４０代、初派遣してみた
ハトコです。
ケアマネとして約９年勤務しましたが、２０２４年７月に退職しました。
転職先を見つける行動に至らずそのまま無職となりました。
４０代、子育て中の私がこれからどのように働いていくか。
ぼんやりと考えながら過ごしていました。
ちょこっと再就職のことも考えようかな～と思っているうちに働くことになりました。
突然１０月半ばより派遣デビューしました。
自分にとって新しい世界だったので備忘録として書いておこうと思います。
※書いてから１か月以上たってしまいました。
派遣先が決まるまで
無事？無職生活を堪能していた私。
生来小心者あるいは貧乏性なのか「このままでいいのかな」と徐々に不安になってきます。
ハローワークの初回講習も終えて、しばらくたっていました。
フリでも一応仕事探してみようかしら、と思いたちます。
ハローワークの求人の他、求人サイトをいくつか登録していたのでなんとなく眺めてみました。
私の家の周りには、１６時終業できる職種はあまりありませんでした。
２～３時間と極端に短かったり。
介護系はめっちゃありました。時給もまあまあ。
でも介護の仕事はやらないと決めていたのでスルー。
近所に（自宅から車で１０分位）１５時または１６時までの仕事があり興味を持ちました。
求人サイトの「応募する」のボタンをぽちっとしてみたところ…
１時間ほどで派遣会社の人からアポイントの電話がかかってきました。
は、早～！
アポイントの内容は履歴書を派遣会社で作成するため職歴を聞き取りしてくださるとのことでした。
当日の午後に改めてお話しすることとして一旦電話を切りました。
改めて午後電話をいただき、近いところから職歴をお伝えしてきました。
担当してくださったのは女性の方でした。
聞き上手で、要点をまとめながら気持ちよくお話をさせていただきました。
聞き手が上手だと、本当にお話しやすいなぁと参考になりました。
履歴書を勤務希望先に送って、返答があり次第ご連絡をいただけることに。
職場見学
勤務希望先から連絡がありましたと派遣会社よりお電話。
さっそく職場見学に行ってみませんかとのこと。
日時を約束いたしまして、派遣会社の方と現地で合流することにしました。
前回電話で聞き取りをしてくださった女性とは別の方。
さわやかなイケメン登場です。
電話対応してくださった女性もそうですが、お若いのですがてきぱきとしながらも親身な対応をされており、感心しきりです。
勤務希望先の担当の方と面談させていただきました。
派遣会社の方も、勤務希望先の方も、ケアマネジャーを辞めた理由を必ずお聞きになります。
面接として正解かどうかわかりませんが、おおよそこんな風に回答しています。
・家庭を優先しにくい
・介護系資格（特にケアマネ）を持ちすぎていて、パート等の限定的な仕事を長期間続けるのはおそらく難しい（パートだとしても責任が重すぎる）。
・上記の状況で、〇〇の仕事をしてくれと言われて断り続けるのも自分にとっては負担。
なんかチートっぽい発言で嫌な感じかも。
慢性人手不足の介護の現場にいたら、この状態で放置されるはずがないのは予測がつきます。
自分の技能を発揮することに疲れてしまって、の現在。
ちょっと大げさかもしれませんが、ほぼ本心と思ってお話しました。
現場を一周しながらお話をうかがいました。
勤務希望先の担当の方の説明ではこのような感じでした。
「指示した作業を無理に終えなくてもいい」
「その方にあった作業を指示する」
「休みの希望があれば調整可能」
私が時間制限のある中での作業に不安を覚えると話したせいでしょうか。
丁寧に回答いただきました。
勤務希望先の担当者さんもお子さんがおられるとのこと。
私が「小学１年生の子どもいまして」と話すと、「まだ大変な時期ですね、お迎えも必要だし」と共感してくださいました。
これなら働けそうかな～と感じたので、見学後派遣会社の方へ就業希望であることを伝えました。
そうすると…
派遣会社 「来週からでいいですか」
わたし 「え…？」
また早！！っとなりました。これが派遣で働くスピード感なのですね。
この時点で１０月初め。
私は１１月くらいから働き始める気持ちでいました。
そのうえで来週は早すぎるので、再来週からではどうかと相談となりました。
何かのご縁があってのことかもしれないなぁ。
戸惑っていましたが、このままお話を進めていただくことにしました。
就労まで
１０月中旬より突然働き始めることが決まりました。
派遣会社より事前の登録の指示がありました。
なんとほぼLINEを使って行うのです。新時代ですね。
・就業規則の同意
・給与の振込先の登録
・通勤時使用する車両登録 等々
スマホから手続きします。
数日すると書面に雇用契約書が送られてきました。
書面を見ながら電話通話にて派遣会社担当さんと読み合わせをして契約完了だそうです。
あっさりで、びっくり。
いよいよ仕事開始
超アナログな世界で働いてきた私。
超緊張しながら初出勤です。
出退勤はQRコードを使う？
仕事の内容はiPadを各自見て確認するらしい？
（業務最適化システム、というのがあるらしい）
すごいなぁ。
デイサービスで送迎を考えるのにＡＩを使うと聞いたけど、そんな感じなのかしら。
でも仕事自体はアナログでした。
・届いた荷物を開ける・分類する
・梱包から出して並べる
・番号をチェックしながら梱包する
という感じ。
ある程度回数を重ねれば覚えられそうかも…？
ヤバい職場？
何とかなるかなぁ、とほっとしていてたところ。
先輩派遣さんが、続々退職予定だとのこと。
最も長い方で4か月くらいだとか。
…ええ？
なにか問題があるのでしょうかねぇ。
教えてくださる皆さんどなたも優しく親切だし。
「わからなかった聞いて」と必ず言ってくれるし。
質問すれば答えてくれるしなぁ。
これから徐々にやりにくさが見えてくるのかな。
先輩派遣さんが言うには
・社員が忙しそうで聞きにくい、ピリピリしていて対応が悪い
・指示が分かりにくく、後から怒られる
・質問すると「１回説明したでしょ」と言われる
のだそうです。
まるっきり新米のせいか、聞くことに今は躊躇を感じません。
「こういうケースの時はどう対応したらよかったですか」「次から気を付けます」で乗り切りました。
もしかして、前職がブラック要素が振り切りすぎて（※）
感度がぶっ壊れてしまったのでしょうか。
※前職では、お客様は認知症のため説明しても忘れるのが当たり前の世界。
お客様が「覚えていない」といったら「私の伝え方が十分でなかった」と工夫（紙に書くとか、家族にも伝えておくとか）をしなかったことを反省するのが当然でした。
職場内でも情緒不安定な同僚に、いきなり暴言される…などのめちゃめちゃな環境でした。
初日で感じた不安
現時点ですでに、具体的に不安も感じてはいます。
作業環境が整頓されていない・清潔でないことです。
・資材の位置が明記されておらず、自分で探せない
・作業スペースが不足しているため、いろんな工程が入り混じっている
・細かいパーツを扱うのに物が多く雑然としている
・作業工程が入り組んでいるのに、口頭での説明しかない（手順書が提示されない。トレーナーによって説明に違いがある。）
・床に障害物が多い
物の置き場所を覚えるだけで、貴重な記憶リソースが割かれてしまいます（中年の記憶力の乏しさなめんな）。
整理整頓がされていないため、作業に必要なものを集めるだけで時間がかかります（ゴミ袋を探すことさえ困難…）。
作業スペースが入り乱れていたり物が多い中で細かい作業をするのは、ミスやトラブルと誘発することが明らかですよね。
工数が３～７程度であればいいのでしょうが、かなり作業数の多いものもあるようです。
それを口頭のみで１～２回の説明は絶対覚えられない自信ありです。
（メモを取る時間も与えられませんでした。だから記憶力乏しいの、書いておかないと忘れるって！）
あと床に障害物が多いのは転倒・受傷の可能性があり不安です。
慣れない場所で緊張しながら作業しているので、足元まで意識が行かないこともあるのでは…。骨折とか絶対ヤダ！
労災について派遣会社に確認しておこうと思います。ふう。
こういうリスクを認識し明確化できるのは、介護業界を経験した恩恵ですね。
起こるかもしれない転倒や疾患について常に意識し続けてきたのですから。
こんなに分かりやすいのになぜ改善していないのか不思議なくらいです。
今までアクシデントはなかったのかな？
新人無敵！
作業については分かるように説明しない相手が悪い！と全力で思っているところがあります。
理解できない私が悪いわけない。まだ１日目だぞ！！と強気でいます。
何にも分からないってある意味、最強ですね。
ある程度経験があったらこんな強気でいられないはずです。
前職では、失敗すると数日落ち込んでいた私。
長年かけて培った技能・知識が上手く使えていないと、自分自身を否定するような気持ちになっていたような気がします。
至らなさや未熟さは恥じるような気持ち。
仕事できないということは、自分自身がダメな奴だと思っていました。
なんだろう。
ここで否定されても、私の価値は確かにあると確信できているような。
本当はできるところもあるぞ！って内心思っているような。
こういうのが自己肯定感ということなのでしょうか。
自分のフィールドでないからこそ感じられる感覚かもしれません。
新しい環境で、自分の新しい側面が見えてきそうでちょっとワクワクしますね。
…と、ここまでを約１か月前に書いていました。
１１月中旬の現在。この職場から離れています。
またその記事も書こうと思います。
続きかきました↓