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身近な親類ほど怖い

私が施設長をしていた時、特に警戒する場面ということがいくつかある。

これは、そのうちの一つの事例です。

高齢者施設への入居するとなると、入居者本人ももちろん大切だが、入居者本人のことで相談させて頂く家族の方、いわゆるキーパーソンとなる方々も施設側としては非常に大切です。

キーパーソンには、入居や介護サービスの契約に同席いただいたり、様々な既往歴を教えていただいたりと、入居者の方の施設での生活が上手く行くか行かないかは、このキーパーソンとの関係構築が出来るかどうかであると言っても過言ではありません。

施設側としてはキーパーソンとの関係は本当に大切にしているところですが、ここで質問です。

入居者やキーパーソンと関係がある「身近な親類」が突然、施設を訪問して来たら、あなたならどうしますか?

実は、このような場面、私は非常に警戒するのです。

なぜなら、このような場面、本来なら、あらかじめ日常やり取りしているキーパーソンから私に「親類の○○○○が、明日施設に伺います」と連絡があるはずなのです。

その際、念のためキーパーソンが忘れていただけであり、連絡し対し回答が「分かりました」であれば問題はありません。

ところが、キーパーソンから「知りません。その人を入居者と会わせないでください」と言われたら、あなたならどうですか?

そのキーパーソンの話を受けて、その「身近な親類」に入居者への面会拒絶を伝えると、ほぼ確実に施設側との言い争いとなるのは想像にたやすいことです。

あくまでも私の経験で、この「身近な親類」は、このような場合が多いではないかと思います。
①キーパーソンと仲が悪い
②入居者に金銭の無心、もしくは借りに来た
③入居者が嫌い

これも、全くの赤の他人のほうが施設側もよほど断りやすいのです。しかし中途半端に「身近な親類」というのは断りにくいし、面会の取り扱いには本当に気を使うのです。

私も施設長として、この「身近な親類」の訪問について、キーパーソンへの確認を取ったものの、過去に以下のような残念な事例もあったので尚更です。
①お金の要求
②金員、物品の盗難

こうなると、場合によっては刑事事件となる可能性がある。当然、この事故が発生した当日の出勤者にも警察からの聴取もあるでしょう。

一旦、このようなことが施設で発生すると、施設の雰囲気が本当に悪くなってしまうのです。

こういった意味でも施設運営、特に施設長のリスクに対する感度や感覚、判断は非常に重要なのです。

あなたの運営する施設、施設長として、感度を保てていますか?笑

今回もブログ「旗本雑記帳」をお読みいただき、ありがとうございました。また、次回もお楽しみに❗👍️


















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