。
無料で公開された試合で、面白い試合もあったがそうでもない試合も多かった。DDTはサーカスのように華やかなのだが、少し難解なところもあったように思う。
ウナギ・三四郎vsウナギ・サヤカは本当にわけがわからなかった。息子も一緒に観戦に行ったのだが、「あの人達は何?」と聞かれても説明が難しかった。
平田一喜vsHARASHIMAも、劇団的な難解な試合であった。面白かったけど、消化に時間がかかる。あと、もう少し流れがわかっていないと楽しみきれない、そんな感触だった。
メインマッチの上野勇希対彰人は文句なしにすごかった。なんちゅう試合なんだと。28分49秒の熱戦は、時間を忘れるほどすごかった。DDTはよくわからないけどまた行きたい。そう思いつつもまだ行っていない。プロレス興行は本当にたくさんあって、なかなか消費できない。
この日の極めつけは、やはり男色ディーノ。すべてをもっていった。ただ、息子に解説するのが本当に難しかった。
3回目。
新木場の我闘雲舞。
1その間、プロレス情報へのアンテナは張るようにしたのである程度選手名などは覚えたが、ほとんど試合を観たことがない耳年増状態になっていた。
はじめて見た「獅子一色(?)」に混乱しながらも、空飛ぶバリアンアッキと、蝶のようにヒラヒラと舞う駿河メイに魅了された。米山香織選手との試合だったはず。奏衣エリーさん、谷綿ヒヨリさんのデビュー戦を見届けることができたのが良かった。
※追記 あしかさんによるとデビュー戦はその1つ前のリング大会にあったとのこと。
仕事が押していて、ぼくは「新人さんの試合なら見逃してもいいんじゃないの」とか暢気なことを言っていたのだが、あしかさんが「絶対に見逃せない!!」と主張するので、仕事を諦めて後楽園に向かった。
この試合のレビューは、長々とラジオに収録した。
新日本プロレス、DDTというある種の完成した世界観をみたあとに、荒削りながらも成長過程にあるプロレスをみたことで、何かが目覚めた気がする。
今振り返ってみると、それほどすごい試合が行われていたとようにはみえない。恐らく普段からチョコプロをみている人にとっては、普通の試合だったのではないだろうか。
しかし、そのときのぼくには衝撃だったのだ。
女子プロレスラーが好きなのかというと、そういうわけではないと思う。何がどういいのかは説明がつかない、とにかくすごかったのだ。
3回目。
新木場の我闘雲舞。
後楽園に向けた大会。見所多数で本当に面白かった。エキシビジョンで可愛すぎる小学生レスラー、カホ(仮)ちゃんの登場。後の広海カホさんである。
光り輝くポップコーンカーニバルの試合もはじめてみる。山下りなさんの凶悪なまでのパワープレーを跳ね返して勝利。
DDTでみた、クリス・ブルックスさんとMAOさんがリングにあがっていて本当に驚いた。あとアントーニオ本多さん。プロレス界は横の繋がりもあるらしい。アントンさんは10人タッグマッチに出ていたので、現場では本当にわけがわからなかった。
駿河メイさんは高瀬みゆきさんと戦い敗北。駿河メイ選手には圧倒的な華があるし、いい人なんだろうと思う。しかし、強さという意味では、小柄だし、強烈な打撃よりも華やかさを優先してしまうから、やっぱり限界があるのかなとも思った。
この感想は、後に大間違いであったことに気付く。駿河メイは美しく舞う、ある種の怪物なのだ。誰もが魅了されるが、彼女の笑顔に魅入られたときにはマットに叩きつけられて立てなくなっているのだ。
そして、メイン。ここまででお腹いっぱい楽しめたのだが、メインはさらにすごかった。
百均サンダース さくらえみ&高梨将弘
vs
ふたりはウサポポMaxheart
瑞希&SAKI
この試合はすごかった。壮絶だった。瑞希選手は信じられないくらい細くて、ぼくの半分くらいしかない。重さも厚さもである。しかし、その身軽さを活かした凶悪なまでのロープワークというのだろうか。高く跳び上がって位置エネルギーを使うのである。そしてスタミナが無限にある。どうなってるんだ。
はじめてみるさくらえみさんは、生物としての魅力が塊になって動いているような選手で、その表情、声、所作のすべてに注目してしまう。この日は不調もあったのか敗北してしまったのだが、やられるときの表情までも魅力的なのだ。プロレスラーはすごい。その人がもっているすべてを使って、観客と向き合ってくれるのだ。
さくらえみさんのテクニックも面白かった。ただ単純に投げたり、打撃をしたりするのではなく、少しフェイントをいれたり、タイミングをずらしたりすることで、観客に驚きを与える。そのすべてが心地良いエンターテイメント、裏切りの音楽であった。
4回目
我闘雲舞、後楽園。
全部書いていると終わらないので動画をはる。
見所が多すぎる。
広海カホと水波綾兄貴の試合は最高過ぎた。本当に最高だった。プロレスはすごい。心の底からすごい。他の競技ではこんな試合は組めない。客も楽しめない。
米山香織選手の負傷離脱で急遽はいった兄貴であったが、すごいものをみた。そして、米山選手も怪我に倒れたあと、常人の半分くらいの期間で復活していた、おかしいよ……。
CDKもすごかった。ハイレベルプロレスリング。あんな高速コンビネーションが存在するなんて!!
石川修司対バリアン・アッキは、怪我を抱えたアッキが不完全燃焼であったため、焦点が巨人石川修司のとんでもない強さになった。バリアン・アッキは勝てなかったが、観客であるぼくには、石川修司というプレゼントを与えてくれた。
プロレスラーは勝ちたいだろう。しかし、負けたとしても価値が生じるのだ。面白い世界だ。
Popcorn Carnival対ふたりはうさぽぽMaxheart
この試合もすごかった。本当にすごかった。覚醒したハイパー帯広さやかの情熱と根性が会場を貫いていった。
おびさんの迫力と、チームプレイヤーとして支え続ける小石川チエのコンビは、まさしくチャンピオンにふさわしい。うさぽぽのほうが有利と考えていたのだが、気合いと根性とチームプレーでタイトルをもぎとった。すごい試合だった。
そして、メインは王者さくらえみ対挑戦者駿河メイ。
これまでの様々な経験を踏まえて、天才駿河メイが禍々しさを感じるまでに強力な打撃を繰り出していく。変わらず美しい、変わらず可愛らしい、だけど凶悪である。
ああ、これがプロレスラーなのだ。アイドルではない。格闘家でもない。プロレスラーなのだ。
6回目はBASARAの宴。
試合内容については割愛。ビール飲み放題のプロレスである。
放送はこちらだけど泥酔しているので、あまり聞かれたくない。
7回目
新木場チョコプロ
チョコプロのリング大会は我闘雲舞という名前だったのだが、チョコプロに統一されている。
書きすぎて終わらないので細かいことは書かないが、この日も本当に面白かった。
広海カホさんと闘狂ガネーシャのタッグが本当によかった。最高だった。米山香織選手も復活していて本当に謎だった。意味がわからない。でもめでたい。小学生のカホちゃんより足が短い!
メイソイ戦、CDK対SOSの熱戦、四ツ葉ミヤ対SAKI、そして……。
Popcorn Carnival対ベルフラワーズ。
小石川チエ選手をみてきてよかったなと思える、彼女の良さが発揮された試合。すごいよ、チエさん。小さな身体に無限の闘志。
本当に面白い試合だった。
そして、はじめて市ヶ谷のチョコプロにもいってみようと思ったところ、日程間違いと……。
こうやって振り返ってみると、文章では書ききれないくらい面白いことがあった。人生の栄養として得られたものも非常に大きい。
ぼくはサッカーが好きだし、サッカーのことは一生やっていこうと思っている。ただ、サッカーでは得られないタイプのものがプロレスでは得られる。だから両立してもいいと思う。
サッカーは間合いが遠い。関係者や選手も遠くにいて、親近感をおぼえることはあまりない。ぼくはサッカー選手にあまり懐かないのだ。
遠くにいるくらいじゃないと、多くの人に対応することはできないから、数万人の観客を集めないといけないサッカーの場合はこれが正しい。
プロレスは新日本プロレスや、DDTという大きな団体の基準で考えても、選手との距離が近いように思う。いや、新日本はファンサービスあんまりやってないのかな、詳しくないけど。
この距離感は本当に心地いい。だからといって、プロレスラーと友達になれるわけではない。あくまでも近くに配置されるというだけだ。
それを十分分かった上でぼくは思った。
やっぱりプロレスラーともっと仲良くなりたいなと。
あっち側に世界にいって仲間としてたたえ合いたい。お客さんとしてではなく。
プロレスの時間を間違えるのは、プロレスに対する本気度が足りないからだ。それは前回の日記に書いた。だからもっと本気にならないといけない。では、本気になるとはなんなのか。
それはつまり、ぼく自身がプロレスラーになるということ。
何とも現実感がない話だが、これを思いついたのははじめてではない。前にも放送内で語ったことがある、
しかしながら、プロレスをみていくうちに、あまりにもハードルが高い競技なので、これは無理だと諦めていた。口に出すことすらしなくなった。
だけど、できるんじゃないだろうか。
目指そうと思えばなんでもできる。年齢は43才だが、頑張れば10年くらいはやれるかもしれない。強くなるのは大変だが、はじめてみないと何もできない。
プロの世界に努力賞はないので、自分がもっている何かでお客さんを満足させる必要がある。そこまで到達できるだろうか。あとはあがれるリングがあるか。
まぁリングがないなら作ればいい。お客さんがいないなら配信したらいい。体力がないならつけたらいい。
もうこれからバスケやサッカーに復帰することはないと思っている。だから格闘技をはじめようかと考えていたことは何度かあった。
若いころは変に格闘技を始めて勘違いしてしまうと人を傷つける可能性があると考えて、球技だけをしていた。でも、今なら大丈夫だろう。
決めた。
まずは自分一人でトレーニングをしよう。
首のトレーニングと基礎的な筋トレをやる。
と、同時にプロレス観戦は引退しよう。これからはもっと厳密に見る。プロレスラーたちの技を盗めるようにして、あとで自分でもできるか試してみる。技の名前やかけ方も覚えよう。
そしてある程度自分でやれたら、ぼくは京王線にのる。毎週火曜日にルチャを教えてくれる道場があるのだ。
ぼくはもっと本気でプロレスに取り組もうと思う。
だけど、本業もあるし、能力値的に全然無理かもしれない。だけど、一般向けの道場に通うところまでならば、ちょっとの努力とちょっとお金で達成できる。まずはそこからだ。やってみないうちにできるとかできないとか言うべきじゃない。
まずは精一杯手を伸ばす。本業をしっかりとやってその上で、だ。
手を伸ばしてみてどれだけ足りないかを考える。
まずは伸ばしてみないといけない。
これがぼくの人生哲学だ。
東大にだって合格したし、大学院でも主席扱いで奨学金返還免除になった。タクシードライバーだって書店員だって頑張ったし、出した本では文学賞を取った。出版社もつくった。Youtuberにもなれた。
次は、プロレスラーだ。
社長、作家、元タクシードライバー、東大卒、元アワビ研究者、Youtuberプロレスラーだ!!
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追記
この記事を書き終えたあと、よし、プロレスの勉強をしようと思って、Smackdownを少し見た。
驚くことに試合がはじまったのは番組開始から18分後!!ドラマみたいですね。ステファニー対ミチンを見た。展開としてはあっさりめの試合ではあったが、技量と身体能力の次元が高い!!
チョコプロの通知がきて、さくらえみさんの一人トークが開催されていたのでみにいってみた。だって、プロレスにもっと向き合わないといけないから、さくらえみトークは必須でしょ!!
あしか氏、めりだ氏、Fuji氏、ときどきyoutubeにコメントをくれるt氏などがチャット欄に参加していた。
というわけで、プロレスにわかファンながら初めてコメントをしてみた。登山の話だから入りやすかったのだ。
で、きいたら……ぼくの昨日の日記を読んでくれたらしい。しかもそれをみて、文章を書こうと思って、映画の感想をXに書き見事にバズったという。
まじか……。なんだそれ……。
https://x.com/sakura_gtmv/status/1868706551219019963
さくらえみさん、すごい人だな。アンテナの張り方と吸収の仕方が尋常ではない。あのパワー、あの魅力をこちらも逆輸入するのだ!!
プロレスラーをめざすという追記の前の記述を消したくなったけど、一度書いたものなのでそのまま残す。
うし!
筋トレ頑張ろうと思ったけど、ちょっと風邪っぽいので寝よう!!虚弱なのである。
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