八極拳の「静」と「動」!!八極拳の名人、劉雲樵の技術!!明勁と暗勁
八極拳には、多くの系統があります。当教室で練習している八極拳は、台湾から伝わる、名人と呼ばれる、李書文の晩年の系統です。
李書文の最後の弟子である、劉雲樵は、八極拳の技術を説明する際に、「静」と「動」という言葉で表しました。
実際、その解説をしている映像が残っており、たぶんYou Tubeを探せば、見つかると思います。
この「静」と「動」という言葉の意味には、深い内容が含まれています。
簡単に言うならば、「静」とは停止する事です。
「動」とは動く事です。
発勁に関して言えば、この「静」と「動」の落差が大きければ、大きいほど威力が高くなります。
つまり、動きの中で急停止する事で、威力が上がるという事です。
ここで重要な事は、なぜ「静」と「動」に落差があれば、威力が上がるかです。
それを理解するためには、「静」とはどういう状態か、「動」とはどういう状態かの理解が必要だと言えます。
「静」とは、ただ停止する事ではありません。
この「静」を作り上げる要求があります。
この要求には、複数の意味があり、その要求の把握と理解の深さが、重要だと言えます。
また、「動」においても、ただ動く事ではありません。
動くための要求があり、この内容も膨大な技術が含まれます。
主に、「静」の理解は、明勁と深く関わりがあり、「動」の理解は、暗勁と深く関わりがあります。
ちなみに、一般的には、暗勁は、短い距離から打つ事だと言われていますが、厳密には間違いです。
暗勁の技術が深まった人間は、寸勁のような短い距離からでも、打てるようになるというだけです。
この「静」と「動」の技術においては、なぜ落差が必要なのか、「静」と「動」のそれぞれの技術とは、具体的にどのようなものなのか。
そして、それが八極拳の運用において、どのような意味を持つのか、についての技術の把握と理解が、術者の質を決定するとも言えます。
下記リンクは、八極拳の名人である、李書文の略歴の音声解説です。右下の再生ボタンをクリックしてください。
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