【目指せ俳人!】主要な俳句の賞
俳人を目指すあなたに、何の賞を取れば良いのか紹介します。
時系列にそって並べます。年間俳句スケジュールを練るのにもお役立て下さい。
角川俳句賞
角川俳句賞は、俳壇に清新な風を吹き込む才能の発掘を目的として、昭和30年、角川書店により創設されました。以来、俳句に志を持つ人々に等しく目標とされ続けています。
毎年、未発表作品50句の応募作品を対象に受賞作を決定。60年の歴史を経て、現在は角川文化振興財団のもとに、俳壇で最も権威のある新人賞として高い評価を得ています。
締切は5月31日、授賞の決定は9月、『俳句』11月号誌上にて受賞作品、受賞のことば、選考経過等を掲載、賞の贈呈式は1月に開催しています。
〈応募要項〉
未発表作品50句。
B4判400字詰原稿用紙を使用。
ワープロ原稿の場合は、B4判無罫用紙を20行取りとし、大きめの明朝体を使用。
原稿冒頭に作品の表題(全体を要約するタイトル)と作者名を明記。
別紙に次の項目を記して同封。
(1)表題
(2)俳号・本名・生年月日・年齢・性別
(3)郵便番号・住所
(4)電話番号
(5)略歴(師系・俳歴・受賞歴・所属結社等)
(6)現在の所属結社
(7)職業
50句中に既発表作品、二重投句があれば無効となるため注意。(既発表作品には新聞、雑誌、結社誌、同人誌、句会報のほか、ホームページ、ブログ等に掲載された作品も含まれる)
郵送。
予選あり。(編集部による予選)
受賞作品の雑誌掲載権は主催者(角川文化振興財団)に帰属します。
〈応募料〉
なし。(原稿の送料は必要)
〈締切〉
5月31日(消印有効)
〈賞〉
賞状、記念品ならびに副賞30万円
〈選考委員〉
仁平勝(件)、対馬康子(麦・天為)、小澤實(澤)、岸本尚毅(天為・秀)
〈主催〉
公益財団法人 角川文化振興財団
〈主な受賞者〉()は受賞回
岩田奎(66)
西村麒麟(65)
月野ぽぽな(63)
津川絵理子(53)
仲寒蝉(50)
田中裕明(28)
石田波郷新人賞
〈募集要項〉
未発表作品20句。表題をつける。
氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレス・生年月日・学校名/学年(学生の場合)・俳号(ふりがな)・句会「大路の会」への参加について記入。
応募資格は30歳以下。(応募締切日を基準とする)
応募フォームあり。
〈応募料〉
なし。
〈締切〉
7月31日
〈賞〉
・新人賞
賞金5万円
・準賞
賞金2万円
・大山雅由記念奨励賞
賞金1万円
〈選考委員〉
神野紗希、佐藤郁良(群青)、西村麒麟(麒麟)、村上鞆彦(南風)
〈主催〉
清瀬市石田波郷俳句大会実行委員会
〈主な受賞者〉()は受賞回、「新」は新人賞、「準」は準賞、「奨」は奨励賞
若林哲哉(12)「準」
岩田奎(10)「新」
板倉ケンタ(9)「新」
大塚凱(7)「新」・(5)「奨」・(4)「奨」・(3)「準」
今泉礼奈(6)「奨」
黒岩徳将(6)「奨」・(5)「奨」
小野あらた(2)「新」
西村麒麟(1)「新」
俳壇賞
〈応募要項〉
未発表作品30句。
用紙はB4判(400字詰)原稿用紙を使用。
作品の表題および作者名を作品の前に明記。
別紙に
①氏名(よみがな)②郵便番号、住所、電話番号③生年月日、年齢④性別⑤所属結社(ない場合は無所属と明記)、簡単な俳句歴
を記入。
封筒に「俳壇賞作品」と朱書。
郵送。
〈応募料〉
なし。(原稿の送料は必要)
〈締切〉
9月30日
〈賞〉
賞状ならびに副賞20万円
〈選考委員〉
井上弘美(汀・泉)、佐怒賀正美(秋・天為)、鳥居真里子(門・船団)、星野高士(玉藻)
〈主催〉
本阿弥書店
〈主な受賞者〉()は受賞回
蜂谷一人(31)
鳥居真里子(12)
夏井いつき(8)
兜太現代俳句新人賞
平成30年2月に逝去した俳人金子兜太の句業を記念して、俳句に意欲ある若い作家を積極的に発掘し、今後の現代俳句の一層の振興を図るため、従来の「現代俳句新人賞」(平成12~30年、年齢制限50歳未満。前身は「現代俳句協会新人賞」昭和58~平成11年、年齢制限なし。)を 令和元年より「兜太現代俳句新人賞」と改めた。
〈応募要項〉
未発表作品50句。題名付。
prize@gendaihaiku.gr.jpへWord添付にて送信。送信の際、件名に「第40回兜太現代俳句新人賞」と明記。
※郵送での受付はなし。
※WordA4横使いに、明朝系フォントで、縦書(罫線不要)。題名と50句をA4版2枚に収める。
※題名及び50句の後、3枚目の用紙に、題名(もう一度)、本名(ふりがな)、俳号(ふりがな)、年齢・生年月日、メールアドレス、住所、電話番号、俳歴を記入。
応募者は年齢50歳未満(締切日を基準)であること。
現代俳句協会員でなくても応募可。
応募数多数の場合予選あり。
〈応募料〉
整理費として2,000円。
〈締切〉
11月30日
〈賞〉
賞状、および現代俳句協会からの句集出版の助成。(30万円相当、期限あり)
〈選考委員〉
赤野四羽、瀬間陽子、田中亜美、永瀬十悟、堀田季何、山本左門、小林恭二(特別選考委員)、穂村弘(特別選考委員)
〈主催〉
現代俳句協会
〈主な受賞者〉()は受賞回、第1回〜第36回までは前身の現代俳句新人賞
赤野四羽(34)
月野ぽぽな(28)
田中亜美(24)
瀬間陽子(18)
山本左門(17)
芝不器男俳句新人賞
愛媛県松野町出身の夭折の俳人・芝不器男にちなみ、新鮮な感覚を備え、大きな将来性を有する若い俳人に贈られる賞です。
〈応募要項〉
100句。数年以内であれば既発表句も可。
1作者1応募に限る。
応募資格は40歳未満。
応募フォームあり。
〈応募料〉
なし。
〈締切〉
2月末。(4年周期での開催)
〈賞〉
・芝不器男俳句新人賞 1名
賞状、賞金30万円、副賞
・奨励賞(選者の名を冠する賞) 5名
賞状、賞金5万円
・特別賞 1名
賞状、賞金5万円
〈選考委員〉
城戸朱理(詩人)、中村和弘(陸)、対馬康子(麦・天為)、西村我尼吾(天為)、筑紫磐井(豈)
〈主催〉
芝不器男俳句新人賞実行委員会
〈主な受賞者〉()は受賞回、「新」は新人賞、「奨」は奨励賞
生駒大祐(5)「新」
松本てふこ(5)「奨」
西村麒麟(4)「奨」
堀田季何(3)「奨」
佐藤文香(2)「奨」
関悦史(1)「奨」
神野紗希(1)「奨」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?