大阪マラソン2023
ハッチです。
大阪マラソンを走って感じた事をnoteにまとめてみました。ブログ運営の経験は無く内容も備忘録程度ではありますが、どうぞお付き合いください。
前日まで
22年11月のおかやまマラソンで故障し、治ったと思って後日行ったスピ練でトドメをさしてしまった左膝。キロ8分でも300m走れば激痛で、このまま走れなくなるのではないかと不安になるほどでした。
根気強く治療してくれた、250kmウルトラマラニック完走者でもある、整骨院院長のおかげで少しずつ走れるようになったのは1月から。
シューフィッターでもある院長から、扁平足でアーチが崩れているから膝周りに痛みが出る、という事でそれを補正するインソールを製作してもらいました。結果的にはこれが大当たり。
1月に10kmの星の郷ふれあい健康マラソン
2月に15kmの坂出天狗マラソン
を痛みなく完走できて回復を感じてはいましたが、再発を恐れて肝心のロング走ができていないのが気がかり。
なので今回は、
カーボン無しのグライドライド3で足の負担を減らしつつ「コロン」に期待して省エネランをする
エイド混雑を避けるため今回もエネルギー補給は自前でまかなう
ペース設定はコースロスを見込んで43kmを3時間59分30秒目標→Ave.5分34秒/kmで行く
という作戦としました。
サブ4を狙いつつも現状の走力でフルを走り切れるギリギリのペースとの判断ですね。
前日はteamいきもの舎のRunTazzoさんの車に同乗させていただき一路大阪へ。
カーボローディングしつつ、受付会場のインテックス大阪へ到着。
無事受付を完了できたので、明日の集合時間を確認してそれぞれチェックインするためお別れ。自分は下調べのため大阪城公園へ向い、スタートエリアなどを確認していると「お疲れ様です!」とさっき別れたTazzoさん。示し合わせてもないのに同じ場所で遭遇するとは😂という事で一緒に下見。サブエガランナーの知見を惜しみなく授けてくれるのは本当にありがたいことです。
フィニッシュゲートを見て、俄然高まるテンション。やっと心に火が灯りました。
ホテルへ戻り、ゼッケン装着の儀。
ジェルを摂取する順に並べてユレニクイに収め、ペースチャートを再確認して22時就寝。
当日〜スタートまで
5時起床。ぐっすり眠れました。
おにぎり2個とおはぎ1個、それに2RUNを経口補水液で流し込みいざ出発。
地下鉄入口が開いてなくてホームへ辿り着けないというハプニングはありながらも、何とかTazzoさんと駅のホームで合流。
周囲の注目を一身に集めつつ、るーさんと検温ゲート前で合流。ひゅうまさんにお誘いいただいたシューズ円陣にも参加。コリドーレさん、りんたろーさん、mikiさんとはじめまして。
トイレを済ませてスタートブロックへ…と思っていたら目を疑うほどのトイレ待ち行列。少しでも空いている所を探し、何とか10分前にはブロックへ入れたけれど、間に合わなかった人多かったんだろうなぁ。
スタート〜前半
第2ウェーブのFブロックからスタート。縫うように走ってはいけないと思っていても、キロ7分超のペースでは我慢できない。
無理のない範囲で前へ出て行くけれど、2km過ぎにはひどい渋滞でとうとう一時停止をくらう状況に早速予定より2分以上遅れてしいました。
それでも落ち着いて計算したらキロ5〜10秒のペースアップでハーフ過ぎには取り戻せるので、リズム良く行けば大丈夫だと判断し焦らず進行。
5km頃で、フォームとリズムの綺麗な紳士を発見したのでついていくことに。時には自分が前に出て、お互い引っ張り合いをしてました。遅れを少しずつ取り戻せていたところ、紳士が徐々にペースを上げていき、5′10/kmまで上がったところで追跡を断念。
フォームが綺麗ならペース早いのも当然だよねーと自分に言い聞かせ得意のボッチ走へ。後から思えばこれは好判断で、一緒に行ってたらツブれていたと思います。
淡々とジョグを続ける感覚で目標タイムに追いついたのがハーフ頃。
後半〜フィニッシュ
沿道からの途切れる事のない声援のおかげで快調にラップが刻めているけれど、コスプレランナーさんは特に声援が集まるから「良いなぁ、自分も次は被り物でもしようかなぁ、🐮さんは声援凄いんだろうなぁ」とかぼんやり考えていました。
そんな中、天王寺公園折り返しに向かう26km過ぎ
「ハッチくーん❗️ファイトー‼️」
と声援が耳に飛び込んで来ました。カクテルパーティー効果でしょうか、雑踏の中でも自分の名前はよく聞こえるんですよね。声のする方に目を向けると、なんと高校時代の同級生が応援に来てくれていました。彼はサブで3ランナーで奥様の応援に来ていたけれど、私の事もランナーズアイで追跡してくれてたようです。
うぉー!とハイタッチを交わした瞬間は涙が出るほど嬉しかったですね。マラソンには応援が必要だと改めて感謝しました。
力をもらったおかげで30kmの坂も緩めず登り切り、ここからがマラソン開始と息を入れ直して自分の体と対話。
脚・・・まだ残っている。攣りの予兆なし。
心肺・・・ジョグ感覚で来れた。余裕あり。
補給・・・予定どおり摂れている。
その結果、
「もしかしてこれイケるんじゃない?」
「ペース上げてみよっか?」
「ネガティブスプリットとかカッコよくね?」
という考えが巡り、ペースアップを決断。5′30/km→5′10/kmに上げて押して行くことに。
まぁ容易にお察しいただけると思いますが、あっという間に脚が終わりました。その距離31-33km間のわずか3km😂
おかやまマラソンで故障発生した33km地点を無事超えられたまでは良かったんです。それが34km過ぎて途端に重くなる体、痺れだす手、攣りそうになる足、吐き気をもよおす内臓。みるみるペースが落ちてしまい、サブ4達成までのペースを逆算せざるを得ない状況に。
回らない頭を捻って6′30/kmを超えるとアウトとまでは計算できたけど、気を抜くと平気でキロ7まで落ちてしまう。ここからは根性だけで絞り出す地獄の時間。歩きたい、歩けば楽になる、沿道のエアサロが欲しい、でも止まったらもう走れない。ただひたすら粘るだけの自分との戦い。
37km頃にこのまま粘れたらサブ4いける!と思った瞬間、今までレースマネジメントを支えてくれたペースチャートがビリっと破れて右腕から飛んで行きました。
「チャートさーん😭」
「バカヤロウ!俺の力はもういらないだろ👍」
と言わんばかりのお別れ。こうなれば自分を信じて前に進むだけ。
41km地点の線路をくぐるアンダーパスでは、
「腕を振れ!大丈夫!イケるぞ!」
と自分を鼓舞したつもりが無意識に声に出ていて、隣を走っていた男性から「そうだ!頑張りましょう!」と図らずもエール交換。ほんとランナーってやつは良いやつばかりだぜ✨
そしてとうとう、前日に下見をしたフィニッシュゲートが見えてきた。沿道の歓声もよく聞こえない。ただ、俺は持てる力の全てを出し切ったぞ!という達成感を胸にフィニッシュ。振り返って深々と一礼「ありがとうございました!」
NET:3時間58分26秒
フィニッシュ後
息も絶えだえ、白くなる視界、強烈な寒気と、あわや倒れる所でしたが、アクエリで糖分補給とブランケットの保温でギリ事なきを得ました。
随分とお待たせしてしまったけど、Tazzoさん、るーさんとも合流できて、サブ4を報告。
まとめ
10km程度のジョグしか練習ができていないけど、目標タイム3時間59分30秒に対し、3時間58分26秒でフィニッシュできたのは作戦勝ち
30km以降ペースを上げて20秒×3km=1分削減したら、足が終わって30秒×8km=4分ロスしたのは35kmからの見込みが甘かったから。貯金したつもりが高利貸しに利息付けて返した気分
芍薬甘草湯を持っていて、終盤の攣りの兆候が出ですぐ飲んだら、それ以上悪くならなかった。次走も持って走る
今回もユレニクイに水500mlペットボトルを挿して走ったのは混雑回避に役立った。無理に取らなくても大丈夫という安心感は大きい
最後に
まずケガをしてはいけない。走力が積み上がるのは少しずつだが、落ちるのはあっという間。ケアや休息を大切にしながらコツコツ積み上げる事が遠回りのようで実は最短かもしれませんね。
また、前方のスタートブロックを割り当ててもらうことから既にレースは始まっていて、同じような走力の方と集団走するのと、すり抜けながら単独走することでは大違いだと思いました。今シーズンからフルを走り出し、持ちタイムの無かった私には来シーズンに期待です。
最後に、故障して走れない中でもチームメイトやフォロワーの皆様からの応援、励ましの言葉があったからこそ苦しいときでも諦めずにフィニッシュする事ができました。応援の力は本当に偉大です。私も出来る限り大きな声で応援し、受けた恩を送っていこう、そう思った大阪マラソンでした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次走は4月16日津山加茂郷マラソンが今シーズンラストです。コツコツ積み上げてPB更新を目指します。今後ともよろしくお願いします!
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