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月姫 -A piece of blue glass moon- (月姫R) プレイ感想

この記事は感想を雑にまとめておくだけのものです。
ネタバレを含むので踏みたくない人は今すぐ月姫買って下さい。
私はリメイク前の月姫は未プレイのにわかオタクです。

シナリオ

めっちゃ長いし、難しい漢字や設定多いし、ルビもめっちゃ多いし、厨二全開のテキストなんだけど、読み始めたらぐいぐい引き込まれて止めどころが無くなっちゃうくらい面白かった!

しいて言うなら1週目のアルクェイドが出てくるまでの日常パートはちょっと退屈だったかな?これは私がシエルをガン無視する選択肢を選んだからかもしれないけど。

それでも3日目のアルクェイドを殺すシーンからが本当に面白かった。
殺人鬼の男が極上の「殺したい女」に無意識のままフラフラ着いていって欲望のまま殺してしまうんだけど、ただのグロシーンじゃなくてちょっとエロティックなのが好き。
このシーンのアルクェイドは本当に美しくて、例えば美術館に飾ってある高価な芸術品をぶっ壊してしまうみたいな暴力的な快感がすごい。

月姫、好きだな~!と思ったのが、物語の根幹が結局「男女の出会いと恋の話」って部分。Fate/stay nightの主軸は「聖杯戦争で勝つ」だったけど、そっちの話よりも私は月姫の方が好きだな。恋愛脳なので。

アルクェイドルート

アルクェイドに振り回されながら吸血鬼を倒したり、こっわい妹に支配されてるお屋敷にアルクェイドが遊びに来て家の空気が凍ったり、アルクェイドと映画デートしたり、アルクェイドが好きだと自覚して部屋でエッチしたり……。

体感8割ラブコメじゃん!!!!!

というかアルクェイドがめちゃくちゃ可愛い。

まず立ち絵の時点ですっごく可愛い。表情がコロコロ変わって、無垢で無邪気なのがイラストで伝わってくる。
イラスト表現だけで、ただそこに存在してるだけで圧倒的に美しく・可憐で・常人じゃないことがわかるのがすごいなあ。

でも、顔が良いだけじゃなくて性格も可愛いんだこれが。志貴に出会って(殺されて)はじめて楽しいことを知って、全力で「志貴が大好き!」って伝えてくれるところがほんと好き。

そして志貴の殺人衝動っていうどうしようもない欠点を許して受け入れてくれる女なので聖母みもあるという……。
志貴の本質は殺人鬼で、でも志貴本人は殺人鬼の自分を嫌悪している。アルクェイドは志貴がめちゃくちゃ殺したくなる女で実際殺されたんだけど、でも彼女は殺人鬼の志貴を許してくれる。アルクェイドの許しが志貴にとっての救いになるのがすごく好き。
苦悩し続ける男が唯一無二の女に救われるカプ、性癖に刺さりすぎる。

アルクェイドが「殺されてすぐは腹が立ったけど自分を殺した男のことを待つ間にどんな人なんだろうって想像してたらワクワクしてきて、恋してるみたいにドキドキながら待っていたの(うろ覚え)」って言うシーンがすごく好き。これ聞いてから2週目のシエルルートでアルクェイドが待ち伏せしてるシーンを見ると見方が変わったよね。
志貴の殺人がアルクェイドを恋に落としたっていう、お互いがお互いの運命の相手になってるのが最高なんだ。

プレイ中は志貴の愛情表現が暴力的なやつしかなかったらどうしよう!?って不安だったけど蓋を開けてみればちゃんと和姦で終わったのでよかったです。バッドエンドの陵辱エンドもめちゃくちゃ好きですが……。

だからエンディングでは志貴とアルクェイドがお別れするのが辛かった……。リメイク前の月姫は未プレイなんだけど最後はさよならすることを知っていたのでショックはそこまでじゃなかったけど、普段乙女ゲーランドに生息してると正規エンドが離別エンドなのまずないから慣れてないのよ。
志貴とアルクェイド、どうにかして一生一緒にいてくれやと願ってしまうけど、人間の男と人外の女がほんの数日間一緒に戦って思い出を胸に離別するのって美しいんだよな~!Fate/stay nightのセイバールートもそうだったので奈須きのこの性癖なんだろうか?私も好きだぞ。
セイバールートは理想のために生きた二人の清らかで美しい思い出って印象が強かったけどアルクェイドルートはもっとハチャメチャで欲望まみれで楽しい思い出だったからさよならがよけいに寂しくなっちゃう。

アルクェイドって究極の処女なんだよね。真っ白で無垢な何も知らない少女(しかも俺のことが大好き)なので処女厨はこんなん絶対好きになっちゃうじゃん……。だからアルクェイドを穢したロアのことが私は絶対許せない(これはフラグです)

シエルルート

シエル先輩も可愛くて良い人なんだけど私はアルクェイドの方が好きだったな。シエルが男性だったらすごく好みの男だったんだと思う。敬語、眼鏡、過去を悔いている、自罰的、男を易々と家に上げて一晩泊めてあげる……。

でも、遠野志貴のあり方としてはシエルルートの方が好きだったな。
アルクェイドルートはアルクェイドに振り回されてしょうがないから戦う・アルクェイドが好きだから好きな女のために戦うって話だったけど、シエルルートの序盤は「自分が殺人鬼であることを肯定するために戦う」なので。自己肯定のために戦う男、好き。
まあシエルルートでも最終的には好きな女のために戦うことになるんですけども。

シエルルートは、トゥルーの最終バトルがとにかく好きだった。
あれ全部アルクェイドの「わがまま」なのが良いし、アルクェイドに執着してたロアが吹っ切れた所も良いし、ロアと志貴の関係性も良かった。Fate/stay nightの遠坂凛とアーチャーの関係みたいになってるのが好き。
(さっきからFate/stay nightの話しすぎじゃない?)

キャラクターはアルクェイドの方が好きなんだけどストーリーはシエルルートの方が好きだったなあ。
「ロアを倒す話」より「嫉妬に狂ったアルクェイドを宥める話」の方が明るく馬鹿馬鹿しくて、戦いの後でアルクと志貴が笑ってるシーンがすごく好き。
志貴にとってアルクェイドは運命の女だし、本能的に美しい・可愛い・楽しい・好きな存在でそれは今後もずっと変わらないんだけどそれでもシエルを選んだのはこのルートの志貴が自分の過ちに向き合える理性的な生き方を選んだからなのかな~と思った。

というか……ロア、好きだ。(フラグ回収)
ミハイル・ロア・バルダムヨォンさん、乙女ゲーなら一番最後に攻略できるタイプの隠しキャラで多分興味ない男なんですけどギャルゲに出てくると刺さってしまうのはなんでかな?
元々人に興味ないのにひょんなことでヒロインに惚れて無自覚のまま数百年執着し続けて、でも最終的には理性を取り戻してちゃんと失恋するの、メインヒーロー攻略時に最後ちょっといいことを言って身をひくタイプの隠しキャラじゃん。
乙女ゲーのヒロインに激重感情ぶつけて執着してる男は好きじゃないのにロアは好きなの、もしかしたら声が阿座上洋平だからか……?

グラフィック

このゲーム、絵が美しすぎる。

スクショを1枚も撮らせてくれないので美しいグラフィックは公式サイトで確認して欲しいんですけど、例えばグラフィックのページにこういう画像があるじゃないですか。

引用元:http://typemoon.com/products/tsukihime/

これは学校での会話シーンなんだけど、ただの日常シーンなのに立ち絵にパースがついてるんだよね。これ、常にこう。
ノベルゲームって普通、キャラ2人いるシーンって二人が横に並んでるだけだけど月姫はずっとこんな感じで「手前にいる人」と「奥にいる人」の距離感を表現し続けてるんですよ。すごい。
表情パターンも豊富で、ただ立ち絵が出てるだけのシーンなのに絵が綺麗。

引用元:http://typemoon.com/products/tsukihime/

あとヒロインキャラにはだいたいこの前屈み上目遣い立ち絵があるんだけど、これ全員可愛いです。シエル先輩のやつが特に好き。先輩の立ち絵はほっぺに両手を当ててるやつも好き。

システム

地味にストレスだったのがシステム回りで、既読スキップ中でも場面転換表示がゆっくり描写されるのが辛かったかな。バッドエンド回収中は虚無だった。
なんか設定的にはシーンスキップが使えるっぽいけど使えなかったんだよね。私の設定方法がおかしいのか……?

文字表示の美しさや表示関連の設定はそこそこ細かく設定できたので未読部分を読む時のストレスは無かったかな。
基本的な部分だけどボイスカット関連の設定があったのは良かった。せっかくのフルボイスなのでね。
(でもボイスはめっちゃ飛ばして読んじゃった。それでもすげ~長いんだ)

まとめ

シナリオ、おもろい!
女の子、可愛い!
好きな男、おる!
絵が良い!
システムもまあ悪くはない。

そういうわけでめっちゃオススメのゲームです。
TYPE-MOON作品に興味なくてもなんかノベルゲームやってみたい人、出来の良いゲームは押さえておきたい人は遊んでみてね!

製品情報

DL版はたまにセールやってるのでチェックするといいです。

公式サイト

ニンテンドーeショップ

PlayStation Store


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