お薬手帳という茶番
個人的に、お薬手帳が大嫌いです。お薬手帳電子化とか言って個人管理させるのも、おかしい。
http://www.news24.jp/sp/articles/2019/12/13/07561390.html
現在の保険医療において、高齢者がさまざまな薬局で薬を入手してしまうし、また一人暮らしが増えているし、その服薬管理ができなくなることを前提としていないから。
いざと言う時も、お薬手帳が何冊もあったりと、抜け漏れがある。どうしてもやるならば、せめて都道府県単位で揃えなさいと。
そもそも、保険証と同様で、お薬手帳無しでは薬を買えないくらいにしないと、情報がバラバラになる仕掛け。
本当は調剤情報の一元化くらいは、単にモノの話だから、医師の診療録とは全く異なる構造データ。めちゃくちゃ簡単なのに、やって来なかった。
薬局は、保険証情報も持ってるし、調剤レセプトデータもある。個人特定もできるし、調剤薬も分かる。薬局が金を出し合って突合する情報機関を作ればよかった。相互乗り入れがあるのだから、全銀連システムのように。
https://www.zenginkyo.or.jp/abstract/efforts/system/zengin-system/
通帳のように、薬局は毎回それを記帳印字すれば良いんだよと。もちろん紙は無くなっても良いので、マスターはシステムで横断管理していてよい。
情報の取り扱いが人の命に関わるのだから、業界の努力としてやれよと。お薬手帳電子化しましたとか、手挙げ方式とか、ふざけたこと言ってないで。何のために業界団体を作っているのですか?と。
業界を上げて、薬を飲んだ後に患者に起こることに無責任だったから。売りつけるところで仕事を終えてきたから。真剣に顧客管理する気がなかったから。副作用が出ても知らないで済ませてきたから。
それで医療職と言えるはずがない。
薬剤師が軽んじられるのは、役に立っていないから。医療職としてやるべきことをやって来なかったから。
高齢化していく国民に、お薬手帳で物理的に情報管理させるとか、全然意味がわからない。膨大な数の患者が副作用で苦しんでいるのに。
お薬手帳の表紙によくある「お薬は正しく飲みましょう!」という無責任な言葉を読むにつけ、では薬剤師に散々払わされる管理料は何のため?というね。
正しく何を飲んで、それを飲んだか、飲んで効いたのか効かなかったのか、副作用のある無しを確認もしないで、なぜ管理したことになるの?
高齢者が理解できる保証なんてどこにあるの??
業界として国民起点で動けないのであれば、薬局業界はそのまま無くなれば良いのです。
病院の前に陣取って、医者が処方箋放ってくれるのをキャッチして、自分の店内でピッキングするだけならば、結果として、毒を売ってるのと変わらないから。
輸入薬の真贋屋さんから、患者の口の中に入った後の功罪を見極められる医療者になれるかどうか、本当に瀬戸際。
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