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なぜ、謙虚であるべきなのか

それは認知の歪みを是正するために他者からのフィードバックが不可欠だから。

認知とは主観的な体験であり、程度の差はあれど必ず歪みを内包している。

米国の心理学者ジョセフさんとハリーさんは、自己認識について2×2のマトリクスを作って「ジョハリの窓」と名付けた。

自他ともに明らかな「開放の窓」、自分だけが知っている「秘密の窓」だけでなく、他者には丸見えの「盲点の窓」や誰からもまだ見えていない「未知の窓」がある。

盲点に気づくには他者からのフィードバックが必要となる。

世の中の自律したシステムの多くは外界からの情報を収集して入力データを修正するフィードバックループを有する。

目をつぶって片足で立つのが難しいのは、視覚が得た情報を姿勢制御にフィードバックする機構がうまく働かなくなるからだ。

他者からのフィードバックに耳を傾ける謙虚さを有しない人は、自らの認知の歪みを是正するために必要なデータの取得経路を遮断している。

だから謙虚であった方がいい。

ただしフィードバック制御も過剰に効かせすぎると逆に不安定になる場合がある。ちょっとした変動を吸収する「遊び」も重要になる。

どの程度鈍感であるべきかについては、継続的にフィードバックを取得して改善していく中で見出すしかない。

果敢にアウトプット→謙虚にフィードバックを受ける→即座にネクストステップを踏み出す→謙虚にフィードバックを受ける→…

この自律制御システムを機能させるために謙虚さは欠かせない。

謙虚さを意識して、認知のバイアスをぶっ壊そう!


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