おじさん交換日記 グルメ風雲録編 その3
【サカイ・ヒカリ】喫茶店のセットメニューはコーヒーを飲むことで完成する
ハラダさん、タツキくん泣いてたよ。
交換日記のつもりで始めてんのに、俺の一方通行でしかないって。
ラインで延々と愚痴を書いてきてね、大変だねって返信したら、
「ヒカリさん、なんかかいてよ」って。
私、おじさんじゃないし、子どもを抱えた主婦だしって言ったんだけど、いいからいいからって。
かわいそうだし、昔3人で一緒にロケに何度か行った仲だから、1回だけ書いてみることにしたよ。
名古屋って降りたことほとんどないんだよね。
いつも新幹線で通り過ぎるまち。
あ、でもまだ東京に住んでいた頃に、伊勢旅行の乗り換えで名古屋駅で時間ができたことがあったんだよ。
せっかくの機会だから、名古屋の喫茶店に入ってみようって。
今の夫と一緒に行ったんだけど、彼、張り切って調べてくれてさ。
結構歩いたけど、名古屋の老舗喫茶店に連れて行ってくれて。
昼過ぎだったから、モーニングはなかったけど、代わりにランチセットっていうのがあって。
メンチカツのサンド、食べたよ。
確かコーヒーにプラス300円もしなかったと思う(*2024年時点で+270円)。
そのくらいのお値段だったら、簡単なものが来ると思うじゃない。
そうしたら、ボリュームたっぷりで。
その日は、松坂牛の晩ごはん付きの宿泊プランを予約していたのよ。
だから、お腹いっぱいにしたくなかったけど、仕方なく食べたらさ、もう、おいしくって 笑
まず、揚げたてのカツがジューシー。
その油を吸ったキャベツが、口の中をさっぱりとしてくれて。
甘口のソースも優しくて、かりかりのトーストとよくマッチしていて。
でね、すごいな、と思ったのが、コーヒーを飲むことで、料理として完結するところ。
コーヒーの苦い味わいが、すべてを包み込む、みたいな。
完食したよ。
名古屋の人、わかってんなって、感動したのを覚えてる。
今は京都住まいになって、素敵なカフェもいくつか見つけたけれど、あの、名駅(っていうんでしょ地元の人は)で食べた喫茶店のランチは、本当に美味しかったな。
名古屋の喫茶店は、日常と地続きな感じがして、そこがいいのかも。
おしゃれなカフェの非日常感とは違うくつろぎ感。
もともと「応接間」代わりに愛用されたからモーニングや回数券とかの”文化”ができたって話もうなずけたよ。
お互いなかなか時間取れないとは思うけど、今度時間あったら、3人で美味しいものでも食べたいね。
名古屋でもいいよ。
あんかけパスタ食べてみたい。
サカイ・ヒカリ(一児の母)
*登場したお店
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