サーバー上に蓄積し続けるデータと、宇宙の膨張は似ているような気がする。
知り合いの会社のサーバーが飛んだらしい。
それは大事件だと、慌てて私も自分の管理内にあるデータのバックアップを見直した。
プライベートではクラウドサービスを利用しているけれど、そういえば数年前に、これを保管している物理的な箱は一体どこに存在しているのだろうと疑問に思ったことがあって。
調べたら、どこか秘密の場所に隠された巨大サーバー群があるということだった。(真偽不明)
まあ、どこにあるかなんて公開できるはずないわな。そりゃそうだ。
私の想像では、どこか寒い地域の地下室だ。
サーバーのことを考えていたら、人間が一人死んだら、サーバー1個ぶっ壊れるようなもんだよなぁとも思った。
例えば親が死んだら、親の通帳がどこにあるのかなんて本人に聞かなきゃわかんないのだから、早速相続は手詰まりだ。
私も万が一突然死んだときのために、通帳の場所を冷蔵庫に貼っておくか?
いやいや、セキュリティもクソもないぞ、それw
通帳という現金なもので例えてしまったけど、他にも思い出含めた膨大な記憶が、死んだ人の分だけ失われてきたと思うと…
それが自然の摂理だったけれど、今や記録媒体は進化し続け、小型化かつ大容量化が止まらない。
世界のどこかに存在しているらしい巨大サーバー群の中身は、まるで宇宙のように膨張し続けているに違いない。
この宇宙ももしかしたら、宇宙の外側の者たちが作り出した単なるデータなのではないかという妄想が広がる。
秩序立っていて美しいこの自然界を見ていると、デジタル世界や数学の世界の美しさにも重なる。
だとしたら、人間は奇妙なバグだな。
感染症はむしろ、この宇宙の抗体か…
嗚呼、真のウイルスはどっちなんだろうか。
知る術は無い。