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Humankind 希望の歴史 人が良き未来をつくるための18章
ルドガー・ブレグマン
1.人間の本性についてのわたしたちの見方が間違った方向にすすみがちであること。
2.ジャーナリストは、扇情的な話を売るために容易に世論を操ること
3.緊急事態において、いかにわたしたちは互いを頼りにできるか
この本は、「人間の本質は、善である」からはじまる。
人間の本質はそうであるのに、何故そうではなく、違う方向に導こうとするヤカラがいるのか。
流布されている話と、現実の乖離がひどくて、ちょっとやりきれなくなる。
それでも、人類はよき未来を作れるのか?
最後に「エピローグ 人生の指針とすべき10のルール」で終わるこの本は、行き詰まった先の見えないこの人間の世界の一筋の明かりのような気がする。
なぜ、自分を愛さないといけないのか、多様性を理解しないといけないのか、たくさんのことを経験して、たくさんのことを知らないといけないのかという問いに答えをくれた。
自分のためだけではなく、ヒトの未来のために。
ニュースを信じない、SNSをうのみにしない、自分の目で、耳で調べたこと、感じたことを大切にすることから始まる。
「FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」とも通じる。
上下巻で長いけれど、興味深い話がたくさん出てくるのと、わかりやすいのでかなり読みやすいと思う。
今、ぜひ読んでほしい。