祖母の話とやりがいについて
暇と多忙、皆さんはどちらが好きですか。
適度な忙しさを求めている人を良く見かけます。
彼らは、忙しさそのものを求めているのではなく、その忙しさから得られる楽しさや義務感を求めているのではないかと考えております。
この楽しさや義務感は一般的に「やりがい」と言われているものだと思います。
多忙を心地よく感じるには、「楽しさ」と「義務感」のバランスに気を付けなければなりません。
今日は楽しさと義務感のバランスが取れまくっていた祖母の話をしたいと思います。
私の祖母の1日はこちら(新卒向け企業サイト○○社員の一日風に見てください)
朝4時に起きて、5時から7時まで畑
朝食を食べたら、もう一度畑にいって野菜を収穫~畑の整備
野菜を出荷するために、袋詰めや計量など準備作業をしたあと、市場へ。
お昼休憩をする間もなく、加工場という市場で売っている加工食品を作る仕事へ。
夕方、また畑仕事へ、
そのあとは私たちの夕食づくりに取り掛かり、その後は真っ赤なドレスを身にまとい社交ダンス教室へ。
現在は、労働環境に関していろんな規制がありますが、祖母の活動量を上回る社会人はなかなかいないのではないかと思います。
わかりやすい様にグーグルカレンダーに入れるとこんな感じ。
ベンチャー企業か。(ベンチャー企業の皆さんごめんなさい)
祖母は忙しいとは言いつつも、自分の趣味の時間も作り、義務感の中にも楽しさを見出しながら活動していたと思います。
そんな祖母が体調を崩してしまったとき、周りの皆は休んでと言っているのに、畑に行き、「ばーちゃん、畑いかないでよ」と声をかけても「夢中で畑仕事をやってやるんだー!」という返答しか返ってこず、意思疎通が図れませんでした。
(上記以外のコミュニケーションは普通に取れましたが。)
そして祖母は皆に内緒で畑に行くようになりました(笑)
今でも彼女を突き動かす原動力が何か、明らかではありませんが、祖母はいつも生き生きとしていました。
楽しさという要素が増えるだけで、人間の幸福度が向上するわけでもないですし、義務感だけをもっていても、胃に穴が開いてしまいます。
両者のバランスを保ちつつ、生活をしていきたいなと思いました。
「やりがい」を構成する①楽しさ、②義務感に関して、人それぞれ各々が心地よいと感じる比率があると思います。
①楽しさ重視の人は義務感を持っている部分に「楽しさ」を見出せる部分がないか?考えてみたり、②義務感重視の人は、楽しさの中に義務感を見出せる部分を考えてみると、今の仕事がちょっとでも楽しく感じるかもしれませんね。
以上