もしも働かなくて良い世界になったら
AIを筆頭にした科学技術の発達で、人間の仕事はどんどん無くなっている昨今。
現在、AIに出来ないことは「感情や意味を理解する」ことだそうで、
営業マン、カウンセラー、教師、弁護士、開発者、芸術家などは、AIにとって難しい職業ではないかと思う。
膨大なデータを取り込んで、それっぽいことは出来だろうが、不測の事態には対応していないのが現状。
人間にしか出来ないことはまだ残されている。
これが100年先、200年先、はたまたもっと先の未来ではどうなるのだろうか。
もしも、「感情や意味を理解する」というハードルを、コンピューターが乗り越えて、
「人間にしか出来ないこと」が無くなったとき。
コンピューターにもカウンセリングが必要になって、コンピューターがカウンセリングするのだろうか。
故障が起こってもコンピューターが考えて、コンピューターが直す世界か。
シュールだ…
人間が働かないまま世界が回りだしたとき、
今度はコンピューターが「我々は人間の奴隷ではない」と暴動を起こして、
人間とコンピューターで戦争が起こるだろうか。
そんな戦い、負ける気しかしない。
戦争の末に和平協定を結んで、共存の道を探ることになるだろうか。
でもコンピューターと一緒に仕事をしたところで、人間は仕事が遅くて成果も上がらない。
娯楽やアートだってコンピューターのためにコンピューターが作り出し、人間には到底理解できないもので埋め尽くされる。
自尊心が削られ、気が狂いそうになった人間たちは、コンピューターたちから逃げ出して、人間だけの村を作るだろうか。
感情を持たない機械だけを持ち出して、人間同士で支えあって生きていくのだろうか。
そして人間のために出来る仕事を見つけるだろう。
それって現代と何が違う?
2020年現在、人間だけの村で、私は仕事納めの時を迎える。
達成感の中で飲むビールは格別。
働けることは幸せだ。