姫路城マラソン2024
ハッチです。
ご覧いただきありがとうございます。
2月11日に姫路城マラソン2024に出場しました。サブ3.5を目指すおっさんの2023〜24シーズン勝負レースとして挑んだ結果をまとめました。備忘録的内容ですが、よろしければ最後までお付き合いください。
レース前日まで
今シーズンの目標にサブ3.5を掲げて挑んだ11月のおかやまマラソンで3時間43分02秒、12月の防府読売マラソンでは3時間43分24秒で、ほぼ同じタイムだった前走2レース。
前者はサブ3.5ペーサーに張り付き作戦で行くも、23km過ぎから脚攣りの気配に苦しみ失速し、後者はポジティブスプリット狙いで行くも終盤上げられず、結果的にはイーブンペースでフィニッシュとなりました。
作戦を変えても、大差のない上がりタイムだったので「現状の実力はこの程度、姫路城マラソンまでの2か月で14分縮めるのはさすがに厳しいだろうなぁ」と今シーズンでの達成に諦めムードが漂っていました。
そうなるとモチベーションが上がるはずもなく、練習の目的も無く義務的にジョグする12月を過ごしました。
年が明けて1月。このままでは良くないと思い立ち、岡山のショップ「ランプロ」さんが主催する「ランプロ30k」に参加しました。アシックスS4を履き、5′20/kペーサーの集団に着きます。すると終始ジョグ感覚で走れたうえ、ラストはペースアップして気持ちよくフィニッシュ。
あれ?疲労が抜けたら意外と走れたやーん。とちょっと光が射した感じがしました。
そして姫路城マラソン2週間前には大阪ハーフに出場。会心のレースには程遠いものでしたが、それでもハーフベストを更新できました。
1週間前に行なった10kmレースペース確認走でも4′50/kmで余裕ありありで終えられたので、これはサブ3.5に挑戦しても良いんじゃないか、いやむしろ挑戦しなければならない。
何故ならチームメイトのTazzoさんとるーさんが別大でサブ40と還暦サブ3をかけた熱い走りを見せてくれたじゃないか。あれを見せられて燃えない訳が無い🔥
なので目標はただ一つ、コースロスを加味して42.6kmを4′55/kmイーブンで走りサブ3.5を取る❗️
小細工なしの真っ向勝負で挑む事にしました。
勝負シューズはランプロ30kで好感触だったS4を選択。安定感重視で脚持ちの良さに賭けます。
2月10日土曜日、前日受付です。
倉敷から姫路までは始発に乗れば余裕で間に合うので、前日受付と当日で2往復するつもりでした。ホテル高いですし。
でも妻が「家のことは気にせず前泊すれば良いよ。楽しんでおいで。」って言ってくれたので、その厚意に甘えて前泊。2週間前にキャンセル拾いできて、常識的な価格の駅近ホテルが予約できました。
妻に超絶大感謝🥰
新幹線で15時過ぎに姫路着。トコトコ歩いて受付会場のイーグレひめじへ向かいます。
会場内は流れに乗って進めばあっという間に受付完了。非常にスムーズです。
会場を出たところで番長と合流し、試走された感想を聞いたり明日のスケジュールなど雑談しながらお宿へ移動。それぞれチェックインのため一時解散です。
夕方再度番長と合流し姫路駅で名物の「えきそば」でローディング。
宿に戻りナンバーカード装着の儀を行ない、ウェアに魂を入れます。ジェルなど装備品も準備万端、Xにポストを投下してから就寝しました。
レース当日朝〜スタートまで
5時半起床。レースの朝のルーティンどおり、おはぎと赤飯と2RUNを経口補水液とともに摂取しました。
そしてレースウェアに着替えた上にジャージを着てチェックアウト。
今回はゆきさんの円陣に参加させていただくので集合場所へ向かうと見覚えのあるシルエットが…
へー、姫路にも🐮いるんだー。ホイミンが頭に乗っかってるねー(数秒フリーズ)え!さいたまマラソンに出るのになんで姫路にいるの?
Tazzoさんがさいたまへ向かう道中だからという事で応援に立ち寄ってくれました。サプライズ登場って本当に嬉しいです。Tazzoさんにサブ3.5狙う事を伝え自分に気合いを入れます。
解散後につよぽんさんとも挨拶できました。つよぽんさんとはサブ4→サブ3.75→サブ3.5と、同じ時期に同じ目標に向かって頑張る同志です。お互いの健闘を誓い合います。
地下駐車場で荷物預けをした後、トイレに並ぼうとすると、今まで参加したレースの中でで1番長い行列に慌てました。1番回転の早そうな男性用(小)の列に並んだのが8時15分頃。既に整列が始まっているのに出遅れてしまってます。
並んでいるうちに諦めて列を離れる方も見え出しましたが、レース中のトイレはどうしても避けたいので列で粘る事に。
やっとの事で用を足せたのが8時43分30秒頃、そこから猛ダッシュでBブロック入口に着いたのが8時44分58秒。ゲート閉鎖が8時45分だったので何とか滑り込みで間に合いました。
初参加のレースとはいえ、あわや整列に間に合わないとは見込みが甘かったです。反省。
バタバタしたけどあとは号砲を待つのみ。スタート前の高揚感を楽しみながら9時スタート。
スタート〜ハーフまで
Bブロック後方から出てスタートロスは1分28秒、ネットタイムで狙っているので気にしない事にします。スタート後の渋滞を心配していたけど、それも杞憂に終わります。すぐにキロ5で流れるし、スタート早々から下がって来る人もいないし快適。
と、思ったのも束の間、早くも2km過ぎで足の重さが気になりました。あれ?おかしい。疲労が抜けきらなかった?と不安になります。
落ち着いて考えると姫路城マラソンはゆったり上り、折り返したらゆったり下るコース。今は上り基調だから当然だろうと、自分を納得させます。
そして3km過ぎ、ふと横を見ると金色の風船を付けたサブ3.5ペーサーがすぐ近くを走っていました。これ幸いと集団に付きます。
…が!ペースが速い!
4′50/kmで走ってもどんどん離されていきます。これは潰れること必至と思い、早々に付いていくのを諦めました。結果これは大正解でした。
むしろ、周囲にも自分と同じペースで走る方がたくさんいたので、その流れに任せて進みます。
ゲストランナーの小林祐梨子さんや田中希実選手の母、田中千洋さんに遭遇し、グータッチしてもらいパワーをいただきました。至って順調に進行できた区間でした。
コースの最北地点、熱気球が浮かび上がる横を通過し、今度は緩やかな下りが始まります。強めの向かい風を感じたので、すぐさま集団の中に入り風を凌ぎます。
20.5km地点のエイドではバナナがありました。取り損なったのかそれとも投げ捨てられたのか、何本ものバナナが地面に落ちています。
その絵はまるでマリオカート🍌しかも給水でビシャビシャに濡れているので、踏んだらマジで危険。「バナナの皮を踏んでコケました🥺」ってXにポストしても「またまた、そんな話盛りすぎw」って信じてもらえないヤツだ、と直感が働き全力で回避。
ハーフ〜フィニッシュまで
ハーフを1時間44分45秒で通過。脚も心肺も十分余裕を残した状態で無理なくほぼイーブンに乗せられた事に手応えを感じます。今日の俺イケてる!
良いペースを刻む集団の中で淡々と進行。心拍数は150台でキープ。これまで180台でレースをしてたので、今回がいかに余裕があるか数字にも表れています。
27km付近のマックスバリュ前で今大会1番の盛り上がりの声援を受けることができます。
熱い!姫路の皆さん応援が熱いよ。
嬉しくて有り難くて心まで熱くなります。
30kmを過ぎたあたり、線路下を潜るための道幅細くて急激なアップダウンがありました。その下りの衝撃で両方のふくらはぎに攣りの予兆がきてしまいます。用意していた芍薬甘草湯を自前のドリンクで流し込み即座に対応。
攣りそう感が増えないギリギリのペースで走りますが、それも徐々に維持できなくなってきました。
そして最後の手段に出ます。カフェイン摂取のため、インスタンコーヒーの顆粒を直飲みです。これは聖闘士誠也さんのポストから学んだ目からウロコの技。1本約100mgのカフェインが20円くらいで摂取できます。
思い切って2本一気飲みしようか迷いましたが、摂取済みのアミノサウルス01に75mgのカフェインが含まれていたので、過剰摂取で万が一倒れてはいけないと思い1本だけに自重しました。
カフェイン摂取で落ちるペースに抗いながら粘れている感覚はありますが、それでも時計を見ると既に目標から2分近く遅れていました。
応援ナビには「ペースが落ちています」と表示されているに違いない。応援してくれている仲間には申し訳ないけど、この状態から遅れを取り戻すことは不可能だろう。しかし、せめて来シーズンに繋がる終わり方をしたい、という一心で最後の力を絞り出します。
指先の痺れが気になる。でもあとわずか2km。よく練習しているマスカットスタジアム一周とちょっとじゃないか、と自分に言い聞かせます。ペースは落ちたけど、心は折れていません。
姫路城が見えてきました。ここまで来たら多少攣っても無理やり流し込める!出し切れっ!と更に檄を飛ばします。城門をくぐってから思いのほか長かったその先に、フィニッシュゲートが目に入ります。直前で抜かされそうになるのを振り払いフィニッシュ。
フィニッシュ後
声を振り絞り「ありがとうございました❗️」とコースに向かって一礼。ヨチヨチ歩きでフィニッシャータオルなどを受け取りに移動します。動きを止めると攣りそうになるなか、計測チップをニッパーで素早く切り離してもらえるのマジ感謝でした。
荷物預けに戻ろうとしますが、ついに内転筋が攣って停止してしまいます。停止した場所が幸いにも救護所の真ん前。すぐにメディカルの方たちが駆け寄ってくださり救護所テントへ。椅子に座り、寒さで震える私に毛布とストーブで温めたOS-1を手渡していただきました。OS-1が命の水の味がします。
今思うと、寒さと痺れは低血糖から来るものだったのでしょう。エイドでは毎回ポカリを飲み、ジェルは4つ摂ってもエネルギー不足なら、次走での改善箇所になりますね。
10分ほど安静にしてると回復出来たので、スタッフの皆さんに謝意を伝えて、手荷物預かりへ移動。地下駐車場内で写真を撮ってもらった写真がこれ。
いそいそと着替えて打ち上げ向かいます。やんぶーさんにお声かけいただき、つよぽんさん、モトキランナーさんと乾杯🍻マラソン談義に花が咲き、あっという間に時間が過ぎました。
まとめ
11月おかやま、12月防府、1月ランプロ30kに大阪ハーフと、実戦がロングMペース走となりそれが走力向上に繋がった。
23年5月からパーソナルジムで取り組んでいる筋トレ、特にバーベル担いでのスクワットやブルガリアンスクワット、カーフレイズが効果が出ている。スピードが向上し、ケガが予防でき、脚が攣りにくくなった。高強度の筋トレを週1回30分行なう事で、月間走行距離を増やさず能力が向上したうえ、オーバーワークから来る故障を回避出来たように思う。
メンタル面は、やはりチームの仲間やXで繋がっている皆さんの頑張りに刺激をもらえている事が大きい。1人で走っているだけだったらここまで頑張れていない。現地まで来てくれる方、応援ナビで追いかけてくれる方、リプやいいねをくださる方の声援が、苦しい時でも背中を押してくれる。マラソンには応援が必要だろ。
2023-24シーズンはこれにて終了しました。目標に掲げたサブ3.5には残念ながら及びませんでしたが、昨シーズンからはPBを約20分更新できました。サブ3.5が射程圏内に入ったと言っても良いのではないでしょうか。
頭打ちしたと思っていたタイムを伸ばせたので、練習を積み上げればまだまだイケる!という意欲が湧いています。
「次に繋がる走り」ってこういう事だと改めて深く実感できたこと。そして来シーズンはサブ3.5達成はもちろん、その先もっと強くなれるようランニングを継続しようと決意ができたことで、実りあるレースになりました。
今シーズンの結果を踏まえて、早く取り組むべき練習に取り掛かりたくてウズウズしています。
ハッチ選手の挑戦はこれからだ!