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訪問リハビリでは、怖がらずに挑戦した方が良いと思う!!

訪問リハビリでは、様々な疾患や障害による日常生活への困難に対してリハビリを進めていきます。

利用者さんによって抱える課題や環境が異なるため、その人に合った運動や動作練習をセラピストが提案していきます。

この時、多くのセラピストは、利用者さんに失敗をさせないように安全第一でリハビリを進めていると思います。

一方、私は、失敗をしても良い=怖がらずに挑戦した方が良いと考えています。

今回は、怖がらずに挑戦した方が良い考察について紹介します!


安全第一の訪問リハビリが美徳!?

医療分野では、「EBM=Evidence-Based Medicine」根拠に基づいた医療が行われており、効果が分からない事をやらない事が治療とされています。

リハビリも同様に、EBPT=Evidence-based Physical Therapy、EBOT=Evidence-based occupational therapyという言葉があり、根拠に基づいたリハビリ(PT:理学療法、OT:作業療法)を行うように教育されています。

根拠に基づいたリハビリを行うことは、非常に効率的かつ効果的ですが、一方で根拠がないリハビリは危険と誤解しているセラピストもいるように感じます。

例えば、「身体機能が十分でなければ、転倒しやすいために歩行を控えてもらう。」、「リハビリで生活動作評価をした後でなければ、1人でやることを待ってもらう」のように、セラピストから利用者さんの挑戦を控えさせることになります。

これは、上記のようなセラピストの提案に対して利用者さん自身が反発しないという日本人らしさが影響しているとも考えられます。


日本人らしさとは、相手からの提案を断ることが苦手であることに加えて、安心・安全への意識が高いことが挙げられます。

日本は、安心・安全への意識が高いため、世界でもトップクラスで安全規定が厳しい国です。

例えば、食品の輸入をする際には国際的な検疫制度に加えて、日本独自のさらに厳しい食品安全基準に適合しなければいけません。

医薬品に関しても、海外で認可されていても日本で認可されていないもの、認可までに時間がかかってしまうものが散見されます。

上記の理由により、セラピスト自身も、利用者さん自身も「安全・安心になるまでは挑戦しない」という共通認識を持っていると考えます。


怖がらずに挑戦した方が良い考察

怖がらずに挑戦した方が良いと思う理由は、ずばり「進化が速い」ためです。

例えば、初めて卵焼きを焼く時。

始めのうちは味付けがしょっぱくなったり、甘すぎたり、、、焼き加減が分からず、焦がしてしまったり、、、と失敗ばかりすると思います。

この時、失敗しないようにたくさんの知識をインプットしたり、疑似練習を繰り返していたら、自分に足りない能力にドンドン注意が向き、ドンドン挑戦へのハードルが高くなってしまうと思います(完璧主義的傾向)。

反対に、失敗を糧にして何度も挑戦を続けていくことで、すぐに卵焼きが作れるようになると考えます。


つまり、失敗(=誤差)を少しずつ修正することが最短で覚える方法(=運動学習)であると考えられます。

訪問リハビリでは、利用者さんそれぞれに生活の課題があり、実現したい目標も様々であると思います。

訪問リハビリでは、利用者さんの生活環境にセラピストが出向いてリハビリを進めていくので、利用者さんが少しでも挑戦したいことがあれば、まずは付き合ってみるのが良いと考えます!!!

そして、一緒に失敗して、一緒に悩んで、一緒に考えながらリハビリを進めていくことが、目標達成までの最短ルートになると思います!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

訪問リハビリの利用者さんの中には、挑戦を避ける、先延ばしにする方も多くいます!

そんな方には、以下の記事を参照してもらいたいです!!!


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