【訪問リハビリあるある】担当変更、時間変更を利用者さんにお願いする時のポイント!
桜咲く4月となり、新年度の始まりました。
新年度は、スタッフの異動や入職があり、何かとバタバタするのではないでしょうか?
私の働く訪問看護ステーションでも、スタッフ1人が異動、スタッフ3人が入職しました。
それに伴い、訪問ルートの整理が一斉に行われ、多くのスタッフが担当変更や時間変更を進めていきます。
しかし、利用者さんから変更を断れてしまい、困ってしまったことはありませんか?
私の働く訪問看護ステーションのスタッフは、担当変更や時間変更を利用者さんに提案することに抵抗を感じている人が多いようです。
利用者さんの多くは、訪問リハビリを行うことが生活の一部(ルーティン)になっていたり、慣れ親しんだ担当スタッフとの別れを寂しく感じてしまうため、変更に応じてくれないのは当たり前だと思います。
そこで今回は、担当変更、時間変更をお願いする時のポイントについて紹介します。
担当変更、時間変更をお願いする時のポイント
担当変更や時間変更のお願いをする時には、以下の3つのポイントを押さえながら行うと、スムーズに了承を得られると思います!
①1日と1週間の生活リズムを一緒に確認する。
③主観的な言葉でお願いをする。
③理由はあえて言わない。
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
ポイント①
ポイントの1つ目は、「1日と1週間の生活リズムを一緒に確認する」になります。
例えば、以下のような質問を行います。
「朝は何時頃に起きますか?」
「昼ご飯は何時頃に食べますか?」
「リハビリするなら朝、昼、夕方のいつが良いですか?」
「月曜日と木曜日がデイサービスで、病院が月に1回の金曜日、それ以外で決まった予定はありますか?」
訪問リハビリでは、ケアマネージャーから依頼が来た時や事業所と利用者さんが契約する時に1日と1週間の生活リズムを確認していることがほとんどです。
また、リハビリのサービス提供が始まってからも、セラピストと生活リズムに関する雑談を時々行っていると思います。
そのため、改めて利用者さんの生活リズムを聞くことは不思議に思うかもしれません。
しかし、これはある質問に対して「はい。」という返答をもらうための準備になるので、絶対にやりましょう!
そのある質問とは、「月曜日の夕方、木曜日の夕方は、空いている時間なんですね?」のような利用者さんの空き時間を自己申告させるものになります。
なぜ、利用者さんに空き時間を自己申告してもらうと良いかというと、人間には自分の言動に対して一貫したいという心理(一貫性の原理)が存在します。
そのため、空き時間を伝えてしまった相手=セラピストから、その時間への変更をお願いをされた場合に断りにくくなります。
ポイント②
ポイントの2つ目は、「主観的な言葉でお願いをする。」になります。
担当変更や時間変更のお願いする時に、「〇〇はいかかがですか?」、「〇〇してもらえませんか?」のように疑問文で交渉することが多いと思います。
しかし、上記のような疑問系でお願いした場合は、「ちょっと難しいですね。」のような返答がステレオタイプになっている印象があります。
そのため、変更のお願いする時には、素直、つまり、主観的な言葉を使って、堂々と伝えましょう!
例えば、私の場合は以下のような言葉を良く使います。
【時間変更の場合】
「お願いがあります。来月からリハビリの時間を〇〇に変更してほしいです。」
【担当変更の場合】
「お願いがあります。大変残念ですが、来月からリハビリの担当を引き継がせてもらいます。よろしくお願いします。」
ポイント③
最後のポイントは、「理由はあえて言わない。」になります。
変更のお願いをする時には、始めにそれらしい理由を先に述べることが定型であると思います。
しかし、セラピスト自身の出世が理由である時を除いては、理由は伏せておくことが望ましいです。
これは、始めに理由を述べてしまうと、利用者さんが反論する時間を与えてしまったり、理由次第では利用者さんへの印象が悪くなる可能性があるためです。
また、理由を長々と語ってしまうと利用者さんをイライラさせてしまうこともあります。
利用者さんの印象が悪くなる理由は、他の利用者さんをひいきしていると思われる「どうしても作業療法士(もしくは、女性希望)が行かなければ、、、」、セラピストの自己都合と思われる「退職するので、、、」「移動時間の関係で、、、」などになります。
もしも、利用者さんから理由を聞かれた場合のみ、会社都合であると困り顔で伝えましょう。
例えば、「会社の決まりで、この時期に訪問ルートの調整があるんです。。。」などになります。
まとめ
今回は、訪問リハビリのセラピストなら誰もが一度は困ってしまう、担当変更、時間変更のお願いのポイントについて紹介しました。
ポイントは以下の3つになります。
①1日と1週間の生活リズムを一緒に確認する。
③主観的な言葉でお願いをする。
③理由はあえて言わない。
ポイントを念頭に入れて、交渉することで承諾率がグッと高まると思います。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
それでは、また来週!!!