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【訪問リハビリあるある】自分の話が止まらない利用者さんとの会話のポイント!
訪問リハビリでは、疾患による障害により生活が困難になっている利用者さんへリハビリを提供していきます。
そんな利用者さんの中には、自分の身体について感じていること、考えていることなどの話が止まらない方がいます。
始めの内は、何でも話してくれる、相談してくれる関わりやすい利用者さんと思うかもしれませんが、それが毎回、長い時間になってしまうとリハビリ課題(=心身機能や生活動作の評価・練習、運動など)が進まず、困ってしまったことはないでしょうか?
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私もつい話を聞き過ぎてしまい、あっという間に30分が経ってしまった経験が多々あります。
そこで今回は、自分の話が止まらない利用者さんを考察し、会話をする時のポイントについて紹介します。
自分の話が止まらない利用者さんの考察
前提として、すべての人間は、自分自身の話を聞いてもらった時と現金をもらった時で同程度の幸福感を感じ、ストレス発散になると言われています。
そのため、利用者さんの話を傾聴することは、信頼関係を築く上で非常に大事になります。
しかし、自分の話が止まらない利用者さんに対しては、ひたすら傾聴することをおススメできません。
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自分の話が止まらない利用者さんは、孤独や不安を感じやすく、他人から高く評価された願望が強いために依存しやすいと解釈できます。
すべて人間は、自分の個人的な悩みや考えを聞いてくれる人に対して、自分の理解者であると簡単に思い込みやすいと言われています。
男友達に彼氏の相談をした女性が、男友達とカップルになるのも、上記が理由になります。
そのため、自分の話が止まらない利用者さんの場合は、話を聞いてくれたセラピストがいなければ、心が安定できなくなっていきます。
すると、セラピストの状況や思いやることを考えることがドンドン難しくなり、自分が話をすることがドンドン増えていきます。
会話のポイント
自分の話が止まらない利用者さんとの会話のポイントは、以下の5つになります。
感情のオウム返しで話を聴く
褒めない
「ところで」を使って話の途中からカットインする
アドバイスを求める
「ありがとう」と頻回に伝える
それぞれのポイントについて、以下で解説します。
1.感情のオウム返しで話を聴く
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自分の話が止まらない利用者さんは、孤独や不安を感じているために自分自身の悩みや考えをドンドン伝えてくれます。
その一方で、承認欲求も強いため、自分の話に対して反対意見を言われてしまうとメンタルにダメージを受けてしまいます。
また、適当に相槌を打って話を聴いたり、利用者さんの言葉をそのままオウム返ししてしまうと、自分の話に興味を持っていない、不満があると捉えられてしまい、利用者さんのメンタルにダメージを与えかねません。
そこで、利用者さんの話を聴く時には、利用者さんの口から放たれた「感情」を示す言葉のみ、オウム返しすることをおススメします!
「感情」を示す言葉とは、「痛い」、「辛い」、「苦しい」、「悲しい」、「嬉しい」などになります。
2.褒めない
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自分の話が止まらない利用者さんとの会話中では、セラピストが聞き役に徹しているため、セラピスト側の集中力が続きにくいと思います。
すると、何気なく「すごいですね」、「よく考えていますね」、「さすがですね」のような誉め言葉を相槌に使ってしまう可能性があります。
この誉め言葉は、火に油を注ぐ行為になるため、利用者さんの話はただ黙々と聞くことをおススメします。
3.「ところで」を使って話の途中からカットインする
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自分の話が止まらない利用者さんとの会話では、利用者さんの話が途切れる瞬間を待って、セラピストが話すタイミングを狙っていると思います。
しかし、利用者さんからセラピストに会話のバトンは渡ってきません(笑)
そのため、セラピストが話したいことが見つかったタイミングで、「ところで」を使ってカットインしてしまいましょう!
自分の話が止まらない利用者さんは、自分自身が話し続けていることに幸福感を感じているため、途中で止まられてもそうそう怒ることはないと思います。
4.アドバイスを求める
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利用者さんの話にカットインしたからといって、セラピストは長々と話してはいけません。
長々と話していると、利用者さんにカットインされてしまいます(笑)
そこで、セラピストが話したいこと(=伝えたいこと、一緒に考えたいことなど)については、利用者さんにアドバイスを求める形で質問してみましょう!!
例えば、脳出血後後遺症がある利用者さんが、左肩の亜脱臼に関する話が止まらない場合は、以下のような抽象的な質問をします。
「〇〇さんに教えてほしいことがあります。左肩は動かすと怖いですか?」
セラピストがする質問は、医学的な知識がなければ多くを語れない内容であればあるほど、セラピストが話すチャンスが広がります!
5.「ありがとう」と伝える
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利用者さんの話にカットインし、セラピストから質問することができたら、利用者さんの返答からドンドン、リハビリの話へシフトさせていきます。
この会話の時には、利用者さんが返答してくれる度に「ありがとう」を伝えましょう!
感謝の意を伝えることは、褒められることと同等の喜びを与えることができます!
まとめ
今回は、自分の話が止まらない利用者さんとの会話のポイントを紹介しました。
自分の話が止まらない利用者さんは、孤独で承認欲求が高まっているためにセラピストに依存しやすい可能性があります。
セラピストに依存してしまうと、セラピストを思いやる行動が取れなくなり、ドンドン自分の話が止まらなくなると考えます。
訪問リハビリにおいては、利用者さんとセラピストが一緒になってリハビリの会話できる関係性が望ましいと考えます。
そこで、自分の話が止まらない利用者さんとの会話のポイントは以下の5つになります。
感情のオウム返しで話を聴く
褒めない
「ところで」を使って話の途中からカットインする
アドバイスを求める
「ありがとう」と頻回に伝える
是非、試してみてください!!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!!!