刃物専門編集者の憂鬱 その9 「え、オレが販売するんすか!? 関刃物まつり 2日目」
こんにちは。「編集者&ライターときどき作家」の服部夏生と申します。
肩書きそのままに、いろいろな仕事をさせていただいているのですが、ちょっと珍しい「刃物専門編集者」としての日々を、あれこれ書いていこうと思います。
関アウトドアズナイフショーでナイフ本、販売しました。
2023年の10月7日(土)と8日(日)の両日は、岐阜県関市で「刃物まつり」が開催された。
毎年恒例の市をあげてのお祭りには、全国から20万人規模の人が集まる。
その一環としてナイフに特化したショーや催しも市内各所で開催されている。
今回は、国内最大規模のナイフショー、「関アウトドアズナイフショー」で、刃物本を展示販売させていただくことになったので、版元のホビージャパンの「中の人」と、勇躍関へと向かったのである。
展示販売の合間にあちこち回った模様を、超ダイジェストでご紹介したい。
その2日目のレポートである。
関アウトドアズナイフショー2023 2日目(10/8)も盛況!!
来場者は引き続き多いし、熱気も十分。
昨夜発表されたナイフコンテスト四賞の受賞者の方々も、人気を集めていた。
関市長賞の藤田守さん。ショーに出展を続けてきた「継続が実った」とは本人の言。多分、作品そのものの力だと思いますよ!! 市長も絶賛していたし。
岐阜県関刃物産業連合会会長賞のキャプテン小山さん。精妙な機構と流麗なデザイン。拝見するたびにその組み合わせの妙に感嘆させられる。
日本輸出刃物工業組合賞の永田征雄さん。ハンドルのサイドに設けられたボタンで、オープン時とクローズ時にブレードを固定(ロック)できる独自の機構。
関アウトドアナイフ部会会長賞の西野音弥さん。越前武生の佐治打刃物製作所で修業する若き鍛冶でもある。佐治さんのもとで刃物づくりをはじめて2年余りでの受賞。とある老舗の刃物屋さんで見た刃物に魅了されて、自らもつくることを志したのだそう。「真面目に仕事をしてくれていますよ」と社長にして伝統工芸士の野村和生さんもその成長に目を細める期待のニューフェイス。
初日の前に進むのも難しいほどの大混雑に比べたら、落ち着いたので、各ブースでは、作り手とのやりとりを楽しむ方の姿も目立った。
古藤好視さん。言わずとしれたスリップジョイントのフォールダー(ロック機構のない折りたたみナイフ)で国内外からオーダーが殺到する作家。
澤口勉さん。アーリーアメリカンの雰囲気をベースに独自性を出したデザインが特徴。遠くからブースを見ても、その個性が伝わってくる作家。
関のファクトリーも数多く出展。ここはモキナイフさんのブース。クオリティ&デザインが高いレベルでバランスが取れている。日本のものづくりのクオリティの高さを体現する製品の数々!!
雨模様もなんのその。刃物まつり名物、大廉売市は大人気!!
関市のメインストリート、本町通り沿いには、毎年、関の刃物業者が軒を連ね、刃物製品を中心にセールを行う「大廉売市」が開催される。
僕は2日目、雲行きが怪しくなってきてから見てみたのだが、写真の通り、大盛況。 や、マジでいいものがマジでお値打ちな価格で大放出されているので、この人混みも納得できる。
超個人的な話だけど、僕の後に廉売市に見学に行った、ブース販売手伝い係をかってでた高校生の我が息子は、雨が降り出した中、各店舗を見てまわり、小型のアジ裂き包丁を手に入れて、ずぶ濡れになってブースに戻ってきていた。
他にもほしいものがあったし、来年も来たい、とのこと。
関という街が、新たに一人の刃物愛好家を生み出したようである。
個人的にも、いろんな人に会えて話せて、楽しい2日間だった。
まずは『ナイフカタログ』11/15発売な!
写真にもあるように11/15には、毎年恒例の『ナイフカタログ』が発売予定。
関のファクトリーの高精度の品々をはじめとするナイフはもとより、今回のショーの模様も超ダイジェストだが紹介する予定なので、ぜひ手に取っていただきたい。(リンク先は昨年の『ナイフカタログ』です)
おまけ
関アウトドアズナイフショー参加させていただくのは、久しぶりだったこともあり、嬉しくかつ気合いも入っていたので、2日目が終わったら一気に力が抜けた状態になってしまった次第。
と言いつつ、復活して、次の本も、その次の本も作っていきますので、どうぞしばしお待ちください!!
サポートをしていただきましたら、今後の記事作成のに活用させていただきます!