親子間売買:資料で確認をしながら進める
昨日は今年の5月末に手続きを終えた親子間売買依頼のお客様宅へ
訪問してきました。ご両親様と叔父様から購入をした家をこれから
リフォームをしていくので、リフォーム代金の支払いの流れなどの最終確認
と、今までの手続きで収集した資料を一緒に整理するためです。
資料の整理は重要です。貴重な資料がそれ以外の資料と混同をして捨てて
しまわないようにします。そのため、貴重な資料は「売却時・相続時に必
要」とテプラで貼り付け、それ以外は捨ててもらうようにしました。
親子間売買ではこのような最後の手間暇も重要となります。
さて、ここからが本題。今回の親子間売買の手続きはとても時間がかか
りました。お客様からも「思ったよりも長く時間がかかりましたね」と言わ
れ相槌を打ってしまいましたが、とても長かったです。昨年12月に初めて
のご相談で、2月に入ってすぐのご依頼だったので、5ヵ月末の完了では
初相談からはほぼ半年後、ご依頼をいただき手続きでは丸4ヵ月間かかった
ことになります。ご依頼後の手続きは、通常は2カ月もあれば形になります
ので、倍ぐらいの時間かかったことになります。
時間がかかった理由は「変更が相次いだこと」です。
変更となったのは次の重要な2点です。
1つ目は叔父様との売買価格が変更になったこと。当初は固定資産税評価
額*持ち分ということでしたが、話を進めていくうちに「不動産会社の査定
では~」となり、1.3倍に増加したことでした。
2つ目は当初、「すでに税理士に相談をしてこのぐらいの価格なら親子間
売買をしても税金はかからない」とご両親様から聞かされていたのですが、
当の税理士に直接確認をとると「きちんと資料を見てからの話ではなく、
〇〇様からざっくり話を聞いて答えただけなので大丈夫かと言われればそう
でないとしか言えない。なので、まずは資料を送って」えっ!となったこと
です。売買価格の再調整が必要になりました。
私の方でも資料を元に計算をしたらまったく大丈夫ではなく、提携の税理
士に資料を送って見てもらったら「これはNGだよ」との返事だったので
詰めたところ、このような話になりました。
2つとも親子間売買ではよくあることなので、私もローンの審査前に売買
価格の詰めと税金の確認を取っていくのですが、2つとも当初の話が崩れる
とご子息様の方の資金計画が崩れてきますので、その再調整と確認に時間を
取られてしまって倍程度の時間がかかったのです。このような売買では最初
の段階から「資料をもって慎重に確認をしながら進める」ことが重要と言え
るでしょう。ちなみに、ローンは親子間売買では一発勝負。審査途中の変更
だと無情にも「今回はお見送りで・・」となるので、最初の段階で詰め切る
だけ詰めた方が正解です。
また、私が受けている親子間売買のトラブル相談では口頭での聞き覚えを
信じて進めてしまい、後日痛い目にあっている方も多くいます。今回も当初
の話をベースに組んでいた売買価格や資金計画では、余計な税金もかかると
ころでした。エイヤーで進めていたら大変なことに。また、ローンが厳しい
と言われる方もこの最初の準備が足りていない方が多いです。
今月も3件のお客様が解決に向けて、そして7ー8月の解決にかけて5件
のお客様の準備と手続きに入っています。資料を確認しながら、慎重に進め
ていこうと思います。
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