第22話 四つの眼鏡
妖怪に襲われていたところキタロウは妖怪を輪切りにする。私らは無力でキタロウに助けてもらいっぱなしだった。携帯電話の電波はあるくせに電池が切れてしまい使えなくなるが、もしかするとそれは妖怪の力のせいなのかもしれない。
妖怪から逃れるために地下に入ったはいいが、うっかり出られなくなってしまう。どうやら妖怪に入り口を塞がれたらしい。割に残酷な殺され方だと思うがただ助けを待つしかないと思う。塞がれた入り口を押してみるとあっさりと入り口が開いた。キタロウはすでに妖怪を全滅させたらしい。
*
後輩の女の子は眼鏡を四つも買って来ていて嬉しそうにしている。
「先輩、眼鏡四つも買ったんですよぉ。」
髪をばっさりと切り、少し太って感じが変わってしまったが性格はそのままなので良かったと思う。眼鏡は変な形のものばかりで総額で四万円もしたらしい。
「アホだ。」
つい口走ってしまったが、聞いていない様で良かった。
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