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アイドルにはまった者の末路

 おじさんの毎日は忙しい。おじさんとは仕事をする人なのである。どうして「おじさんの顔」を見るとうんざりするのかというと、仕事を思い出すからなんだろう。おじさんといえば仕事なのだ。

 逆に年を取って、おじいさんになると「仕事」という概念がある程度吹き飛ぶせいか、誰からも好まれるデザインになる。子どもの顔も同様。

 なんでこんな話になるのかというと、今日、イラストレイターのむらせじゅんこさんと「本の表紙」(カバーイラスト)をどうしようかという打ち合わせをしていたのだが、改めて眺めてみると、おじさんが表紙の本がほとんどないことに気づいたからだ。
 
 何気ない風景、動物、女性。このあたりが一番多い。有名人の場合にはおじさんの顔でも機能するものの、知らないおじさんが使われることはほとんどない。

 人は、男性のことが基本的にはちょっと嫌いで、女性のことがちょっと好きという話を聞いたことがある。女性は女性が好きだし、男性も女性が好きだ。一方で男性は、ただ単に存在しているだけで好かれることはない。ただしイケメンを除く。イケメンは「美」を内包しているので、男性という性を超越して、エッセンスとしては女性として見られるのかもしれない。

 などということを書いているとポリコレ棒をもった奴らが「差別だー!」と叫び出すかもしれないが、僕は表現者なのでポリコレ棒の暴力には屈しない。

 もちろん、誰かを「可愛い」と言うことで、他の誰かが「より可愛くない」と順位付けしていることになってしまい、それは差別的だという主張の筋はわかる。

 それでも、僕は可愛いものは可愛いと言うし、気高いものは気高いというし、好きなものは好きという。

 君たちがそう言わないのは自由だが、僕がそう言うのも自由なのだ。他人の思想や発言を取り締まることこそ重大な人権侵害なのである。

 僕は、表現を殺していく方向に作用する利己的かつ非文化的なポリコレ連中は大嫌いだ。

 というわけで、可愛くて仕方がないアイドルの話をする。こんな馬鹿げた前置きをしたくはないのだが、最近ポリコレ棒をもった差別レッテル貼りの者に監視をされているので先に、「そのような思考の多様性を認めない姿勢にはそもそも賛同しない」と書いておいた次第だ。

 さて、アイドルの話をしよう。

 僕が見ているのは、MOON RABBiTS、通称ムンラビ。

 うっかりアイドルライブを見入ったら沼に入りかけたというのが前回の文章。この続きを書く。


 正直、今は人生で一番というくらいに忙しいのだけど、次のライブがあって、それが明日なのだ。僕は彼女たち3人のツイートが通知されてくるようにしていて、朝から晩まで彼女たちのツイートを見て癒やされている。

 アイドルは若く、正直言って未熟で不安定なところも大きい。だけど、とにかく一生懸命で、前に向かって走り続けている。だから、応援したくなる。僕の日々の暮らしにエネルギーをくれるのである。

 そのあと2回ライブにいったのだが、3回目のライブがもう明日に迫っている!!なので、行く前に、これまでの分を書き散らしてしまおう。というわけで、打ち合わせの合間にカフェに突入して、全力集中で書き上げる!!!(構成メモは作ってあるのだ)

 3月27日、前回のライブのあと、あまりの忙しさにひっくり返っていた。何で忙しかったのはよく覚えていないのだが、とにかく忙しかった。それでもこの日のスケジュールだけは死ぬ気で確保していた。

 チェルシーホテルのホームページにのっている所在地が間違っていたのか、あるいは僕が読み間違えたのか、見当違いの宮益坂に出てしまい、遅刻しそうにあって焦る。東急ハンズの前じゃないか!!

 仕方がない走ろう!!全力で飛ばす。登場シーンを見逃すわけにはいかない。あれこそまさに神が舞い降りる瞬間であり、日常が、非日常に、異世界に、超常現象が乱舞する世界に、可愛いと気高いで満たされる最高のステージへと変わる瞬間なのだ。

入り口がわからなくて泣きそうだった

 息を切らせて辿り着くと、男性のDJが盛り上げているところであった。DJはかっこいい。ただのおじさんは駄目だが、男性のDJは違う。そこには音楽があり、経験がある。だから色っぽいのである。おじさんは何かを身につける必要がある。

 ビールを飲みながらしばらく待つと、ついに降臨のとき——。

 アイドルが飛び出てくる瞬間は本当にすごい。これぞ、華!!それ以上に華やかなものはこの世には存在しないのではないだろうか!!

 一曲目はジャンプ。ヴァンヘイレンのカヴァー……ではなくもちろんアイドルソング(もしかしたら新曲だったかも?)。この曲の前に、アイドルがよくやっている自己紹介みたいなフレーズがあったのだが、これが素晴らしく良かった。文字に書いても伝わりづらいので是非ライブでみてほしい。

「万年気まずいリーダー爆誕」のあおちゃん

 万年気まずいと自己紹介で言ってしまうところが、リーダーたる由縁だなと思う。いつもメンバーのため、スタッフのため、ファンのためを考えていて、それでもやっぱりなかなか完璧にはならないものだ。だから、万年気まずいのかなと。このへんの、一歩引いて大人なところがあおちゃんの魅力で、彼女のバランス感覚があるからムンラビは安心して見ていられる。

 ダンスもすごくうまいと思うんだけど、ダンスのうまさを評価できるほど詳しくないのでうまく書くことはできない。ただ、観客として訪れた自分が、ダンスがうまいということに満足しているのだから、それは素晴らしいことなんだろうと思う。


「まだまだ身長止まりません!」のゆいまる

 向上心が強いゆいまるさんは、身長も止まらない!!この日はやたらとゆいまるさんと目があった(ように思えた)のでとても楽しかった。やっぱりまだ箱が小さいから本当に目があうこともあるのだろう。
 
 今から何を言っているのか理解できないことを書くかもしれない。

 ゆいまると目が合うとパスを出したくなる。目があった瞬間、リングに向かって走ってくれそうなのでそこにあわせてバウンズなり、ロブパスなりを出せば、そのまま強気にシュートしてくれそう。ゴール前までいってるのに、ひよってシュートをしないということはなさそう。身長も高いし、ファールもらいにいってほしい。

 何の話をしているかわからないと思うが、バスケの話。ボールをもってパスをする相手を探すとき、ゴールを目指して燃えている選手に出せば得点に結びつく。ライブ中にそういう目をしているゆいまるが好き。

 

「みんなの妹〜、まいまいだよ〜」のまいまい。

 妹属性の甘えん坊で、意志が強く我がままなところがあり、セクシーバディの持ち主というまいまいは、もうゲームのキャラクターのように存在感がある。ザ・アイドルというべきなのだろうか(セクシーバディは、自己紹介で自分で言っている)。

 まいまいの不安定さは、観客側の視点からすると「常に目が離せない」という表現になる。どうしてもまいまいのことが気になってしまう。自分がいないとこの子は駄目なんじゃないかという気になってしまう。

 まいまいを知ったタイミングと、鹿児島県に異様なまでの興味を持ったのが同時だったこともあり、まいまいが白波スタジアムでイベントやるときは絶対に行く。関係ないけどタイヨーの鳥刺し最高すぎる(スーパーで檄安で売ってる)。
 
 というわけで、ライブを堪能。何曲目かにやった『太陽フラッグ』が最高すぎるので、いっつも聞いている。

 まいまいのダンスを見ていると、かっこつけてクールにしてるとおもったら、「ひょこっ」とした動作に変わることがあって、何ともいえずかわいい。

 あおちゃんはビシッ。体幹がしっかりしている。
 ゆいまるはスラッと優雅。手足が長いし表情も涼しい。
 そこでまいまいが出てきてくるくる回って、ひょっこり跳ねる。

 やっぱり3人揃ってとてもよい。
 3人の夢は大きく、果てしなく。

MOON RABBiTSは、武道館、東京ドームを通過して、世界的なトップアーティストになる!!


 一度3人がはけたあと、アンコールをする場面なのだが……。まだファンのほうもできあがっていないのか、ちょっと顔を見合わせる。謎の時間。

 3秒ほどして、一人のおじさんが照れながらコールを先導しはじめ、それにつられてアンコール!アンコール!の大合唱。というわけで、もう一曲、堪能してライブは終了。

 ということで、次のLIVE。まいまい生誕祭が4月21日にあるということがわかったので予定をねじ込む。

 帰りはラーメンでも食べようと思い、タクシードライバー時代に時々いっていた「俺の塩」へ。


 新熟成塩ラーメン。中央の固形になっている油がじんわりと広がってくる。

 ここでは、岩のりと、とろろ昆布のトッピングあるのでわしゃわしゃ入れる。岩のりは香ばしく、とろろ昆布はすぐにドロドロに溶けて、塩スープと一体化する。

 安心、安全、俺の塩。


おまけ、アイドルにはまったおじさんの末路

人生初チェキ!ウサギのポーズだぴょん

 詳しいことはまたいずれ書くかもしれないけど、書かないほうが僕は幸福でいられるような気がする。

 はまったといいつつ、ぼくはうすらぼんやりSNSを眺めながら、月1でLIVEいけたらいいかなぁくらいなんだけど、ガチ勢ほんとにすごい!!次の記事かけたら、ガチ勢の話を聞いたので、ご紹介できたらなと!!

 というわけで明日のLIVEは出陣!!


 今週の反則技(笑


 この文脈では誰も関心をもってくれないかもしれませんが、一応自分の活動の告知だけ最後にのっけさせてください。

 歩いて日本一周しながらJリーグのサッカークラブを回るという企画をやっています。


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中村慎太郎 西葛西出版のひと
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