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[要約,感想]自己治癒力を高める―人体の驚くべき潜在能力/著 川村 則行
気持ちの持ちようで病気が遠ざかるは本当
第一章では、がんの末期状態にある患者の奇跡的な回復について取り上げている。余命短いがんの患者が自分のポジティブな感情や、病気が治ると信じる気持ちでがんが完全に治癒するという出来事があると紹介してある。祈りという宗教的な儀式が病気の治したと本には書いてあり、目撃者が何人もいて、証拠もある。非科学的であり、西洋医学に基づいた治療を受けている日本人からすれば、信じがたいが事実らしい
頭で考えたことは身体に伝わり、身体を動かせば頭に連動する。心が健康であれば身体も健康になる、身体一元論と似通った考え方あると私は感じた
主体的に自分の人生に関わる
自己治癒力を高めるのに重要なのは、主体的に自分の人生に関わるということである。人に合わせて暮らす、仕事を頑張りすぎるのではなく、自分が心底喜べる活動に取り組み生活を充実させる。つまり自分の本心に従い活動できれば自己治癒力が高まる
自分に嘘をつかずに毎日を過ごそう、なんて言われても、家庭があったり、会社での立場がある人には無理だろう。なのでこの本で取り上げられている例のように、病気が主体的に自分の人生に関わる動機付けになるわけである
病気を防ぐには
遺伝と生活習慣、ストレス等が重なると病気になってしまう。ストレスがあればNK細胞という、がん細胞を倒してくれる細胞が活発ではなくなる。
ストレスとは何か。偽物の自分と本物の自分のギャップであると本にはある。自分の気持ちを偽って生活するのではなく、本心に従って暮らせば病気を防げるということになる
身体の健康は心の健康、は医学的裏付けがある
抑うつ状態の人は免疫力、抵抗力を示す数値が悪くなる。病気になりやすいということであり、気分と身体の健康は相関性があると医学的な裏付けがある。私のnoteを読んでいるのは小説を書いている方が多いだろう。戦前戦中の退廃的生活を送る文豪に憧れて、喫煙飲酒、夜遊びに出歩くのではなく、生活習慣を整えて、身体の健康を維持することで気分も安定し、小説に臨みやすいだろう