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Weekly AR Review vol.13|『ARISE#2』に『XR Kaigi 2019』!日本を代表するXRイベント2つ!

先週の土曜には『ARISE#2』
今週の火曜・水曜には『XR Kaigi 2019』

日本を代表するAR・XRイベントが2つも開かれた週でした!もうすぐ年末ということもあり、業界の盛り上がりと今年の総括の意味合いを持ったイベントだったと思います。

それに加え5G×ARの話題性もかみ合い、AR業界を超えた盛り上がりを見せ始めています。

そんな中『Weekly AR Review vol.13』が取り上げるトピックはこちら⬇️

Snapchatが5G×ARに本腰を入れ始めた⁉

『Landmarker』等のAR機能も積極的に提供しているSnapchatを運営するSnapがアメリカ通信大手Verizonと業務提携を結び、5G環境下でのSnapchatのサービスの提供を進めるとの報道がありました。

この業務提携によりSnapはVersionの「5Gオフィシャルイノベーションパートナー」として、5G下での実証実験等を行えるほか、Verizonが販売する5GスマホにSnapchatが事前インストールされるようになります。

Snapは今後のSnapchatの成長には5G環境が必要と考えており、ユーザーへのクリエイティブでイノベイティブな5G体験の提供を計画しています。すでに提供している「Landmarker」の機能拡張なども期待できそうです。

Snapが自社で開発をし販売をしているARグラス「Spectacles」(Spectacles 3も発売になりましたね)でも、5G環境が適応されるようになり、よりリッチな体験が可能になるかもしれません。

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ARコミュニティイベント『ARISE#2』開催!

先週の土曜日には、ARコミュニティイベント『ARISE#2』開催され、200人を超える参加者が会場に集まりました。

ARISEは「日本発のグローバルARコミュニティを創る」こと、そして「業界業種を超えて、より多くの人々がAR技術で価値を創造する」ことを実現するために発足した日本発のARコミュニティイベントです。

そして、今回開かれたセッションはこちら↓

Magic Leap Session
Augmented Commerce Session
AR Startup LT Session
AR Creators LT Session
Augmented Communication Session
Augmented City Session
Augmented Human Session

それぞれのセッションでAR業界の第一線で活躍するゲストスピーカーを迎えて、ARの今とこれからを話し合いました。

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前回同様、幅広いテーマ・ジャンルを取り扱い、AR都市論ARがもたらす身体の進化などなど、ARの社会実装に必要な観点とARに関する新しい視点を共有してもらいました。

そして、日本の通信大手ドコモ、KDDI、ソフトバンクを迎えての「5G×AR」のセッションでは、ギリギリのラインまで会話が弾み、他では聞くことのできないようなお話をしてもらいました。
来年の5G導入に向けてARの在り方を再考する内容となりました。

イベントの最後には『ARISE 2020』開催決定のアナウンスもあり、来年に向けた盛り上がりを感じさせてくれます。

*会場に来れなかった方やまだ見ていない方は↓で見ることができます‼

日本最大のXRイベント『XR Kaigi 2019』開催!

ARISEに引き続き、日本最大のXRイベント『XR Kaigi 2019』も開催されました。

VR/AR/MRの開発に関わる全ての開発者・クリエイターに向けたカンファレンスであるXR Kaigiでは、二日間にわたり、社会実装が少しずつ始まったVR/AR/MRの知見を共有するとともに、これからの未来に向けての業界全体でのモチベーションの向上が図られました。

1日目のビジョナリー・トークでは、Nianticの川島さんやエクシヴィのGOROmanさん、そしてエンハンスの水口さんによる『XR作戦会議』と第された登壇が行われました。

2日目も同様に、豪華なゲストによる登壇と様々なXRデモが展示され、XRの盛り上がりを感じさせました。

*僕が所属するMESONも登壇とデモ展示として参加しました!

NrealLightレンタルプログラム『EVE2020』始動!

その『XR Kaigi』の中で、以前発表されたNreal社の開発するMRグラス「NrealLight」の開発支援プログラム『EVE2020』の開始が発表されました。KDDIと合同で進められるこのプログラムは2019年12月9日からスタートするようです。

以前発表された情報によるとこのプログラムは、日本のNrealLight開発者にデバイスを5G対応のスマホと共にレンタルし、ユースケース開発を促進するというものです。無料レンタル期間は4週間から8週間とされており、Nrealチームからの技術サポートも受けられるよう。

Nreal公式サイトで応募が始まっているので、興味のある開発者の方は↓からぜひご応募を!

meleapの開発するダンスパフォーマンス用ARシステム

ARスポーツ「HADO」を提供するmeleapが「HADO Xball」に使われている技術を応用したダンスパフォーマンス用のARシステムを開発しました。

腕や足に装着したセンサーにより、身体の位置・向き・加速度の情報を取りトラッキングをし、それに合わせてARエフェクトを加えるというものです。さらに、リアルタイムでの合成を行えるため、映像の生配信も実現可能とのこと。リアルタイム性と迫力が重要なARスポーツを提供するmeleapならではの機能です。

最初のコラボとして、ダンスクルーGANMIとシンガーソングライターeillによる新曲「with U」のPVにこの技術が使われています。

さらに、渋谷ストリームホールで12月17日に開催されるイベント「Xball Live」で、リアルタイムでのARパフォーマンス披露が予定されています。

今後、meleapの取り組みに加え、5Gの低遅延を活かしたようなサービスなど、リアルタイム性が重視されるARサービスが増えてきそうですね。

Samsungに新たな動きが

韓国電子メーカーSamsungがライブストリーミングサービスを提供するLiveXLiveと提携を結び、AR技術を活用した音楽体験の拡張を提供していくようです。このパートナーシップでは、Samsungが開発する360度動画アプリ『Samsung XR』での、ライブ体験の提供が予定されています。

ARに加え、ホログラフィックやボリューメトリックビデオを併用することにより、ユーザーに生のライブ体験を提供するというもの。現在10本のライブ動画の配信を企画しています。

SamsungはARコンテンツを提供するのではなく、ARコンテンツを配信するプラットフォームとしての地盤を固めているようです。もともと、Samsung XRは360度でのスポーツの視聴や仮想乗車体験などを配信しており、コンテンツのシェアとアップロードの機能を持っています。今回の提供は、音楽のライブストリーミングへの拡大との見方もでき、Samsungは配信ジャンルの多様化を狙っていると考えることができます。

また、Samsungは5Gの運用による低遅延と大容量を使ったライブ配信にも興味を示しており、シームレスなXRコンテンツの配信と閲覧の実現に精力的に動いています。

その一方で、VRデバイスを開発したり、コンタクトレンズ型のARデバイスの特許を取得したりと、積極的にハードウェア開発に投資をしているので、ソフト面とハード面の両方に働きかけています。

日本のARイベントと5Gの運用に向けた動き

今週は『ARISE#2』と『XR Kaigi 2019』といった、日本のAR業界・XR業界を代表するイベントが開かれました。これらのイベントはそのまま業界の盛り上がりとも捉えることができ、これからの業界を超えた注目度の高まりを予見させませす。

その背後にあるのが、5G。

今様々なAR企業が、5Gを使ったAR開発に乗り出しており、国内国外共にパートナーシップの締結が急がれています。それはARコンテンツ開発に留まらず、ARプラットフォームの基盤構築にまで進んでおり、次の世代の覇権争いはすでに始まっています。

AR Reviewでは、ARイベントのニュースや『AR×5G』のニュースを精力的に追っていきたいと思いますので、今後もよろしくお願いします!

ではまた来週!


過去に公開した『Weekly AR Review』は⬇️のMESON XR MAGAZINEから見れます!

僕が所属しているMESONは「Spatial Computing時代のユースケースとUXをつくる」をテーマに掲げて活動しています。MESONの理念に共感して一緒に働いてくれるメンバー、プロジェクトをご一緒できる企業を募集中です!

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