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介護現場で働く人の気持ち

次回の介護報酬改定に当たっての議論の場所は、介護保険部会から介護報酬分科会に議論の場が移った。

まずは部会や分科会にて熱心にご議論いただいた各委員の方々には敬意を表したい。

さて、ここからが今回のブログの本題である。

部会や分科会には、それぞれ議論に応じた内容があるので、以下の内容について、私は、これらの場所で議論して欲しいというのではなく、改めての議論の場所が必要ではないかといういうことだ。

では、議論して欲しい内容は何か?

それは「介護現場で一生懸命働く方々の気持ちに寄り添った」政策を議論する場所だ。

この話をすると以下の話が出るであろう。

①ICT、ロボット、AIの対応を議論している
②職員の賃金アップの議論している
③外国人の雇用を議論している

確かにそうだ議論されてはいる。

では、この議論は、いったい誰が中心となっている議論なのか?

正論を述べると、社会保障制度の維持と、介護保険制度を利用者のためと答えがかえってくるのだろう。

答えは「否」。

何故か?

介護保険制度や制度維持の議論としては正解とも思えるが、それはそもそも本質的な話なのか?

私の考えは、現場の負担軽減と言う名目で、広く言うと介護保険制度の維持、本音を言うと介護事業者や経営者、利用者からの視点のみの議論がほとんどではないか?

では、そこに介護現場を一生懸命支えている方々の気持ちがあるのか?

確かに、介護現場で働く介護職員にとって様々な処遇が良くなればモチベーションも上がるのだろう。

では、処遇が良くなれば、本当に介護業界に人材がどんどん流入するのか?

AIやロボットを駆使し、業務効率上げれば、本当に採用は進むのか?

そして、外国人を海外からどんどん呼び寄せれば、介護人材不足の問題は、本当に解決するのか?

答えは「否」。

マクロで見ると、日本は未曾有の人口減少、ハッキリ言って国家存亡の危機だと思う。

これだけの人口減少の影響は、何も介護業界に限った話ではない。日本のあらゆる産業で人材不足が発生している。

と、するなら、つまり、日本では、この人口減少の中、政府は「高齢化」と「社会保障政策の維持」というファクターのバランスを取りながら、政策運営、舵取りをしなければならないのだ。

こうした中、この限られたリソースで、介護業界の中心を担うのは誰か?

それは「日本国民のそれも介護業界の仕事にやりがいを感じている有為な人材たち」なのではないか?

では、介護業界で働いている方々は、皆さんお金のためのだけで、この業界で働いているのだろうか?

単にお金のためだけなら、もっと賃金が高い業界で働いたほうが良いだろう。

もっと大切なこと。

それは、介護を通じて、高齢者と限られた時間を共有することに喜びや、やりがいを感じているのではないのか?

そのためには、介護現場で日々一生懸命頑張ってくれている現場の方々の気持ち、やる気を高める施策が、もっと必要なのではないのか?

政策を実行する議論において、この本題を語らず、各論を論じ時間を費やしても本質的な政策効果は望めないだろう。

社会保障制度は日本国民にとってセーフティネット。

そのセーフティネットが本当に危うい。

もう、思ったほど時間は残されていない。

今回もブログ「旗本雑記帳」をご覧いただき、ありがとうございました。また、次回もお楽しみに❗👍️




















































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