ワーママさやかと福祉「共感する」
こんにちは。ワーママしてます、さやかです。
今日もお務めから帰宅して、家事をしながらも仕事で遭遇する数々のことを思い巡らせています…。
ちなみに業種は福祉です。
知的障がいのある方々の日中支援者させていただいています。
経験してきた一ケースとして
「食事をしない方」について、取り上げたいと思います。
結論から言うと
「食べない」を解決したければ、「その方の食べる意味を考察して、共感しなくちゃ進まない」
という話です。
今回の記事は、障がいの方と触れ合う機会のない人にもわかりやすいように、なるべくかみ砕いて書いてます。
専門的なご意見のある方は、どうぞコメント欄で教えてください。励みになります。
※プライバシーに配慮して(当たり前だけど)、実際の方の身体的な特徴やご年齢等は伏せさせていただきます。
食事の意味
みなさんは、食事というものの概念をどのようにお持ちでしょうか?
「栄養をとりたいから食べる」
「美味しく感謝して食べるところを子どもにみせたいな」
私はこんな感じです。
でも人が変われば
「お腹が空くから食べる」
「この時間が楽しみだから食べる」
「みんなで食べるこの雰囲気が好きだから食べる」
「大好きな人が作ったものだから食べる」
「時間になったから食べる」
「目の前に出されたから食べる」
「好きなものだけ食べたい!」
という方もいるかもしれないです。
また、場面でも食事の意味合いが変わりますね。
「デートしながら、お相手との関係をもっと深めたい」
「家族みんなで夕食をとりたい」
「一人でのんびり食べたい」
等々。
では、ケースとして挙げた方の意味合いは、上記のどれに当たる(近い)のでしょうか。
聞き取り力と観察力が問われる
聞き取る相手は、主にご家族や、グループホームの職員さん、ガイドヘルパーさん、養護学校の職員さん等その方に関わる様々な人たちです。
また観察は、何気なくその方のケースファイルだけ眺めていても、全体像は見えてきません。
また障がいの区分や、タイプだけで判断することもできません(今までの経験上、参考にもならん)。
その方を見るには、その方に関わる全ての方々との連携と、日頃からの観察が不可欠です。
なぜなのか?
「食べない」にフォーカスすると、いくつもの要因が考えられます。
メニュー?
食べ物の量?
食べ物の見た目?
食べる時間?
食べる場所?
はたまた、一緒に食べる人?食べる前のかけ声?何かが気になっていて(身体的な過敏やストレスになっていること)食事に移行できない?
なんかも要因になってきます。
それら全ては支援者が日頃から、
関係者への聞き取りと、その方の発信している事柄(言葉、仕草、表情、体調)をつぶさに観察する力が問われます。
そして、それらの積み重ねがあって初めて「その方の食べる意味」がみえてきます。
意味がわかると共感できる
「お母さんに聞き取りをしたら、この方は幼少期から少食なんだ。学生の頃は昼食時のザワザワとした周りの人の空気感も苦手だと言っていた。
そうか、だから昼食時にお盆に乗ったご飯を見ても、美味しそうよりも先に"出されたもの全部食べなくちゃいけない" ”他の人の話し声や食堂の空気感”がプレッシャーになっちゃうんだ。
だから、いつもこの時間はソワソワしているのか。
それは毎時間つらいよね…。」
ここまで考察・共感できたら、あとはいろいろ試してみる。
時間や場所を変えたりしてみる。
その方の好きな物を少量(一口サイズのおにぎりとか)から始めてみる。
その方の好きな人と一緒に食べてみる。
まとめ
この仕事長くやっていると「人」という生き物の多様性を真に実感できます。…奥が深いです。
一人として同じような生き方をされていないので、知的障がい・自閉症スペクトラムと分類するというより
・その人を多角的に見る
・そして共感する
に限ります。
さやかは、いつもこの2つを意識して仕事しています。
これは、私にも、こどもにも、親にも、高齢者にも、サラリーマンにも、政治家にも、みんなに言えることですよね。
だって人間だもの。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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