アスラン=キリストの創造主?
はじめに
こんにちは!
ハテナです。
最近は、何を書けばいいのか迷走中ですが、原点回帰ということでナルニアの創造主「アスラン」に関して解説まとめてみます!
それではどうぞ!
アスランについて
ナルニア国ものがたりの「ライオンと魔女」は、著者のC・S・ルイスが子供でも分かりやすく聖書を理解できるように専門用語を使わずに書いた聖書の入門書的な側面があります。
有名なのは、死んだ後に復活したキリストのオマージュとして、この世界の創造主であるアスランが白い魔女に殺された後、復活するシーンが描かれています。
一神教の神の使いが死んだ後に復活してその神性を証明するというのは、作中でも必要不可欠な要素です。アスランが死んだことでナルニア世界に絶望感が蔓延しますがペペンシー兄弟を筆頭に白い魔女と諦めずに戦いに挑みます。
結果として、アスランを信じた末っ子のルーシィの涙に呼応するかのように夜明けとともに復活したアスランによって世界は救われます。
アスラン=神
この構図からアスランは、神の代弁者である「キリスト」であると同時に、神そのものであるともとらえることができます。
それが顕著なのが戦いの後にペペンシー兄妹がアスランから王位を授かり、ナルニア王国が建国される際です。
神として、4兄妹へ王位を渡す役割を持っています。
これは、いわゆる王の正当性が神から授けられる「王権神授説」の構図です。
神から認められた4人が治めたこの時期をナルニア国ものがたりでは、黄金時代を築き上げます。
神を信じ、敬った者たちが作り上げた王国は繁栄するという考え方は、非常に聖書に則っています。
最後に
ナルニア国ものがたりは意外と、アスランを信じる者以外には排他的というか、ほかの宗教を認めなかったり、作中で対立するカロールメン人などが若干イスラム教徒というか中東的な要素があったりと時代を感じる描写があります。
そういった要素を読みながら感じられる所もこの物語から知っていき、今と昔の価値観の変化と時代の背景を学べるといいなと思っております。