【検証する山田】労働の苦しみから逃れるために、どの飲み物に漬けた鶏肉がいちばん美味しいのか考える日
ごきげんよう人間たち、山田だ。
カタカタカタッ……
カタッ…
カタカタカタ
あ、はい、なるほど、了解っす、あ~はい。
はい、これでOKで。はい。っす。
追加、ですか?あっ、はい、だいじょ…大丈夫です、はい。
はい、はい、ではまた~。失礼しますぅ~…………
…………
ガラッ
マジで労働したくねぇぇぇぇええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ということで、だ。
終わりの見えない残業で脳の大事な回線が焼き切れる前に、防衛本能を展開することにした。
しょうもないことに脳のリソースを割いて優しい気持ちになろう。
今回は、「どの飲み物に漬けたら肉が一番旨くなるのか」を調べようと思う。
肉を漬ける液体を揃えた。
はたしてこの中でどれが一番肉を引き立たせてくれるのか……
なお、飲料の選定は「スーパーで買えるもの」に絞った。
高貴な遊びとはいえ、仮にものすごく美味い結果が出てしまったら定期的に出費可能なものでないと困ってしまう。
早速用意したグラム100円の鶏肉を漬けていく。
ちなみに、飲料と鶏肉の純粋なシナジーを確認するため、塩や醤油、コショウといった類の調味料は一切入れず、飲料のみで漬け込むことにした。
一晩程度漬け込み、翌日の胃のコンディションを万全にしながら待機し……
そして焼きあがった。
見た目は普通だが……
ひとまず食べて行ってみよう。
・牛乳
乳臭さがない、というか何もない。肉は多少柔らかくなった気がするが、それ以外に何もない。大人しくコンソメ携えてクリーム煮にしろということか……
・豆乳
豆臭さもないし、なんなら牛乳とさして変わらない結果の気もしてきた。
こんなことになるなら大人しく豆乳鍋にした方がいい。
・甘酒
嚙んでると奥に麴っぽい何かがいる。麹のおかげで旨味があるような。
ただ、麹だけなら良い香りなんだが、その後からヌッタリと甘酒の独特な甘みが追い抜いてくる。
甘酒なんかにせず塩麹を探しに行った方が早い。
……各位、オープニングを飾るには若干荷が重かったか。すまん。
切り替えて次行こう、次。
というか数が多いのでもう一気に表でいこう。
なるほどね~。
そっか~。
う~~~~~~~~ん。
*
*
*
醤油と生姜で漬け込んだ鶏肉うめぇ~~~~~~~~!!!!!!!!!
やってわかった。一部を除いて結構惜しいところまではいっていたのに、いまいち踏み切れないこのかんじ。
単体でそもそも漬けんなって話だ。塩味が足らん、塩味が。
この発言をしていた過去の山田を殴りたい。
旨くなりそうかも、の候補は軒並み塩やら醤油やらコンソメやらが欲しい結果になっていたのを見てもお分かりの通りだ。
微妙に旨味を拾いきれない鶏肉を食べ過ぎて、体調のパラメータがマイナスをたたき出した。
そんなところに醤油と生姜漬けの鶏肉の美味いこと美味いこと。
結論、単体で一番旨味っぽいものを感じたのはトマトジュース漬けだった。
おめでとうトマトジュース。
まぁ、牛乳、豆乳、コーラ、ビール、ワイン、梅酒、パインジュース、珈琲、黒酢なども旨味の萌芽があったので、塩味という人類の叡智を適宜足して旨味を爆発させていこうと思う。
しょうもないことにリソースを割けて、脳も喜んでいる。
一生こういうことしてたい。
以上だ。
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