義理の母に『金の亡者め』と言われた話

離婚する前のこと。
産まれたばかりの娘とともに元嫁は向こうの実家に帰っていた。

ある日の夜、一人、風呂上がりにそろそろタイマーかけて寝ようとふと携帯を見ると
ラインが来ていた。
娘が熱を出したとのこと。
元嫁の実家からうちはそこまで離れてないので、車出して病院連れて行くよと言うと

『車は弟が出すからいい』

とのこと、その後大事には至らず義理の弟には礼を伝えた。

数日後、義理の母が元嫁を通じてラインで交通費を請求して来た。

38000円。

どういうこと?内訳を聞いた。
病院は車で10キロちょっとくらいの距離。
この交通費は他の日、検診に病院行くのに2回車出した分も入っているとのこと。
それをタクシー代に換算して38000円だそうだ。

タクシーで病院行ったならまだわかる、
でも自家用車だし、金額の意味がわからなかった。
車出してくれたのはありがたいんだけど、
この金額はちょっと違うんじゃない?

すると元嫁から電話がかかって来た。
『お母さん、怒ってるよ!話したいって!変わるから!!』怒りに震えた声だった。

携帯を乱暴に取り上げる音が受話器ごしに聞こえる。
『あんたね!?失礼じゃない!?
私を怒らせたら怖いよ!』
元嫁よりさらに怒りに満ちた声だった。
どういえばいいかわからなかったが
丁寧に説明した。
車を出してくれたこと、感謝はしてる。
でも娘はタクシーのお客さんじゃない。
でも何を言っても聞く耳もたなかった。
金額がおかしいと思うならタクシー会社に聞いてみろ!の一点張り。

業を煮やした義理の母はこう吐き捨てた。
『この金の亡者め!!!』

すごい剣幕だった、そのまま電話は切れた。

結局これ以降義理の母とらまともに会話することはなかった。
元嫁からは後日、
男のくせに金をけちるなんて情けない。みみっちいとくどくど言われた。
この母親にしてこの娘なのか。
今になって思う。

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