文系の人にこそ、ブロックチェーンを学んで欲しい
文系だとか、理系だとか。そういう垣根はどんどん低くなる傾向ですが、あえて言います。文系の方こそ、ブロックチェーンを学んでみませんか?ブロックチェーンの本質は、技術ではなく思想です。歴史とか倫理とか。その中で語られていることにとても似ているのです。もし、まだお正月休みであれば、ぜひこの機会に学んでみていただきたいです。
テクノロジーとまずは友達になりませんか?
ブロックチェーン。
ああ、またカタカナが出てきたよ。
横文字苦手なんだよ。
そもそも、テクノロジーってとっつきにくいよ。
自分は仕事では使わないし。関係ないよね、
そんな風に思っている方って、多分いらっしゃると思うのです。
なぜなら、ぼくの周りにはいるから。笑
そして、ぼく自身もそうだった。笑
でも、そんなに難しく考えることはないんです。
ほら、気難しそうな表情の人でも、話してみたら案外いい人だったってことありませんか?
ブロックチェーンも同じです。
難しくはないんです。
テクノロジーが苦手。という人こそ!
もし、まだお正月休みでしたら、ぜひ学んでみませんか?
発明品には思いが込められています
私たちの生活を豊かにしている製品ってたくさんありますよね。
例えば、暖房器具。寒い冬でも快適に過ごせるように、という願いが込められています。
例えば、電球。エジソンの発明でしたね。これは、漫画のDr.Stoneで主人公の千空というキャラクターが言っていたことでしたが、「夜は、こわいもの」だったそうです。照明がない時代って本当に暗くって、月明かりで本を読んでいたんですよね。月が明るいって感じるなんて、東京に住んでいたら、まずない話ですが。でも、そんな夜の恐怖を科学で克服したんですね。
鳥のように自由に移動したい、という願いがあって飛行機ができたり。
私たちの持つスマホの歴史だってそうです。
固定電話の時代。どこでも電話ができたらいいな、という願いから携帯電話ができました。
最初はショルダーバッグのような大型でしたが、もっと持ち運びが便利だったらいいな、ということから小型化したものが登場し。
いつでも、連絡がとれたらいいなということで、メールが生まれ。
もっと気持ちを相手に豊かに伝えたいという思いから、絵文字が誕生し。
そのうち、インターネットが使えるようになり、動画も見られるようになり・・・このへんは、もうなんとなく分かりますね?
これまでのテクノロジーの発達の裏側には、必ず思いが込められているのです。
新たなテクノロジーの誕生は、この世の中に新たな思想が生まれたということなのです。
ブロックチェーンにこめられた思いは?
じゃあ、ブロックチェーンにも思いは込められているの?
はい、もちろんです!
坪井大輔さんの『WHY BLOCKCHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?』という本は、こんな書き出しです。
ブロックチェーンの本質は、技術にはありません。その思想にあります。
えっ!?って思いませんか?
ぼくは、この書き出しに度肝を抜かれました。
だって、ブロックチェーンって、思いっきり横文字です。
ぼくは、正直、全く興味はありませんでした。
自分の生活には関係ないと思っていました。
この本に出会うまでは・・・
でも、思想なんだったら、ぼくにも理解できるかなって思いました。
だって、ぼくは、こってこてのド文系です。
今、文系とか理系とかの垣根は取っ払おう!って動きもあるので、あまりこういう言葉は使いたくないのですが。笑
ぼくは、ついこの前までプログラミングスクールに通っていて、でも挫折して。
あーぁ、やっぱりド文系の僕にテクノロジーは難しいのか。
なんていう風に思っていました。笑
大学では、教育学部社会科学科でしたし。就職してからは、小学校では社会や国語を主に担当しています。(算数ももちろんやりましたよ!)
ここ3年間は国語しか授業を持っていません。
ぼくが、日頃どれだけ文系ライフをおくっているかご理解いただけたら嬉しいのですが。
そんなぼくが、ブロックチェーンすげぇ!って思えたのは、この思想にあったんですね。
ブロックチェーンの思想を一言で表すなら、非中央集権です。
非中央集権の前に、中央集権のおさらい
非中央集権。
カタカナも嫌だけど、漢字も困る・・・
大丈夫です。説明します。それが暗号通貨アドバイザーの使命です。
非中央集権の前に、まずは中央集権から。
中央集権。
この言葉にピンときましたか?
日本史の教科書で初めてこの言葉が出てきたのは、古墳時代でしょうか。
大和朝廷というのができました。朝廷、つまり天皇がおはすところ。
ここが権力の中心。地方への命令は中央の朝廷から伝達されるのでした。
以来、日本はずっと中央集権です。武士の時代もそう。幕府の将軍や執権が中心です。
今の日本の政府もそう。内閣の総理大臣が中心です。
これは、日本に限ったことではないですよね。
アメリカだって、中国だって、ロシアだって、なんだって。
なんで、中央集権がいいのでしょうか。
それは、管理がしやすいから。
そして、中央という存在には、なんといっても絶大な信用があります。
この信頼がとても重要なんです。
中央集権のモデルは、国の政治だけに使われているわけではありませんね。
会社には社長がいて、副社長がいて、部長、課長、係長。
社長の言うことは、とても重い。そして、正しいと思う。
これは信頼ですね。
学園には、理事長がいて、校長がいて、教頭がいて。
やはり、理事長は絶対的な権限を持っていて、信用ある存在ですよね。
入職1ヶ月の人が言う言葉と、社長や理事長が言う言葉。
どちらを信頼するかと言われたら、それは社長や理事長でしょう。
権力は、信頼。なのですね。
そして、お金も今は中央集権となっています。
日本では、紙幣は日本銀行が発行をしています。
これ、もしぼくが家で刷ってたらどうですか?
まあ犯罪なのですが。笑
もしもの話です。怪しいですよね。
近所のスーパーで刷られていたら?
コンビニのコピー機で刷られていたら?
そのお金は信頼できますか?
ちょっと怪しい。というかだいぶ怪しい。笑
そんなお金に価値はないでしょ!って突っ込みたくなる。
そのお金は、日本銀行が刷ってるから信頼できる。
信頼できるから、そのお金は価値がある。
そういうことです。
つまり、中央集権は次の2つの特徴を持っているのです。
①管理がしやすい。
②信用を得られる。
いよいよ非中央集権!
さて、ブロックチェーンは非中央集権。
つまりどういうことかというと、管理者がいないということ。
というと、語弊がありそうです。
もっと正確に言うならば、管理者は複数いる。というか誰もが管理者になることができる。全員管理者。みんなが、同じだけの権限を持てるということです。
中央集権の2つの特徴は、
①管理がしやすい。
②信用を得られる。
でした。
非中央集権は、
管理は、みんなでやろうよという考えです。
ブロックチェーンの思想をもっと的確に表現する言葉があるとすれば、
自立分散型となります。
誰か、一人が代表で管理するのではなく、みんなで自立して管理していこうよ。権限はみんなが分散して持っておこうよっていうことです。
ブロックチェーンはデータの管理方法
うんうん、ブロックチェーンの思想っていうのは、
非中央集権(自立分散型)なのね。でさ、一体どういう発明なの?
一言で表すなら、これまでにない新しいデータの管理方法です。
私たちは、データをこれまでどのように保管していましたでしょうか?
PCの中に保管しておいたり、USBの中に入れておいたり。
最近では、クラウドにUPしていることもありますね。
これって、常に心配があったのではないでしょうか。
PCがウイルスにやられちゃった。
USBが紛失した。
クラウドも、もしダウンしたりハッキングされたりしたら、データがなくなっちゃうのかな。とか。
とにかく心配で心配で、きっと何らかのリスクを感じながら、使っている部分もあるのではないでしょうか。
ブロックチェーンは、一人で管理をするということをしません。
みんなで管理です。
でもさ、それってさ、本当に信頼できるの?誰もが管理できる権限があったら、不正が起こる可能性があるよね。それでは、信頼は担保されないよ。
それがこのブロックチェーンのすごいところ。
世界中の人が複数の目で管理するのです。
何かが間違っていたら、誰かが指摘をしてくれます。
みんなで見ているから、ブロックチェーンに保管されているデータを不正に書き換えてしまうことは極めて難しい。
また、そのデータはみんなが同じものをみることができます。
もしも、自分の編集データが壊れてしまっても、ブロックチェーン上には残っているので、参照をすることができます。
みんなの目で見ているから、信頼が担保されるという考え方なんです。
(あ、もちろん、みんなで見られるから、プライバシーの問題のある情報を保存することは推奨されません)
どうでしょうか?
私たちは、誰か強大な権力を持つ人がいなければ、秩序を保てないとどこかで思っていたのかもしれません。そして、誰かが管理をしてくれていることが安心であり、信頼につながっていたのかもしれません。
これは、人類がここまで築いてきたものなのです。
でも、ブロックチェーンの思想は、中央集権で人類が可能にしてきたことをを、全く反対の方法で実現しようとするものなのです。
さて、ここで出てくる疑問はきっとこれ。
たかだかデータの管理方法の話でしょ?
何が変わるわけでもないじゃないか。
続きはまた今度!
今日の質問はこちら!
「ブロックチェーンの技術でどんなデータを保管したいですか?」
私自身へのサポートも嬉しいです!この記事単体へのサポートも嬉しいです!!よろしくお願いします。