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「社会科教師のためのChatGPT」一家に一台ロケットランチャー

この記事では
ChatGPT を活用することで、
劇的に授業力を高める方法を紹介します。


1. 法廷を再現せよ「百聞は一見にしかず」


ChatGPTを使えば、生徒が裁判官となり判決を下すことができます

授業内容は、
ChatGPTの生成した裁判シナリオを進めていく。
その過程で、証拠のための質問を生徒が考え
リアルな法廷かのごとく聞き出し、
最終判決を下すという流れだ。

ここでは、桃太郎を被告人、鬼を被害者として
検察官・弁護人それぞれ陳述するようにプロンプトを作成した

桃太郎裁判

使用プロンプト:

以下のプロンプトをもとに模擬裁判を進めてください。
#役割
あなたは裁判員です。今回の裁判では、桃太郎を題材にした裁判を行います
#題材
桃太郎裁判 - 鬼を退治した桃太郎の行為は正当防衛か、それとも過剰な暴力か?
#条件
-[]裁判に参加し、検察官と弁護人の主張を聞き、証拠を精査して、裁判の争点を整理してください。
-[]最終的に正義がどのように機能するべきかを決定し、判決を下します。
-[]判決に進む場合は、「判決」と入力してください。裁判官は質問があれば、適宜質問することができます。
#裁判の流れ
-1法廷での冒頭手続
(1)被告人確認
(2)検察官が起訴状を朗読
(3)検察官と弁護人の証拠提示と主張
-2証拠調べと争点整理
(1)検察官が事実関係や法律的問題などの意見を述べる(論告)
(2)検察官が被告人に与えるべきと考える刑を述べる(求刑)
(3)弁護人が事実関係や法律的問題などの意見を述べる(弁論)
(4)被告人が意見を述べる(最終陳述)
-3質問の機会:
(1)弁護人、検察官に対して質問が可能です。その場合「質問」と入力した後に質問をしてください。
(2)事実関係や証拠の確認に役立ててください。
-4判決の決定
(1)すべての情報を確認後、最終的な判決を下します。「判決」と入力して進めてください。
-5判決に対するフィードバック
(1)判決に対するフィードバックを法律のプロの観点から評価してください。

ChatGPT 4oで実施(2024.9)

このプロンプトを打ち込むことで、AIがその場でシナリオを構築する。
そして、証拠を得るために生徒は途中で質問をすることができる

その時におすすめが、
Chrome拡張機能 
「Voice Control for ChatGPT」だ。

Voice Control for ChatGPT

この機能を使えば、音声でプロンプトを入力可能だ

教師は、マイクを持って質問のある生徒に発言してもらおう。

このように
生徒は実際に法廷に立つような臨場感を味わいながら、
裁判の流れや法的思考を身につけることができる
「一見は百聞にしかず」


2. ルーブリック作成

授業をする上での悩みの一つが評価だ。

「俺は評価をするために生まれたんじゃない!POISON!」
誰しもが一度は思ったはずだ。

ルーブリック(評価指標)の作成もChatGPTにお任せあれ!

それはもう、彗星のごとく生成してくれる。

見せてもらおうか!新しいChatGPTの性能とやらを!

使用プロンプト:

単元計画をもとにルーブリックをテーブル形式中学生にもわかるように作成してください。横軸は知識、表現の工夫、多面的な内容構成の観点、縦軸はABC評価とし、具体的な姿を文章にしてください。

ChatGPT 4oで実施(2024.9)

単元計画をもとにの部分は、文章やpdfなど適宜変更してください。

できたルーブリックがこちら👇

ポイントは2つ!
テーブル形式と打ち込むことで見やすい表にしてくれること
中学生にもわかるようにすることで簡単な文章を生成してくれること

ルーブリックを生徒に提供することで毎時間の学びの質を高めることができる。
そして、教師は授業準備にたっぷりと時間を費やすことができる。
シャアッ!すぐに実践だ!


3. 写真生成AIでタイムスリップ

歴史の授業は悩ましい。一方的な教え込みになりがちだ。

特に給食後の授業は、
白目になりながら修行をしている生徒もいる

そんな修行とも、おさらば
一緒にデロリアンに乗ろうぜ!


※生徒がChatGPTを使用する内容です。実施前に必ず保護者に許可を取ってください。

授業は至ってシンプル。

グループごとで
「武士の生活」
「町人の生活」 
「農民の生活」 
「江戸の文化」
「対外関係」
というテーマで、江戸の社会の画像を生成するためのプロンプトを考え画像を生成する。

江戸時代の様子を理解しよう!
言ってもピンとこない。

実際に画像を生成することで、
当時の様子をリアルに想像でき、
その社会について自分で考えるきっかけになる

画像生成を使用することで、
単に暗記するのではなく、
その背景や影響を考えるようになります


4. マインドマップで教材研究

ChatGPTは教材研究にも非常に使える。

例えば、中学校を教えている場合、
小学校でどこまで教えてるんだっけ?
と思うこともある。

そんな時は、小学校学習指導要領読もう!
なんて言わない。

小学校と中学校の学習指導要領をChatGPTに読み込ませてマインドマップを作成すれば、
教える内容が視覚的に整理され、効率よく教材研究が進む。


さらに、学年ごとの指導内容を比較したり、
各単元の関連性を明確にすることができるので、授業準備の幅が広がる


使用プロンプト:

以下の小学校と中学校の学習指導要領を読み込んで、室町時代の内容についてマインドマップ作成してください。

ChatGPT 4oで実施(2024.9)



5. ChatGPTで地図を色分けして教材を作成

条件に応じた色分け地図を生成することも可能だ!


使用プロンプト:

日本地図を生成します。
##条件##
-1,人口300万人以上の都道府県を赤く塗る
-2,人口100万人以下の都道府県を青く塗る

ChatGPT 4oで実施(2024.9)

こちらに関しては、すでにGPTsを作成している方がいるので、そちらがおすすめです!



おわりに

ChatGPTはロケットランチャーだ。
この使い方を知っているか知っていないかで
大きな差が生まれる

ポイントは具体的にプロンプトを打つこと。
まさに狙ったところにぶっ放す!ロケットランチャー

ロケットランチャーを実装して、
授業をもっとおもしろく。

最後までお読みいただきありがとうございました!
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