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エヴァーメイデン感想 ネタバレあり

余りにも大きな感動を受けたとき、語彙力が消失してしまう。正確には、現在自分の持つ語彙では感動を表現しきれないことが明らかであるため、言葉を浮かんでは消し、浮かんでは消し、と繰り返す中で次第に何も言えなくなってしまうのである。
エヴァーメイデンは間違いなくそのタイプの作品だった。私はこのゲームの感想を表現できない。かと言ってこのまま胸の内に秘めておくというのも、些か不義理を感じてしまう。よって、ゲーム中にポツポツと浮かんだ感想をそのまま載せることにした。読み辛いかもしれないが、生々しい声ということでどうかご容赦願いたい。


1章

世界観、中世的なものかと思いきやアンバランスな、異質なSF要素。逆にそれが興味を引く。
文章、言い回しに品があって好き。
話が面白い、続きが気になる
気品のある言葉遣いって素敵だなと感じ入った。私も身に着けたいものだ。
絵と雰囲気がとても良い。
アルエットの表情がコロコロと変わって可愛い。
アヴェルラさん最初怖かったけど、向上心強くて意見はっきり言うとこ、隠しきれないほど燃え上がるものが内にありつつも、それでも自分を律しているとか段々好きになってきた。

アドラー先生のめちゃくちゃ厳しいし怖いんだけど、言ってる事自体は正論かつ、生徒への気遣いも僅かながら含まれているの本当に好き。
絶対に生徒を慮るような意図はない口調と威圧感だが、それでも言葉の意味を手繰っていくとそこには配慮が感じられる。

2章

拭える量を遥かに上回る涙が出ていた
頬を伝わり服の滲みが広がっていく
部屋に響く、良い年した大人の嗚咽に心の中で苦笑いしながらも、物語の棘が抜けることは無かった

放心

夢のような夢の世界で
現実と願って、夢と願って
黄金の雑草と2つの小さな海の魔法は
異質で罪深くて、でもとても美しくて
罪を容易く覆い隠して、幸福で包み込んでいて
零れ落ちたけど、一瞬、手にすることはできたんだ

アルエットの涙のせいで、まるで絵画のように美しく写ってしまう描写が、本当に、良い
ひまわりに囲まれる乙女はさぞ美しかったのだろう

最後に言わなきゃいけないことが、像の破壊を咎める言葉、というのが……

ぐちゃぐちゃだよ、ぐちゃぐちゃ。

埋葬時の、もはや全く状況が理解できないパヴォーネ本当に辛かった
あんな、欲の全てが叶えられたような夢の後で……

約束を果たすために生まれた分身、ひまわりの花壇…異形の姿でも、やったことは全てパヴォーネのため。
現実と願いながら幻を認識して
でも実際には現実で、それは絶望で……
どこまでも真面目だったからこそ、堕落せざるを得なかった

マコー……

3章

マコーを作る…?
でも 造化とは まさか 本当に…?

過去の同じ自分、違う環境。古びた紙飛行機、失敗、死……
これ、今いる人達って全員が造化で作られた人なのでは…?(全然違った)

野生を滾らせて速攻で逃げ出すアルエットの機械鳥クソ笑った
逃げ出した時に皆(あーあ……)とか(えぇ……)って思ってる中、アヴェルラだけ(あとで捕まえにいこ……)って思ってたの?面白過ぎない?いくら鳥が好きだからって籠まで用意して……
鳥のことになるとアルエットと肩を並べて話すのも厭わないアヴェルラ様マジ好き。

パヴォーネ、白のシマンとマコー創造が合わさってやる気が出るのかと思ったら……
学習装置の中で、これは単にマコーを思い出しただけ?いや、そんなわけはない、思い出した、いや思い出させられた?なんのために??
……抽出するために?

悪魔のような発想が浮かび、その合理性に納得した時背中から一気に血の気が引いた。
「背筋が凍る」という表現がこんなに的を射たものだったなんて、と初めて思った。

パヴォーネのセリフの中に、どうか、どうかマコーが出てきてくれと願っていた。
3章終わりで確信に変わって最悪だった。アドラー先生マジかお前……

2人埋葬の時アドラー先生自死について説教してたけど、あんな幸福で美しい死体見せつけられたら無理でしょ……絶対憧れちゃうよぉ……

恐らく「次」に向けての布石があると感じたから、ロビンとキャナリーはそこまで悲壮感はなかったな。

4章

脳みそ追っつかんアヴェルラ優しいかと思ったらお前が黒幕の花嫁であれええでも優しいのはなんなのどういうこと、ってかアドラー先生ホムレムかって思ったらアルエットもルクもホムレムってもう特進の人で人間いねぇのかよ!?

てか白のシマンマジで最悪じゃんほんとなんなんもう苦しすぎるよ

オルロといるのが実物アルエットという衝撃展開を経て、生身でルクに会いに行く。えっ皆生きてる?赤い管!?意識を持ったまま埋葬されるためだったのかロビン!!!うおおおおマコー!パヴォーネ、名前!名前呼べ!!!たくさんよべ!!!!!!!!!!!!

ルクから見たアルエット……
助けて、殺して、助けて、殺して、助けて、殺して、助けて、殺して。
愛してしまっていたんだ。そして、おねだりされてしまったんだ
神から下等な人間に戻って欲しいと。応えるよね。だってアルエットを愛してるただの人間だもの。お幸せに!!!!!

「ルクのために死ねる」ルート

さて、恐らくトゥルーエンドも見れたし、ちらほらあった分岐ルートも確認しようか。と軽い気持ちで選択をおいいいいいいいいいいいいそういうことかよおおおおおおおおおおおおおおアヴェルラああああああああああああああああああ

最初鞭打ちとか完全にやりすぎだけどへぇそうなんすねぇ普通に話すようになったと。ていうかそんな強く愛していたとか…しかも一緒にいると氷の矢に射貫かれてるとか、しかもアルエットも氷の方を見ているとかああああああああああああ
一度死んだのもアルエットが心配でひたすら走り回って探してたからとか、ていうかもう、ルクを引きずりおろそうとする真意が「アルエットの事を思い出すため」って、お前、お前ぇ……
そりゃパヴォーネに対してもあんな態度になるわ、イラつきもするわ
アルエットの機械鳥逃げた時も、あれ本当に"アルエットの機械鳥"が欲しくて探しに来たのかよ!しかもその後肩並べて帰ったり、うおおおおおおおおおアヴェルラあああああああああああ
人形遊びと言われてもいいんだ!!今度こそ捕まえて離すなアヴェルラ!!!!!!!
でも本物は実はアヴェルラさんが葬ってるのマジ最悪すぎてあああああああああああああああああああああああでも大切にしてねええええええええええええええええええ

花冠が誰のためのものか答えるときの獣みたいなキスあれちょっとヤバいですね

これ見た後のトゥルーエンドの味わい全然違うよ、捨て身でアルエットとルクを会わせようとするアルヴェラ、アルエットの言う通り、「なんでかわからないけど」何度もアルエットを叱咤してくれた。時に優しくしてくれた。命をかけてくれた。なんでって、なんでって…………心も身体も全てをアルエットのために捧げてたからだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああああ
つぎはぎだらけの夢でもおま、自ら物言わぬ計算機になるとか、なるとかあああああああああああああああああアヴェルラあああああああああああうおおおおおおおおおおあああああああああああああああああ

頭の中がアヴェルラで埋め尽くされて、もう物語終盤のSF的要素も含めた種明かしの辺りとか、すごい良かった気がするのに覚えてない。ルクとアルエットの関係性もすっごい良かったと思うのに、どうしてだろう霞んでしまう。アヴェルラ、アヴェルラ……これが夢女造化装置……?俺は夢女だった……????

総評

百合好きにおすすめなんて言わない
百合に忌避感が無い奴全員やれ

以上

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ムラマサ
いただいたチップでコーヒーやハーブティーを淹れて、それを飲みながらまた記事書きますね☕