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『ようだいかん』はちょっともやもや
プロ野球の日本ハムや巨人で活躍した台湾出身の陽岱鋼選手。
このオフシーズンに自由契約となり、1月25日現在、新たな所属先は決まっていません。
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名前は「ようだいかん」と言ってますよね。
陽選手の以前の登録名は陽仲壽(よう ちょんそ)でした。
日本の高校を卒業していたこともあり、姓は日本語読みの「よう」、名の仲壽は中国語っぽい読み方で「ちょんそ」にしていたようです。
(ちなみに「仲」は北京語だと"zhong"、「壽(寿)」は"shou"です。)
その後2009年に「岱鋼」に改名。
「岱」は日本語だと「タイ」か「ダイ」で、北京語でも"dai"です。
一方「鋼」は日本語だと「コウ」、北京語では"gang"となります。
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ということは、「よう」は「陽」の日本語読み、「岱」を「だい」と読むのは日本語・中国語のどちらでもアリ、「鋼」を「カン」と読むのは中国語(寄り)の読み方と言えます。
「ようだいかん」は見事に「ちゃんぽん」になってますね。
一般に、名前というのは、最終的には本人の「こう呼んでほしい」という意向を尊重すべきものです。
またプロ野球選手には「登録名」というのがあって、新聞やテレビはそれを使って報道・放送することになります。
(「鈴木一朗」が「イチロー」になったように…。)
このように決めて呼び習わしているのですから、「この読み方は間違い」というわけではないんですが、個人的にはちょっともやもやするのでした。