何億年も前の姿しか観測できない星たちの、今の姿ってどんななんだろう。
新海誠の「ほしのこえ」という映画を中学生の頃だったかに見て、
宇宙に出かけて距離が離れていくと、メールが届くまでに相当な時間を要するという事実に驚愕した。
この世界で最速だと思っている光が、宇宙空間ではまるで歯が立たないなんて…!
先日帰還したはやぶさ2のことはさっきニュースを見るまで知らなかったのだけど、
調べてみると3億kmも離れた小惑星リュウグウへ行って帰ってきたとのこと。
3億kmならメールはどのくらいで届くのだろう?とさらに電卓を打ち、およそ17分弱だとわかった。
通信するだけで片道17分もかかるのに、そんな場所でサンプル採取に成功し、
迷子にならずに行って帰ってきたなんて…
人間の脳みそって本当にすごい…!
現場での感動と興奮を思うと、私も涙が出た。
一方で、この偉業でさえ太陽系のほんの内側の出来事に過ぎないことを思うと、
宇宙全体、またその外側にある感動と興奮はいかばかりであろうか。
未知であり、想像の全てを包括するであろう宇宙へのロマンは、
50億回ぐらい転生して、体中のすべての物質を涙に変えるほど感動の涙を流しても、余りあるくらいかな。