八極拳の套路(型)練習!!李書文晩年の八極拳の「大八極拳」について
八極拳には、「大八極拳」と呼ばれる「套路」(型)があります。
この「大八極拳」を訓練する理由は、門派(流派)によって様々です。
八極拳の攻防と身法
一般的には、戦闘における「攻防」技術を訓練するためだとも言われます。
当流においても「攻防」を訓練しますが、どちらかと言うと、「攻防」のための身法を訓練するために行います。
当流では、「攻防」においての身法を、「活」と呼ばれる技法で運用します。
この段階に至った「八極拳」の事を、当流では「活八極拳」と呼びます。
活八極拳という技術
この「活八極拳」と呼ばれる段階は、前段階で訓練した「小八極拳」で身につけた「発勁」技法を、動きの中で運用する意味もあります。
或いは、「発勁」を使用するための状況作りだとも言えます。
この「活」という概念は、元々「八極拳」にはなかった概念だと言えます。
これは、李書文の晩年の工夫だと言われます。
また、当流には「太極拳」「八卦掌」「形意拳」などの「内家拳」の技法が伝わっており、これらの武術の影響だとも言われています。
この「活」と呼ばれる技法が内包された事によって、当流の「八極拳」には、元々存在しなかった戦闘法が確立しました。
八極拳と内家拳
当流の「八極拳」が、他派の「八極拳」に比べて、「内家拳」的だと言われる原因は、この「活」という概念にあります。
そのため、当流の「八極拳」の訓練は、他派の「八極拳」とは異なった訓練を含みます。
この段階の訓練は、「柔勁」を多用します。
素人目には、まるで「太極拳」のような、柔らかい風格に見えるかもしれません。
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