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【河村隆一さんライブレポート】ライブシーンのニューノーマル、その最先端を体感して

11月14日、中野サンプラザホールにて開催された河村隆一さんの「Ryuichi Kawamura Live2020」。人生で初めての隆一さんライブ。コロナ禍で初めて参加するホールでのライブ。一生忘れることのできない時間になりました。隆一さんと素晴らしいミュージシャンの皆様が奏でる音の素晴らしさはもちろん、感染症対策をしながらライブをするという試みの最先端に立っているという緊張感を味わったことで様々な想いが募りました。この熱が冷めないうちに、言葉にして残したいと思います。

中野サンプラザホールのコロナ対策レポート

私自身は何の不安も感じることなく、安心して滞在できました。入場から会場の雰囲気、退場までの様子は次のとおりです。

私が中野サンプラザホールに私が到着したのは16:40くらい。開場は16:00だったので入場を待つ人の行列は既になく、待ち時間なくスムーズに入場できました。

ソーシャルディスタンスを保つための工夫が会場のいたるところになされています。列を作る際の立ち位置には足跡マークがあります。マスクとフェイスシールドを着用した案内係の方による案内も分かりやすかったです。会場入り口ではまず体温測定。アルコールスプレーを係りの方が手にかけてくださいます。

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そしてチケットもぎりのカウンターでは、チケットを係りの方に見せたあと、自分でチケットもぎりをして箱に入れます。半券の裏面には事前に「名前・住所・電話番号」を手書きするようあらかじめ指示があったので私は自宅で記入しておきました。未記入の方は、チケットもぎりの後、別紙に鉛筆で記入するよう指示があったようです。手荷物検査もあるかと思っていたのですが特に何もなく入ることができました。他の方がどうだったのかは不明です。

ロビー売店ではペットボトル飲料やオペラグラスが販売されていました。アルコール類や食品の販売はありませんでした。ホール入り口など複数箇所にゴミ箱が設置されており、使用済みマスク専用の箱も設置されていました。

中野サンプラザホールの収容人数は2,222席ですが、感染症対策のために前後左右1席ずつ間隔をあけて座る仕様になっていました。おそらく今回は1階席・2階席あわせて1,000人前後の参加者数だったのではないかと思われます。ゆったりと座ることができますし、大声で会話をする方も周辺にはいらっしゃらなかったのでとても快適に過ごせました。

公演中は発声禁止。マスク着用マスト。立って応援するのはOKだったので、観客は静かに立って聴いたり、手拍子や手でアクションを起こしたりしながら楽しみました。隆一さんは時々面白いことを話すので堪えるのに必死でした(笑)

ライブは2部構成になっており、途中で20分間の休憩がありました。その間はすべての扉が開け放たれ、換気が行われました。

女子トイレは開演前、開演後ともに待たずに使用できました。休憩時間はもしかしたら少し混んだのかもしれません。「混雑している場合、順番に誘導します」という場内アナウンスがありました。手洗い場には石鹸とアルコールスプレーが設置されています。

今回、ライブ終演後に河村隆一さんの新アルバム「Beautiful Lie」のアナザージャケット手渡し会が予定されていたこともあり、終演後にはしっかりとした退場規制がありました。手渡し会に参加しない方がまず列ごとに退場します。その後、手渡し会に参加する方が前列から1列ずつ呼ばれます。受付を済ませた後、係りの方がアルコールスプレーをひとりひとりの手にシュッ。立って待っていてくださる隆一さんの前に行き無言で(小声で「ありがとうございます」程度は問題ありませんでした)受け取り、そのまま会場外に退出するという流れでした。声かけやサインなどは禁止、隆一さんの前にはアクリル板がありました。

河村隆一さんのライブ&アナザージャケット手渡し会 感想

今年に入って、隆一さんのニコニコ動画やライブ配信は何度も楽しんでいました。自宅で好きなアーティストの世界を楽しめるのはすごくありがたいことですし、癒されます。でもやっぱり、同じ会場で生の歌声や演奏を全身に浴びることができるライブは最高ですね。音の響き、振動が心身を揺さぶってくれる。自分自身をその空気に委ねていく。目や耳から楽しむだけではなくて、あらゆる感覚を使って目一杯、舞台から発されるものを吸収できる喜びを感じました。

記事の最後にご紹介していますがセットリストも素晴らしかった。往年の名曲が次から次へと……!ノリノリのものも、しっとり系のものも、「いま」の河村隆一さんが「いま」の感覚で表現する作品たち。懐かしいのに新鮮で、記憶を呼び戻されたり新たな発見があったり。パワーチャージと浄化が一緒に行われているような、心地よい時間でした。

アナザージャケットの手渡し会は、隆一さんがあまりにもまっすぐに見つめてくださるので、人生で3本の指に入るくらい照れました……。すごく、すごく照れた。マスク着用が義務という環境でよかった、そうじゃないとこの表情がダダ漏れだった……もしくはその場で卒倒していたかもしれないとホッとしています(笑)ほんのわずかな時間でしたが、彼のオーラをあんなに近くで感じられるなんて、幸せすぎます。小さな声で「ありがとうございます」と言いながら渡してくださったアナザージャケット。大切にします!!!新しいアルバムが楽しみで仕方ありません。コロナ対策をしなければならない中でもできる限りのことをしたい、という想いがとても嬉しかったです。

ウィズコロナ時代のライブスタイルを作る「先駆者」とともに

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11月も半ばになり、都市部でのコロナウイルス感染者数が増えてきています。今もライブ会場では規模の制限等が行われています。イベントの中止や延期も多い中、今回こうしてライブが開催されたことは非常に意義のあることだと感じています。河村隆一さんのように、キャリアのあるアーティストが行動を起こす。そのことで業界の経験値が上がったり、他のアーティストへの励ましになるのではないか。素人ながらそう思いました。隆一さんは自らの背中を見せていくことの責任感や緊張感を抱えながら舞台に立っていらっしゃったのかもしれません。本当に、偉大なアーティストです。

ウィズコロナ、ニューノーマル。半ば強制されるように新たな生活スタイルを求められている私たち。誰かが一歩進んでその新しい道を切り拓いていかなければならないのでしょう。経験のないことを、多くの人を巻き込みながら実行するのはとてつもない勇気とエネルギーが要ること。これが正解なのか、誤った道なのか、行動を起こした後にならないと分からない。でも、誰かがトライしないといけない。ライブシーンにおいてはきっと、河村隆一さんがその先駆者のひとりとして姿を見せてくださっているのだなあ、と、強く感じたのでした。

そして、そのライブ会場に集まった私たち観客もまた、大きなトライをするメンバーの一員として同じ場に在ったのではないかと思うと、気が引き締まるとともにじんわりと「決意」のようなものが心に浮かび上がりました。自分ができる範囲で、想いを行動で示していこう、と。そのひとつとしてこの日、ライブ会場に行ったことは、最終結果がどうなるかはまだ分からないけれど意思表示としては間違っていなかったと思っています。

今までとは違うライブ参戦スタイルであっても、できることはまだまだある。声を出せなくても体で表現できる。体で表現できないとしても、わずかな感情だって会場の空気を震わせてきっと舞台上に届くはず。ライブ会場に行けない時にはオンラインやSNSで楽しみ、伝えられる。コロナ禍を機に新しいアプローチや想いのやりとりが生まれ、いずれみんながそれを難なくできるようになっていくのかもしれない。新しい希望のようなものにも触れた気がしました。

大好きなアーティストがくれた一筋の希望を抱きながら

人生なんてただでさえ先がどうなるかわからないのに、ましてや今の状況の中を歩いていきなさいなんて。酷だなあ。いつもそう思います。それでも何か手がかりを見つけて進んでいかないといけない。気持ちを強く持って乗り越えたい。河村隆一さんのライブは混沌としたこの状況の中に光を射してくださいました。素晴らしい機会を、本当にありがとうございました。

※Ryuichi Kawamura Live2020 セットリスト

I love You

Beat

SE,TSU,NA

涙色

in the sky

Sugar Lady

Love is...

Glass

きらら

静かな夜は二人でいよう

誰の為でもなく君に…

バニラのコート

Ne

HANA

君の前でピアノを弾こう

恋をしようよ

ジュリア

深愛~only one~

CIELO(チェロ)

Once Again

Stop the time forever

(公演時間 2時間30分/休憩20分含む)


#いま私にできること

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