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2021/08/31 小学6年時の夏休みの日記

8月31日――。オトナになっても、冷や汗をかく日だ。終わらない宿題に悩まされた子どもの頃の記憶が、トラウマのようにやきついている。先日、押し入れを整理していたら、小学6年生の時に書いた夏休みの日記が出てきた。昔から書くことだけは好きだったようで、その他のことは三日坊主に終わるのに、日記だけは継続できていた。このnoteも同じなのかな。

読み返してみたら、我ながら面白かったので、その一部を個人情報の部分を除き、なるべく〈原文ママ〉でご紹介する。(本当のところは、書くネタに困っているからである)

7月20日 今日は終了式。……一学期は、すぐ過ぎてしまった。もう、六年生の3分の1の月日が流れたなんてとてもとても信じれません。あーあ、後であゆみをもらわなきゃ。あゆみのことを書きたくないから、早く日記を書いちゃおう。
まず、夏休みの目あて(注・目標と書きたいのか?)について……。
一、代々いつも、5:50ごろにおき、9:30ごろねます。
二、よく遊びます。
三、きそく正しく生活します。
の三つにしています。いつも、夏休みはだらだらしています。だから…。少しでも、去年よりだらだらしたくない。でも夏休みは、大変イヤだな。まあ、がんばります。気が付いたこと、私は何かしっくりしません。
あ、目あてで、もう一つ忘れていました。いつも、夏休みの後になり、まとめて、日記をかくんだ。日記をかこう!と思いまーす。

高らかに宣言しているが、実際はどうなったか。

8月14日 あーあーあーあー。何度ため息をしてもたり(足り)ません。私は何というバカ物でしょう! 今日、何気なく夏休みの終わりまでの日数を数えてみたんです。そしたらあと17日しかないんです。ハッとして気付いてみると、何も計画をたてていないのです(本人注・目標は立てたでしょうに)。だらだら過ごした日々をこうかいするばかりです。あわてたのに、今日も過ぎていきます。小学校最後の夏休みのレッテルをはられた夏休みってこんなものでしょうか(本人注・何て大げさな)。もっと有いぎな日をくらせばよかったのに!でもまだ17日あります(本人注・切り換えの早さと前向きなのは今も同じだね)。せめて42日中の17日ぐらいはちゃんとすごそうとおもいます。それで次のような予定をたてました。
自由勉強 7日
自由研究 7日
工作        1日
感想文    1日     あとの1日は整理です。

担任の先生からのコメントは「あまり神経質にならないこと」でした。これで挽回したかと思いきや…。

8月20日  夏休みも残りあと2週間です。……。母は「宿題!」とそればかり言います。頭が痛くなってしまいます。やろうと思っていてもなかなか出来ません。たまってしまったノートを見るだけで、あくびが出ます。

そして、その3日後。

8月23日 あと残り1週間……。

この記述を最後に、夏休みの日記は終わっている。おそらくラスト1週間は、半泣きになりながら、宿題を仕上げたと思われる。この時の自由研究は確か、「シダの増え方」だった。この年の8月22日、NHKラジオ第1の「子ども科学電話相談」(日記によれば、「なんでなんでの児童科学相談」)に、質問者として出演していたからである。

8月22日 聞いたことは「シダのふえ方」です。夏休みに調べたいのに、わからなかったからです。あがって、自分が何を言っているか分かりませんでした。テープできいたら、「神奈川の女の子、○○(本人注・名前)です」と言っていました。バカみたいにどもっていました。でも、分からないところが分かったんでかけてよかったです。」

今でも続くこの番組に出演したのは、スタートした翌日の放送回。番組開始を知って、すぐに電話をかけている当たり、物怖じしない性格と行動力、メディアへの興味は、この頃からあったんだなあとしみじみ。結局、あの頃のまま、オトナになって今がある。締め切りに追われる生活も同じ。さあ、書く仕事に取りかかろうかな。

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