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八極拳の「虎」と「熊」の勢法!!李書文の六大開拳の得意技
八極拳には、「虎」と「熊」の勢法があります。
この二種類の動物で、表される勢法によって、「八極拳」は表現されます。
しかし、この二種類の勢法を、同等で運用する事は、極めて困難です。
ほとんどの場合、どちらか一方が優勢になります。
つまり、「虎」の勢法が得意な人間と、「熊」の勢法が得意な人間に分類出来るという事です。
もちろん、「八極拳」という武術を運用する場合、「虎」、或いは「熊」のどちらか一方だけで運用する事は出来ません。
あくまでも、二種類の勢法を、訓練した上での優位性です。
「八極拳」の名人と言われた「李書文」は、「虎」の勢法が得意だったと、当流では伝わっています。
「八極拳」において、「六大開拳」と呼ばれる「套路」(型)は、「制敵法」や「開門法」を訓練するものです。
また、個人の戦闘法を、決定付ける「套路」だとも言えます。
この「六大開拳」においても、二種類の勢法は、大きな影響を与えます。
一概には言えませんが、この「六大開拳」の「按掌寸捶」「猛虎硬爬山」「挑打頂肘」の3つの技法は、「虎」の勢法を表現しやすい形態だと言えます。
また、逆に、「貼山靠」「大纏崩捶」「虎撲」の3つの技法は、「熊」の勢法を表現しやすい形態だと言えます。
このように、当流の「八極拳」には、個人の特性によって、戦闘法や得意技を、選択しやすい体系が内包されています。
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