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転勤したら幽霊が出る部屋だった話③
心霊体験の話の類は後出しジャンケンの要領でなんとでも言えるのが大半を占めると思います。
一切脚色はしないし嘘は書かないので怪談くらいの気持ちで読んでください。
4日目(2021/9/13)
朝、汗だくおじさんが起床してお茶漬けを食べる。
9:00からリモートでの勤務で特に意味はないけど8:53に出勤するようにしている。
当然リモートなので誰とも会わず部屋で仕事。スッキリを流し見しながら作業している。
知らない間に水卜アナじゃなくなっていた。
1週間住んでこれが1番怖かった
仕事をしていると頭痛が強くなり左耳の後ろが痛かったのを覚えている。そして自分の意思と関係なく怒りと悲しみの感情が交互にやってくる感じがした。
シンパシーというか相手の波長に自分の波長が合ってしまって自身が飲み込まれて連れて行かれるのでは…?といった怖さしか覚えていない
数行でまとめているけど本当に精神的にキツいし怖い。
そういう人達を見る事は何度もあり慣れているつもりだけど
自分を対象に気持ちを向けられるのは初めてだから対処方法がわからないし、当然の事ながら知合いなんか誰もいない地域でこの状況なので何をしようにも閉塞感がすごかった。
夕方を過ぎたころから音や落下の頻度は上がり1階にいると2階の寝室から蕎麦殻の枕が落ちるような
「ボスッ」
という音が数回。
その後、少し残業して18:30には仕事が終わり退勤するなり気分転換に散歩へ。
外に出て夏の終わりのいい気温の夕方に田舎道を歩いた。
角を曲がり小さな神社の前を通ろうとしたら鳥居に面してる道に沿ってあっちの世界の人が4〜5人並んでいた。
もう絶望ね。
パニックになりながら半べそで来た道を戻り車の中で少しだけ泣いた。
車で少し寝たあと、諦めて部屋に戻りその日は風呂にも入らず寝た。
寝ても疲れが取れるわけでもないのできつい
こうなるともう町が怖い
続く