見出し画像

記憶は心の奥底で輝き続けるものなのか、あるいは埋もれて朽ちるものなのか。

今日、私は実家に用事があり帰ってきました。三浦市というところなのですが…ご存じでしょうか?神奈川は三浦半島の南端にあるマグロと大根、キャベツやスイカなどが有名な街なのですが、神奈川県で唯一の消滅可能性都市です。

ちなみに消滅可能性都市というのは、

「出産の中心となる20~30代の若年女性の人口が、2010~2040年の間に5割以下になると予測される自治体」

のことだそうです。他に7町1村が神奈川県では指定されているそうですが、市としては唯一とのこと。


話は変わりますが、皆様は幼少期の記憶ってどのていど保持しているでしょうか?自分は何か対象物というか、目に見えるトリガーがない限り滅多なことでは記憶は呼び起こされることのない年齢になってまいりました。

先程、所用があり徒歩で郵便局に行ってきたのですが、そのルートというのがほぼ小学校の通学路と同じで、なんともいえないエモさに襲われたので「急遽動画を回しています(YouTuber)」的なノリで急遽noteに書き込んでいます。

大人になってから子どもの頃に頻繁に歩いていた道を歩くと、道のサイズ感だったり距離感が記憶とは全く異なっていて驚きますよね。これは誰でも経験があるのではないでしょうか?

そして突然鮮明に記憶が蘇って驚くこともあります。あ、ここにウ○コが落ちてて踏みそうになった!とか、ランドセルをここに置いて友達とち・よ・こ・れ・い・としたとか、常に繰り返していたことではない超限定的な記憶がフラッシュバックしました。

とりあえず2023年産のウ○コを踏まないように気をつけながら、テクテクと下校のルートを辿ります。公園に差し掛かると、記憶の扉が軋む音が聞こえ始めました。寄らなくても別に帰宅できるのですが、思い出警報が鳴り響く心の赴くままにあえて公園内に立ち寄ってみました。

写真内の些細な情報から場所が特定されそうだから先に言っておきます。大宝院公園です。

階段がとても少なく感じます。子どもの頃は108段あったような気さえしますが、それは確実に気のせいだと思います。そして階段を昇ると…

砂利から草が生えてる。これでいいのか、三浦市。

おいおい、想像以上に朽ちているぞと。消滅可能性都市、少子化とはいえ未来を担う貴重な子どもたちにもう少し良い環境を与えてほしいものですよね。右隅のブランコに目をやり、子どものころ頑張りすぎて一回転しそうになったなあと懐かしんでいる間もなく

使用禁止となったブランコ。どうせなら撤去しようよ三浦市…。

遊具の老朽化のためらしいですが、何をしているんだ三浦市。腹立たしい。はよ消滅してしまえ。

思い出の鉄棒と"うんてい"

誰かが"うんてい"は"うんこてやんでい"の略とか言ってたなそういえば。当時いくらピュアな僕でもそんなわけないと思ってました。ごめん、誰か。


今日の書きたかったことがここでやっと登場です。この鉄棒を見た瞬間、あらゆる記憶がふわーっと思い出されたからこそ今この日記を書いているのです。説明が難しいのですが、重めのアハ体験とでもいいましょうか。

おそらく4年生の時、急いで下校をして塾に行かなきゃいけないのになぜか公園まで沼ダッシュ(全速力の80%くらいのスピード)で帰ってきて、空中逆上がりを50回してから塾に行こう!という謎のハードワークをこなそうとした記憶が鮮やかに蘇ってきました。

行動が意味不明だな、自分。

そしてその日は朝に小雨が降っていて、傘を持っていったものの午前中には止んでいた記憶や、朝食はドーナツと紅茶だった記憶まで鮮明に思い出され驚きました。そしてめざましテレビかズームイン!朝どっちを見ていたか…さすがにそこまでは思い出せませんでした。

今思い返すと、傘を鉄棒の端にかけたまま50回というハードワークをこなして沼ダッシュで自宅に帰ってしまったんですよね。帰宅したら母に「傘どうしたの?」と言われ、素直に公園に忘れてきたことを白状して怒られたことまで思い出しました。

素直で可愛いな自分、そしてそんな小さなことで怒るな母沼よ。

後日譚として素直で可愛いけれど行動が意味不明な自分は、その罪滅ぼしに塾がない日に鉄棒付近に生えているタンポポをいっぱい摘んで母にプレゼントした、そんな記憶まで蘇ってきました。

ただの天使じゃん。


(ここから突然格好つけた文章になります。)

遠い日の思い出と遊具たちは色褪せた。僕が天寿をまっとうするか、途中で野垂れ死ぬかはわからないが、どちらにせよ植物だけは変わらず青々としてそこに存在するのだろう———。

(我に返り、ポエム・タイム終わりです。)

まあ何が書きたかったかといいますと、それっぽいタイトルつけて、そこに行きつくまでの過程をそれっぽく綴りつつ探しながらオシャレ横綱のようなエレガントな文章にしようと思ったのですが、無理だこれ。

記憶って突然蘇るから面白いよね、あと奥底にある朽ちて錆錆な思い出も、マインド次第で磨かれて輝くからすごくポジティブなマインド大事だね!Let's自己啓発☆

ということです。


文章の予後が最悪だ、せっかく途中までポジティブだったのにすごくネガティブになりそう。

そしてこのベタなギャグ日記に反応はほぼなく、自尊心が著しく低下する未来が見えます。その回復方法を私は知らない。

H

いいなと思ったら応援しよう!