人間の感情を外から見る 不思議な時間を過ごした日
先日、舞台「だからビリーは東京で」を見てきた。
舞台を見るとなると、大体が出演している俳優さん目当てで行くことが多いが、今回はテーマに魅力を感じてチケットを取った。
劇中で何度か口にされていたフレーズ
「教えてほしい、自分がどこに向かえばいいのか、何をすればいいのか」
作品を観ているときはそこまで頭に残る印象はなかったが、
観終わってみると、ここ数年で引っかかっていた気持ちを言葉にしたのがこのフレーズだったのか。と気がついた。
自分が何をしたらいいのかわからないと、
これまでも、つまづくことはあったけど、コロナになってより思うようになった。
当たり前が当たり前でなくなったからこそ、今まであった選択肢が減って、道が見えなくなった。どこに進めばいいかわからない。そんな状況が今でも続いている。
おもりのようにずっしりと心にきて、なんだが泣きそうな気持ちがしばらく続いた。
でも、カーテンコールで演者さんの表情を見たとき、
ああこのおもりは自分だけにあるものではないと気づいて、
人から放たれる熱って偉大だし、熱を求めることを忘れてはならないなと。
外に出ると、広場には、缶チューハイでどうにか気を紛らわしている人たちで溢れていた。