八極拳の「衝捶」と呼ばれる中段突き!!金剛八式の挑頂馬歩捶
八極拳には、「衝捶」と呼ばれる、俗にいう「中段突き」の技法があります。
「金剛八式」と呼ばれる套路(型)の中では、「挑頂馬歩捶」という技名で呼ばれる技法です。
例えば右拳で突く場合で、この「衝捶」の形態を簡単に説明しようと思います。
まず、準備姿勢では、上半身は、突き出す右拳と反対の左拳を、前方に出した状態にします。
突き出す右拳は、腰の横に添えた状態で、腰を捻り「蓄勁」します。
また、下半身は突き出す右拳と同方向の右脚を前方に伸ばした状態にします。
反対の軸脚となる左脚は、深く曲げて重心を落とし、いつでも大地を蹴り出せるように準備、蓄勁します。
この蓄勁した準備姿勢から、前に伸ばされた脚を大きく踏み出します。
また、前脚が着地すると同時に、前方に伸ばされた爪先を、内旋させ「馬歩」(騎馬式)という「歩形」になります。
当流の「馬歩」(騎馬式)は、両足を「一膝足分」に体の左右に開いた状態で、両足の爪先を正面に向け重心を落とした状態です。
当流の「馬歩」の特徴として、膝が外に開かないように内に閉めます。
横から見た時に、「かかと」と「膝」と「お尻」(尾)が正三角形になるまで重心を沈めます。
また、両足の指は大地を掴むようにします。
馬歩站椿(騎馬式)については、下記記事をご参照ください。
上半身は、準備姿勢から、前に突き出された左拳を後方の腰に引き戻します。
また、腰に添えた状態で「蓄勁」されている右拳を前方に「縦拳」の状態で真っ直ぐ突き出します。
この時突き出した右拳は、肩の高さに収めるようにします。
また、後方に来た左の肘は、打ち出した右拳の「真後方」に来るように収めます。
つまり、前に突き出された右拳と、上体、左の肘が「一直線上」になる形で収めるという事です。
これが、「八極拳」の単式の套路(型)の「衝捶」の形態となります。
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