第一回:「自分の好きなことで生きられたらいいのに~」
「休み明けが、辛くないですか?」
「やりたい事で、生きられてますか?」
「健康であれば、働き続けたいと思えますか?」
こんな質問に、皆さんならどのように答えるだろうか?もちろん、「毎日楽しく過ごせてます」と言う人もいるだろう。しかし、世の中の大半の人は、我慢の人生を生きている。「定年まで、何とか頑張ろう……」と。かつての私もそうだった……
私は、1992年に大学を卒業し、バブルの香りがまだ残る中、ある製薬会社に就職した。「大学を卒業したら、一流の給料の高い会社に就職をする」といった価値観が世の中を覆っていたからだ。何の不思議も感じないまま、「これから高齢化社会だしな……」「製薬会社って、給料いいって聞くしな……」、そんな感じで就職をした。
半年の研修期間の後に、営業マンとして千葉に配属された。やることすべてが初めてのことで戸惑う毎日だったが、仕事は楽しかった。なぜなら、ステキな上司や先輩にめぐまれ、仕事を通して自身の成長を感じられたからだ。稼いだお金で、いいものを食べ、車を買い、豊かさも感じられた。
こんな日々が続き、32歳の若さでメンバーを率いるリーダーとなり、年収は1000万円を超えていった。リーダーとしてメンバーをマネジメントしていく仕事は、自身の成長を実感させ、やりがいを感じることが出来ていた。この業績を背景に東京への異動を果たし、40歳を超えるころには課長になり、年収も上がり続けていた。結婚もし、子供も持ち、順風満帆な人生を歩んでいるような気がしていた。
しかし、このころから何か心の中に引っかかるものを感じ始めていた。
「年収1000万円を超える仕事に縛られる自分……」
「一流の名前の知れた企業で働くことに縛られている自分……」
「会社の目標に縛られる自分……」
心理学者のカール・G・ユングが、40代を“人生の正午”と言ったことは、言い得て妙である。
「自分のやりたい事って、何なのだろう?」
「人生の意味って、何なのだろう?」
「この先の人生を、どう過ごしたら幸せなのだろう?」
こんな事を考える毎日が続いていった……
しかし、こんな日々から、ある出会いをきっかけに、逃れることが出来たのだ。
一流の年収1000万越えの製薬会社での仕事を卒業し、やりたい仕事で生きている。
毎日を楽しみながら、人生の幸せや本質を感じることが出来ている。
「自分の好きなことで生きられたらいいのに~」
そんな自分の経験と、方法を綴っていく。