BUMP OF CHICKEN は孤独を愛するひとの哲学

BUMP OF CHICKENの新譜がリリースされた。


大人になって聴いたり聴かなくなってしまったりした。

今回の新譜を聴いて、ひとり部屋でロッキンオンの藤君のインタビューを何度も何度も読み、友人との約束を断り無我夢中で、時間を忘れるほど、指先が痛くなるほど、アコギを練習して、ダイヤモンドの歌詞をお気に入りのペンケースに書いていた、そんなもやもやした青春時代を思い出した。

あの頃から10年以上経ち、心はかちこちになっていた。

でもまだバンプの曲を聴いて、あの頃と同じ気持ちになれた。青春時代と同じ歌詞で涙を流し、心が動いた。

夢や希望でいっぱいだったあの頃から、今を比べてみる。

変わったようで変わっていない自分。

愛されたくて、でも愛することも愛されることも怖がっている自分。

でもそれでも、まだ変わることをどこかで望んでいる自分。

現実と理想の折り合いをつけるのが、大人だって知っている。

でもあの頃ひとり部屋でバンプの詞に勇気をもらい、生きる術となっていたあの時の気持ちもまだ忘れたくない自分がいる。

あの頃からずっと不器用なままだけど、それでも変わらない変えられない強い信念は大切にしなきゃだめだ。


これが僕の望んだ世界だ そして今も歩き続ける
不器用な 旅路の果てに 正しさを祈りながら

ここが出発点 踏み出す足は
いつだって 始めの一歩

君を忘れたこの世界を 愛せた時は会いに行くよ

間違った 旅路の果てに

正しさを 祈りながら

再会を 祈りながら


BUMP OF CHICKEN の音楽は、いつでも私の人生と生きてきた。

これからも、ずっとそうだろう。

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