おじいちゃんのシャツ
私は古着が好きだ。
店頭に並ぶ、新しい流行やそれぞれのブランドのアイデンティティを背負った洋服も嫌いではないが、荷が重く感じるときがある。私に似合うように作られてないな、と感じるのだ。
きっと自分より何千倍も素敵で似合う体型の人がいる。同じ服を着たその人と会ってしまうようなことがあれば、私は勝手に比べて、勝手に落ち込んでしまうだろう。
要は、誰かと比べられるのがこわいのだ。
理想の体型に近づく努力もせず、お菓子を好きなだけ貪り食べ、ずんぐりむっくり生きてきた自分の惰性に目を